Think threshold

中の人のIYHにいたる顛末と購入レビュー。ときどき自宅システム構築備忘録。

MAユニット分が浮いたのをいいことに、さらに電装品を増設する奴。(VANTRUE N2S ドライブレコーダー俺的レビュー)

 

愛車にドラレコを2台装備する奇特な人間です(挨拶

 

手持ちのナビと連携しているMAユニットにドライブレコーダー機能はついているのですが、画質的にあんまり褒められた性能ではないので、画質を求めてセカンダリドライブレコーダーを増設。

ナビ更新時にMAユニットは買い替えなくても良くなったので7万浮いたし。。。

(なお取り付けたのは昨年5月。このときは1ヶ月後に愛車に大事件が起きるとはつゆ知らずのmakoroさんであった。)

 

 

●既にMAユニットにドライブレコーダーは付いているが、画質が貧弱。

MAユニットは前方カメラ、加えてサイバーナビのフロアカメラユニットを接続しているため、後方に関しても録画はされています。

makoro.hatenablog.jp

 

しかしながら画像的には800x600程度の解像度しかなく、状況を動画として記録するには十分ですが、あおり運転をされた際の相手のナンバー記録目的には全く使えそうにはありません。

あおり運転する人間は脳内に独自の理論を持っているため、理由がなくても煽ってくるケースがあります(車間距離が十分にある状態で合流してもなぜか割り込みされたと考え、一方的に煽るなど)

東名でのあおり運転の結果、死亡事故が発生した件については記憶に新しいですが、こういう場合に備え自衛するに越したことはありません。

 

makoro.hatenablog.jp

 

合わせて、ナビの更新でMAユニットの更新が不要になったため、確保していた予算に余剰が発生、それなら高画質のドラレコを増設するかとなりました。

(まぁ、これを取り付けた後にMAユニットは水没しましたが・・・)

 

 

●リアは挙動が録画できればよいが、前方はナンバープレートまで判別できるくらいの画質がほしいので高画質なものを物色

いろんなサイトを見ながらいいブツはないかなとナンバープレートまで判別できるようにするとなると、以下の要件はほぼ必須だなという感じに。

・FHD以上(2Kや4Kなど)の解像度

・夜間の画質向上技術(HDRやStarvis等)

・日中の大きな輝度変化(トンネルへの出入り)に対する対応力

 

そもそもFHD以上の解像度、という点で市販の大半のドライブレコーダーが脱落し(FHD画質が圧倒的多数)、実質中華メーカー中心に。

中華メーカーだとレビューがない製品も多く、amazon扱いでも怪しいものばかり。

実質評価がそれなりにありそう+上記の仕様を満たすのはVantrueというメーカー一択となり、この中からフロントカメラ+車内カメラの2カメラモデルのN2Sを選択しました。

 

Ondash N2Swww.vantrue.com

www.vantrue.jp

 

私が購入後にAmazonでN2Sは販売終了してしましったようなので、同等スペック+リアカメラ付きのN4はこちら。一台取付ならこちらのほうが良いですね。リアカメラは必須です。

 

●主なスペック

  • フロント4Kシングル or フロント2K+車内2K同時記録の選択式(どちらも30fps)
  • 車内カメラは赤外線によるナイトビジョンモードも設定可能
  • GPSを利用した位置記録が可能
  • 本体内にキャパシタを備え、突然の電源断に対して保護
  • SONY STARVISセンサを搭載、WDRモードを装備
  • 常時電源を配線することにより、24hの駐車録画が可能

 

スペック的にはかなり良さげです。実際の画質についてもレビューを見る限り悪くなさそう、ということでこちらに決定。

なお、HDRではなくWDRなのは、HDRにすると白飛びするから・・・というのがメーカーのうたい文句ですが、これについても録画動画から見ていきたいと思います。

 

 

●着弾

さくっとAmazonでご注文。

特価が出ていたためお安く買えました。

 

 

併せて吸盤タイプではなく粘着タイプの小型ベースユニットも注文。ルームミラー裏に装着予定ですが、可能な限りコンパクトにするためにこちらを追加で購入。

 

 

使用するMicroSDSanDiskのMax Endurance。通常のMicroSDからかなり耐久性が強化されており、128GBモデルの公称録画時間は6万時間です。FHDのデータだと思うので2Kモードの場合はもうちょっと短くなるかもしれません。いずれにせよ通常のMicroSDよりははるかに耐久性が強化されている製品なので、ドラレコにはピッタリです。

マニュアルにはSanDiskは不安定だから純正をお勧めします、と書かれてますが、まぁ問題ないです。もうすぐ1年になりますがトラブルは一切発生していません。

 

 

付属品はサクション(吸盤)ベースとシガーソケットを利用した電源、各種説明書です。

 

サイズ感はこんな感じです。前面からの投影面積はほぼNintendo SwitchJoy-Conと同じサイズです。

本体およびベースユニットにはUSB Type-Cコネクタが装備されており、こちらを利用して給電を行います。中華にありがちなType-Cコネクタの形をした独自仕様かと警戒しましたが、一般的なType-C充電器+C-CケーブルやType-A充電器+Type-A-Cケーブルでも電源の投入は可能だったため、電源ピンについてはType-C標準のピンアサインのようです。

 

●コラム下の配線から分岐したいため、保証をぶっ飛ばしてシガーソケットアダプタを改造する

本体が問題なく動作することを確認したうえで、シガーソケットからではなくコラム下ののれん分けハーネスから電源を取るべく、改造を行います。

オプションで直接ギボシから電源を取るユニットは存在しますが、ACCに配線する関係上仰々しいものは不要。

今回はシガーソケットアダプタを分解、改造した電源ユニットを作ることにしました。

 

シガーアダプタにType-Aの給電ポートも付いていますが、こちらは不要なためさくっと除去。はんだシュッ太郎本当に便利。

改造自体はType-Aコネクタを除去し、シガーソケット部分のところを配線にするだけです。一番時間がかかったのはアダプタの分解というね。



改造が終了したら熱収縮チューブをかぶせて完了です。

 

 

●取り付け

 

電源配線はAピラーの内側を通します。

2018年当時にナビを載せ替えた際に、内装取り外しに大変苦労したので、今回はロングリーチプライヤーなる秘密兵器を投入。さくっとカバーを外せました。

 

フロントウインドウ上部は天井内装裏に配線を突っ込み、ルームミラー裏に配置。

画像はわかりにくいですが、ナビMAユニットのカメラと干渉しない場所に設置しました。

N2Sは室内カメラもあるため、ルームミラー裏かつ車内録画できる位置に設置しています。


余談:自分でドラレコを取り付ける際は以下のどちらかを満たさないと車検不適合になるので注意です。

・フロントガラスの上部20%以内より上の位置

・ルームミラーによって隠れる位置への配置

 

www.goo-net.com

 

●実際の画質は?

記録される動画のフォーマットは以下のような感じでした。

(VLCのコーデック情報にて確認)

カタログスペック的には30fpsとなっていますが、実際のfpsは周波数50Hzに設定すると28となりました。おそらくLED信号対策かな?と思います。

(下記のサンプル動画は再エンコした関係でfpsが24になってしまっていますが)

・日中の画質

youtu.be

youtu.be

日中(と言っても夕方の走行ですが。。。)の映像はこんな感じです。

 

ナンバープレートを切り出してみましたが、ナンバープレート自体に強い直射日光が当たるような順光のケースでは流石に白とびが発生し、ナンバーは読み取れませんでした。
日陰や逆光のようなケースでは対向車のナンバープレートもそれなりの率で識別が可能です。相対速度80km/hくらいまでであれば大丈夫そう。



・夜の画質

youtu.be

 

youtu.be

youtu.be

 

夜は周辺光がある都内下道と対向車が実質的に存在しない高速道路の2パターンです

 

日中ほどではありませんが、なんとか読み取れる車両は多いです。

位置やヘッドライトの当たり加減によっては白とびが発生し、日中よりは読み取れる率が低下しました。

 

 

 

高速道路でも状況的には似たような感じになり、ヘッドライトが強く当たるようなケースでは白飛びが発生してナンバーの読み取りは不可能でした。
ヘッドライトが当たっていない状況であれば読み取りは容易です。

 

また、実fpsが28となっていることでLED信号の点灯状態についても問題はありませんでした。

 

●アプリの使用感について


ドライバーが醜いのでモザイク多めでお送りします。

N2Sの録画データは前後のカメラ別々のファイルとして記録され、以下のような感じになります。

20231123_144910_0028_E_A.MP4

20231123_144910_0028_E_B.MP4

末尾Aがフロントカメラ、末尾Bのファイルが室内カメラとなっています。

 

これらの2つのファイルをまとめてVantrue公式からダウンロードできる

「VANTRUE DASHCAM PLAYER」を利用することで、各種テレメトリとともに再生が可能です。

www.vantrue.net

 

どうやら動画内に3軸加速度と位置情報がメタデータとして記録されているようで、専用プレーヤーを使うと地図表示とも対応付けしながら状況の確認が可能でした。

動画のズーム機能や明るさ調整機能等もあり、後々の確認には便利かなと思います。

もちろん録画ファイル自体は通常のプレーヤーでも再生可能で編集も可能なため、必ずしも専用のプレーヤーを使う必要はありません。

 

●まとめ

駐車監視はナビMAユニットで行えているので、その補完に高画質ドラレコ+室内録画を・・・と思い導入したドラレコですが、画質にも大きな不満はなく割と良い買い物だったかなと思っています。

ナンバーの白飛びに関しては、白ナンバー+強い光という最悪の条件で飛んでいるので、これはまぁちゃんと読めるドラレコめちゃくちゃ少ないだろうなという感じで、現時点では妥協せざるを得ないかなといった感触ですね。

 

本音を言えば前方+室内両方4K60p録画、というスペックが欲しいところではありますが、ここは世代の進化が進んだ時に載せ替えでしょうか。

 

ひとまずはナビMAユニットの弱点を潰せたので、かなり満足しています。