Think threshold

中の人のIYHにいたる顛末と購入レビュー。ときどき自宅システム構築備忘録。

水没したSTIマフラーを復活して再度使用するお話。(BR9用 STIマフラー再利用記)

不幸中の幸い。

水が中に入ってしまったSTIマフラーですが、1年にわたる処置の結果、なんと再使用することができました。

今回はどのような処置をしたかの記録です。

 

 

●水没修理の際、タイコ部分は返却された

昨年の修理で再度走り出せるようになったうちの子ですが、排気系は全交換となりました。

makoro.hatenablog.jp

エキマニ、タービン、触媒、センターパイプ、マフラー・・・すべて交換となりました。

マフラーだけはSTIマフラーに換装したときに純正を手元に保管していたため、それを再利用していました。

この際、センターパイプやエキマニ等は返却されませんでしたが、なぜかタイコ部分だけは返却。それもマフラー本体を揺らすとチャプチャプと明らかに水が入っている音がしている状態で。。。

 

あれ、もう使えないんじゃないの・・・?と思っていたのですが、これ返却されたということは完全乾燥して内部が問題なければ再利用可能なのでは?と思い至ります。

 

●マフラーの構造から見て、完全乾燥させたら再利用可能かも・・?と思い処置開始

市販車のマフラーは大きく分けて2つのタイプがあり、

・多室構造になっていて、複数の部屋を通り抜けていくことで音響エネルギーが減衰していくタイプ

・配管自体はストレートだが、ストレートパイプに穴が空いていてグラスウールに音響エネルギーを吸収させていくタイプ

というものが採用差入れているそうです。

ホンダのType-Rは多室構造に可変機構を取り入れた変態(褒め言葉)マフラーもあるようですが、基本は2種類に大別できるそうです。多くは多室構造で、ハイパフォーマンスなスポーツマフラーの一部やアフターパーツは背圧が低くなるグラスウールタイプが利用されていることもあるそうです。

内燃機関超基礎講座 | マフラーは「膨張」「拡散」「共鳴」で音エネルギーを低減させる|Motor-FanTECH[モーターファンテック]

・入った水の除去

我が家のマフラーは多室構造のようで、センターパイプ側を下にしてひたすら降ると水の大部分を排出できることができることを発見したので、ひたすらシェイクして中の水を可能な限り抜きました。

ほぼ水音が無くなったところでベランダに3ヶ月放置し、太陽光や冬場の外気の湿度を利用して完全乾燥させました。

完全乾燥後はゆっくり降るとサラサラと音がするので、少し砂は入っているみたいです。砂であれば基本エンジンの排気があるので、逆流することは無さそうです。

 

 

●乾燥後にファイバースコープで中身をチェックすると・・・不幸中の幸いが。

不幸中の幸い再び。

持っているファイバースコープは画像保存機能がないので直撮りです。。。

水浸入に対しては完全に焼け石に水だったマフラーのガムテープ塞ぎですが、ゴミの侵入防止には一役買っていたようで、完全乾燥後にマフラーをチェックしたところ、ファイバースコープで見える範囲ではほぼゴミもなし、サビも溶接部のごく一部が発生している程度で全体的には非常にきれいな内部となっていました。

Dに相談したところ、「見えないところがどうなっているかは誰もわからない」とも言われましたが、車検が通らなくなるまで装着してもらうことにしました。純正は再度手元にストックしておきます。

 

 

 

 

●完全乾燥したので防錆塗装とマフラーカッター磨き

・防錆塗装

あとは再装着するため劣化の天敵、錆を何とかするべく防錆塗装を行います。

以前錆防止のために床下から見える部分については防錆塗装を吹きましたが、別の箇所でも塗装剥がれが発生しているので再度対策を行います。

 

塗装は以前から愛用しているコレ。

前側(センターパイプ側)を念入りに。こっち側がガッツリ錆びるのは後輪からの水ハネのせいだと気づく13年目の春。

 

塗装が終わったら乾燥です。自作PCのカスタム水冷用に買ったヒートガンですが、結局水冷にしてない&それ以外の用途に大活躍。。。

https://amzn.to/4eKXoQt

買ったヒートガンはコレなのですが、すでに販売終了のようで。

温度調節のできるタイプ(ダイヤルではなくデジタル指定で温度調整を行うタイプ)がオススメです。

塗装後自然乾燥させたあと、400℃で1時間熱風を通して固着させます。

 

・マフラーカッター磨き

防錆塗装ができたらステンレスのマフラーカッターを磨いていきます。

金属磨きはこれがよい、とのことなのでピカールをクロスと共に調達。

クロスにつけて磨く。親の敵のように磨く。とにかく磨く。

・・・の結果がコレ。正直ピカールの力をナメてました。めっちゃピカピカになるやん。

 

反対側も親の敵のように磨いて完成です。

 

 

●復活!!

makoro.hatenablog.jp

車検自体は問題なく終了し、4本出し生活が戻ってきました。

適度にジェントルな音も戻ってきて大満足です。

 

まぁ、このあとまたすぐトラブルが起きるんですが・・・

 

●まとめ

別目的で買ったヒートガンも意外な形で活躍し、車検にも問題なく通り、やっと安寧の日々が戻ってきたと思っていました。この時までは。。。

 

車検が上がったのが7/1、このあと1ヶ月もしないうちにまたトラブルが起こります。

それは次回の記事にて・・・