Think threshold

中の人のIYHにいたる顛末と購入レビュー。ときどき自宅システム構築備忘録。

この価格でこの性能・・・侮れないなミッドロー。(Sapphire Pulse Radeon RX6600俺的レビュー)

(グラボが)このままじゃ燃えちまうよぉ!

ということで、新マシンの更新時にペンディングしていたグラボ、6月に入ったあたりからゲームの最中に燃えそうなくらい熱いので観念して更新しました。

 

 

 

●グラボが!燃えそうなくらい!!熱い!!!!

 

makoro.hatenablog.jp

makoro.hatenablog.jp

2022/1月にメインマシンをRyzen5000の環境にしたのですが、Radeonは現状最低画質でゲームができていたので、グラボも高いし更新せませんでした。(Radeon R9 290とかいう骨董品を使っていた)

 

このマシンでForza Horizon5を遊んでいるわけですが、5月を超えたあたりからグラボが燃えそうなくらい熱くなってきてしまいました。常時90℃超え。当然低回転では排熱が追いつかずファンの回転数も上がってしまい、騒音もかなりのものに。

www.xbox.com

 

前マシンではここまでじゃなかったのに何故・・・という感じなのですが

・これまではGPUではなくCPU側がボトルネックになっていた(シングルスレッドの性能不足によるボトルネック)

・Ryzen5 5600Xに更新したことによりボトルネックGPUになった

・2013年発表のグラボには2021年リリースの最新ゲームが重い

の状況になってしまい、常時GPU負荷99%、ビデオメモリ使用率100%、GPUコア温度90℃超え(92℃超えるとファンの回転数が一気に上がって強制的に冷却)という感じに。

そこに気温の上昇が追い打ちをかけて燃えそうという感じになりました。。。

 

●観念してグラボの更新を考える

欲を言えばRDNA3(RX7000)まで待とうとも思っていたのですが、2022/6月時点の情報だとミドルレンジ/アッパーミドルが出る時期は一年近く先だろうと判断し、現行のRDNA2での更新をすることに。

世界情勢の影響、為替と仮想通貨市場の推移により、徐々にグラボの値段が落ちていたタイミングだったのでタイミング的には助かった感じでした。(2022/7月、これを書いているタイミングでは為替が爆発していますが。。。)

 

Ryzen5 5600Xと組み合わせるグラボで性能よりにするならベストバランスはRX6700XTだと思いますが、流石にグラボに10万も出せない(繋ぎのマシンとして今のマシンを作っているので)ため、RX6600シリーズで検討します。要求仕様としては

・モニタは4枚出力できる仕様であること

・Forza Horizon5/Fallout76/GTAVで中~高設定@1440pで60fps以上を達成できること

の2つです。

まず画面出力4枚以上が必須の時点で下限がRX6600となりますが、RX6600のグラボでどれくらいの性能が出るもんなんじゃろ、と調べて出てきたのがこちらの動画。

 

www.youtube.com

 

Ryzen5 5600X+32GB RAM+RX6600無印という構成、ほぼほぼ検討構成です。

この動画を確認する限り、1440pの高設定(ultra)どころか、4kの中設定すら60fps以上で動作しているように見えます。

 

古い人間なので、90/80番台がハイエンド、70番代がミドルレンジ。

60番代がローエンドで、それ以下がエントリーという認識だったのですが

今のクラス分けだとRX6600はミドルレンジだそうです。

 

これくらいの性能が出ればライトゲーマーな私にとっては十分なので、RX6600に狙いを絞り価格とデザインをチェックします。

 

●候補

RX6600無印で候補となる、デザインが私好みなカードは以下の3つ。

・Sapphire

言わずとしれたAMD(ATI)グラボ専業メーカーです。

HD5000世代からここのオリジナル基盤シリーズのデザインは好きですが、RX6000シリーズではシンプルながらもうまくデザインとしてまとまったPULSEシリーズ、ファクトリーOCかつARGBライティングも備えるNITRO+と2つのラインがあります。

また最上位にはTOXICというヤバいのもあります。

RX6600無印ではPULSEのみの展開となります。

 

・ASRock

こちらもAMDグラボ専業メーカーです。

ASRockは3つのシリーズがあり、シンプルなChallengerとARGBを備えたPhantom Gaming、更にファクトリーOCを強化したTaichiがあります。

また、最上位はSapphireと同じようにOC Formulaというのもあります。

こちらもRX6600無印はChallengerのみの展開となります。

 

ASUS

こちらはnVidia/AMDの両方を出しています。

ASUSについても3つのシリーズが存在し、シンプルなDUALシリーズ、高耐久を歌ったTUFシリーズ、ファクトリーOCを更に強化したROGシリーズがあります。

こちらもRX6600無印はDUALのみの展開となります。

 

昔からSapphireのグラボのデザインが好みのため、Sapphireを中心に価格をチェックしてたのですが、先日Amazonで一瞬だけ特価になっていたため購入。

 

 

●グラボの外観

横においてあるスマホはPixel 6 Proです。(H163.9xW75.9)

2連ファンの2スロット仕様です。ものすごく小さいです。
最初届いた時、外箱があまりにも小さくて「これほんとにグラボ入ってるの・・・?」とすら思いました。

化粧箱も当然めちゃくちゃ小さいです。

これまでハイエンドモデルを中心に使ってきていたこともあり、本当にサイズに驚きました。

 

 

 

ちゃんと2スロットです。言うほど重量はありませんが、上位モデルと同様にバックプレートが装備されています。電源は8ピンx1。

 

 

ディスプレイ出力はDisplayPortx3+HDMIx1です。我が家のモニタは古いものがあるため、一部は変換アダプタを利用して繋ぎます。

 

RX6600の特徴であるPCI Express端子。

上位モデルと異なり、RX6600シリーズはx16ではなく、x8での接続となります。

基盤の配線パターンもスロットの半分しか来ていません。

 

 

下位モデルではあまり意味は無いとされるバックプレートですが、一応基盤との間に小さいサーマルパッドが入っていました。少しくらいはバックプレート経由で放熱してくれるかな?

 

●装着

装着。
これまで利用していたRadeon R9 290は8ピン+6ピンの構成だったので、ケーブルが1本削減できました。

R9 290から明らかにグラボも短くなり、まさかのマザーボードの横幅より短い構成に。

 

なお、ゲームしていないときは負荷が軽いため、基本的にファンが回転しないようになっており、これも隔世の感があります。

一日の中でPCを使っている時間の大半はゲームをしていない(テレワークなので仕事をしている)ので、その時の消費電力が低いのは非常に良いですね。

Radeon Software読みで20Wということなので、実際はもうちょっとあるかもしれませんが、それでもファンを回転させないパッシブ冷却で問題ないというのもすごい。

 

 

●併せてARGBライティングも体験してみる

や、安かったので。。。

 

一部が光るMBを買ってから「ちょっと光らせてみたいな」という欲求が出てきたのと、お安かったので同時に購入しました。ARGB対応のLEDバーです。

ARGBヘッダ用ケーブル、延長ケーブルおよび固定用のプラスチックパーツが付属します。

 

Amazonのレビューにもありますが、LEDバーの側面が光る仕様のため、このような形で配置。サイドパネルの上下にLEDバーを配置しました。

ヘッダはMBのJRAINBOW2へ接続。

デフォルトの動作モード(レインボー)だととてもうるさい感じに。流石に下品な光り方になるので、今は単色で利用しています。

 

最初はグラボのイメージカラーと同じ赤にしていましたが、Ryzenのイメージカラーであるオレンジに変更して常用しています。

部屋が明るいと室内の明るさに負けて、ハーフミラー奥でうっすらとオレンジになるので意外と悪くないです。ハーフミラーとの組み合わせ、いいですね。

 

●グラボのベンチを回す

グラボが変わったので当然ベンチも回します。ドライバはグラボの交換タイミングで完全アンインストール、最新版を入れています。

Radeon R9 290



性能の低さもまぁ残当という感じですが、温度がほぼ90°で推移してるので本当に心臓に悪いです。

CPUは大型クーラーを使っていることもあり、60°以下で安定。

 

Radeon RX6600

 

CPUは一緒なのにダブルスコア(苦笑

GPUの温度も70℃を基本的に下回っており、精神的にも良いです。

Radeonなのでレイトレは苦手。(ゲームでも設定が存在する場合基本無効化してます)

 

Forza Horizonのゲーム内ベンチを回す

私のプレイタイトルで一番重たいゲーム、Forza Horizon5。

このゲームにはベンチマークモードがあるので、こちらでも性能を測ってみました。

(すべてのベンチでレイトレーシングはOFFで計測しています)

性能の指標としてはモニタのリフレッシュレートである60fpsを超えるか否かで判断していきます。

・4K エクストリーム設定

60FPSを大きく下回っており、またビデオメモリ不足の警告が出たため実用には耐えません。4kエクストリーム設定でのゲームプレイをしたい場合、ビデオメモリは12-16GB必要なようです。

 

・4K高設定

 

4K高プリセットで平均FPS60超えを達成してしまいました。。。

うっそだろおい ミッドレンジで平均60FPS超えるの・・・

1点だけケチを付けるとしたら、最低FPSが60を切っている箇所があるということですかね。

 

・4K中設定

4Kの場合、中設定まで落とすと最低フレームレートの観点から見ても60FPSを超えてきます。

 

・WQHD 高設定

WQHDまで落とすと一気に負荷が減るようで、高設定でも100fps超えとなりました。

通常時のプレイではこの設定でプレイしています。

 

・(おまけ)AMD Fidelity FX試してみた

 

ものは試しにAMDのFidelity FXを試してみました。(4K:78FPS、WQHD:105FPS)

高負荷時には効果があるようで、10fpsほどフレームレートが上がりました。

ただし、それに応じて遠景の画質が落ちているようで、ゲーム体験としては下がってしまうため、最終的には使わないことにします。

 

●まとめ

正直ベンチ動画を見るまでは「600台だし、x8接続の実質ローエンドに片足突っ込んだクラスのグラボでしょ?」と思っていたんですが、意外と悪くないです。

重ためのゲームとされているForza horizon5がWQHDで100fps(画質高設定)出るのは正直嬉しい誤算でした。

今のところ遊んでいるゲームはこのグラボで一切不自由なく動くので、次期マシンまでは問題なく働いてくれると思います。