出来上がってみれば満足でした。ミドルレンジでも10年前マシンよりは十分強い。
●パーツが揃ったので組み上げ
マザーだけは店頭になく発送となったため、数日度にパーツが着弾。
10年以上ぶりのメインマシン完全組み換えをやっていきます。
自作としても見ても約3年ぶりです。
●開封
・CPU
まずはCPU。
やはりいつでもCPUの開封は胸が高鳴る。。。
CPU、CPUクーラー(Wraith Stealth)、ロゴシールが付属します。
今回は別売のCPUクーラーを使うので付属のWraith Stealthはそのままお蔵入り。
・CPUクーラー
お次はCPUクーラー(AK620)を開封していきます。
ツインタワー、ファンx2、リテンションキット、ファン電源分岐パーツ、L字型ドライバー、マニュアルが付属します。でかい。
ファンはクリップでヒートシンクに固定されており、4隅はゴムパーツが取り付けられており、ヒートシンクに取り付けた際に振動を吸収するようになっています。
ファンのスペックはDC12V 0.12A PWM、500-1850rpm(±10%)、68.99CFM、2.19mmH2O、<28dB(A)
だそうです。2つ装着されているので計算上は<31dB(A)ということかな。
●組み立て
・CPU、メモリ、CPUクーラーを装着
まずはCPUを装着。と言ってもレバーを上げて向きを合わせて入れるだけですが。
このマザーは片ラッチでした。両ラッチの場合、位置的にグラボと干渉する位置なので片ラッチのほうが都合がいいですね。
マザーに付属のリテンションパーツはAK620では使わないので取り外し(バックプレートのみ利用)、AK620のAM4用ブラケットを取り付け。メモリの取り付けを行い、合わせてグリスも塗布しておきます。
今回の使用グリスはThermalrightのTF8。
ファンを外した状態でヒートシンクを取り付け。ヒートシンクの背が高いため付属のドライバを使って取り付けます。
おまけ:謎のコンデンサ。
M刻印ではなく、E刻印などであれば日ケミPSEのカスタム品?にも見えますが、M刻印は謎です。
同様の刻印を持つ、MEG X570 GODLIKEには「日本製Solid Cap」と記載があるため、おそらく日ケミだと思うのですが・・・
・まずはバラックでPOST確認
ひとますCPU/メモリを搭載したら、グラボを刺して仮組み状態のままPOSTさせ正常に認識しているかを確認します。
グラボが古いためCSMモードで動作せることになりますが、問題なく認識していることを確認。
・SSDを搭載してWindowsのインストール+最低限の環境構築
問題なく認識したことを確認したら、CPUに一番近いNVMeスロットにSN850を搭載し、Windowsだけでも先にインストールし、最低限のセットアップをしておきます。これをやっとくとあとが楽。
・旧マシンを掃除も兼ねて完全分解
いよいよマシンを組み替えます。
配線を含めて完全分解し清掃。古いケースですがフルアルミケースのため、中身を外すと本当に軽い。
10年以上ありがとうございました。これにてmakoroさんの双発人生も一旦終了です。
清掃してMBコレクション行きとします。
・配線もろもろ
SATAレスマシンとしたおかげで、配線はもっぱら電源系のみ。
ストレージはM.2スロットにSSDを取り付けるだけです。
最下段のM.2スロットはPCIe x4(x16形状)と帯域共有なので、上側3つに取り付け。
データ系の配線はフロントとリアのUSBくらいで、あとは電源ケーブルばかりです。
ちなみにこのケース、MB+リアパネルがドロワーとして引き出せるのですが、AK620を取り付けた状態だと干渉してケースに入りませんでした。
仕方なくCPUクーラーを一度取り外しています。(この時に気づかず上下反転させてしまって、ロゴが逆さまになっている)
・魂を入れて完成
使っているCPUやGPUのシールは基本的に貼り付けて「魂を入れて」利用しています。
歴代CPU/GPU/MBのシールが並ぶのので、さながら勲章みたいになっています。
●ケースサイドパネルのアクリルを交換する
・サイドパネルのアクリルが10年以上の利用により劣化
利用しているケース、SilverstoneのSST-TJ07は大のお気に入りでサイズ、冷却性能とも不満はないのですが(しいて言えばファンが先代マシン仕様で現行マシンではうるさすぎるくらい)サイドのアクリルパネルが15年の利用によりかなり劣化してきていました。
微細なクラック、擦れによる小キズ、ネジ部周辺のヒビ等、かなりの状況だったため、マシン更新に合わせこちらのパネルも更新します。
・加工に対応しているアクリルショップで発注
カスタムサイズ+小加工に対応しているショップで発注。
今回は↓のお店でハーフミラー透過率30%を注文しました。
・到着したので穴あけ+装着
1週間もせずに到着。今回ケースに固定するための穴は現物合わせで開けるため、既存パネルと重ねてから穴を慎重に開けていきます。(アクリルなので勢いよくやると割れるため)
パネルの透過度合いはこんな感じです。(スマホで動画を再生してパネル越しに撮影)
パネルの裏側にディスプレイとか入れるのもいいですね。消灯すると中身が見えなくなりますし。シリアル接続のArduinoとか入れるといいかもしれません。いつかチャレンジしよう。
●完全完成
ケースにサイドパネルを取り付けて完成です。MBのステータスコードを表示する7セグLED+MBのイルミだけが見えている状態です。
ケースは光る必要なくね派でしたが、ハーフミラーにすると必要な箇所をライトアップして浮かび上がせることができるので、光らせてもいいかも、というお気持ちになってきます。
●簡易ベンチ/消費電力測定
・簡易ベンチ
PCも組み上がったので軽くベンチを取ってみます。
・CINEBENCH
Opteron6282SE x2 ↑ | ↓ Ryzen5 5600X
シングルコア性能はBulldozer→Zen3(Interlagos→Vermeer)で5倍、
マルチはコア数が32C32T→6C12Tになっているにもかかわらず1.3倍。
スレッド数の差を考えると3.5倍の性能アップです。
や、まぁ悪名高きBulldozerだしね。。。
・PassMark
Opteron6282SE x2 ↑ | ↓ Ryzen5 5600X
約3倍。これRyzen5だぜ?ミドルレンジだぜ?
CPUがボトルネックになっていたので、GPUのスコアもつられて上がっています。。。
・PCMark10
Opteron6282SE x2 ↑ | ↓ Ryzen5 5600X
2.5倍。
こちらもPCの総合スコアのベンチなのでCPU単体よりは落ちますね。
・CrystakdiskMark
おつぎは新設したSSDのベンチ。
・SN850
・PG3VNF
うん、速い!!スペック通り!!
という感想しか出てこなかった(ヲイ
実際の使用時はランダムが速いことを非常に実感しております。
なお、内蔵ストレージの高速化によってボトルネックが完全にGbEになってしまったので、近いうちに宅内10GbE化を視野に入れたいと思います。
・消費電力測定
簡易読みですが、ベンチ/ゲーム中の消費電力を。
環境:室温17.2℃、ディスプレイ4枚、USBデバイス7台接続
・起動直後:145W CPUコア45℃前後
・アイドル(起動後5分):125W CPUコア40.5℃前後
・cinebench(Multi-Core):178W CPUコア52.5℃前後
・Forza Horizon5(ベンチマークモード):205W~ピーク250W程度 CPUコア45℃前後
前マシンがアイドル時で210Wなので、一番負荷がかかってるゲーム時でもこれより低消費電力という結果に。
昨今は自宅でお仕事する時間も増えているので、電気代に貢献してくれると思います。
欠点は冬場に室温が言うほど上がらなくなったことですかね。あきらかに室温が低くて寒い。
●世代交代を終えて
つなぎマシンとしてGPUを含め、それなりの割合でパーツを流用しましたが、10年の進化は凄まじくミドルクラスのRyzen5 5600Xですら大幅な性能アップとなりました。
これ、ハイエンドで更新していたらどうなっていたんだろう、というのと、次に出るThreadripperで更新したらこれより更に速くなるのかという期待もあります。
何年使うことになるかはわかりませんが、しばらくはメインとして愛でていこうと思います。