流石に10年使うと限界らしい。
10年前に録画鯖として作ったマシン、安定動作しているからとインターネットから切り離した状態でWindows7でずっと稼働し続けていたのですが、とうとう不調が出始めたので重い腰を上げて更新することにしました。
去年からいろんな物が壊れるか不調になって、そのための出費が止まることを知らない・・・
- ●11年前にコンデンサを理由で選んだASRock
- ●とうとうOSが(長期稼働が原因と思われる)不調に。OS入れ直すくらいなら作り直すか・・・と重い腰を上げる
- ●我が家もそうだけど、コレ多分Zen3おじさんいっぱい発生するよね多分(パーツ選定)
- ●ということで購入したパーツ類
- ●組み上げて動作チェック
- ●まとめ
●11年前にコンデンサを理由で選んだASRock
選ばれたのはASRockでした。
MicroATX、PCIスロット付き(PT2を使うため)、FM2ソケット搭載で「CPU周辺コンデンサが日本製のもの」
でニチコンLFを搭載しているASRock品を選定し、11年ノントラブルで過ごしていました。CPUはA10-5700。リリースが2012/10月で2023/1月には作っているので、割と出てすぐ作っていたようです。
●とうとうOSが(長期稼働が原因と思われる)不調に。OS入れ直すくらいなら作り直すか・・・と重い腰を上げる
おそらくOSの長期稼働が原因だとは思うのですが、再起動後ブートしてこない現象が今年5月に入ってから頻発するように。
一応修復を行いOSが起動するまでには復旧したのですが、おそらく積もりに積もったゴミ(Windowsを長期間使用すると発生するレジストリやWindows Update等のゴミなど)が悪さをしていてどうやら限界に近い様子。
Windowsの再インストールをしてもよいのですが、もう10年以上前のマシン、どうせOS入れ直すくらいならいつまで持つかわからないし更新してもいいか・・・という考えに思い至り、更新検討を開始。
(10年超えのマシンをOS入れ直しで復旧したとして、あと何年持つかわからなかったのでそれならまた10年持つマシンを作ればいいか、という考え)
●我が家もそうだけど、コレ多分Zen3おじさんいっぱい発生するよね多分(パーツ選定)
検討を開始したタイミングはIntelは14世代、AMDはZen4(AM5)の世代。
AMDはAM5リリース後にAM4の新CPUがリリースされるなど、AM4がいつまで経っても終息しません。
AM4の最終世代はZen3ですが、これを書いている2024年秋時点でも十分コストパフォーマンス的には最新世代と遜色がない(性能は劣るがその分安い)ので、性能を追い求めなければ十分に選択肢に入ります。
我が家はメインマシンもZen3、サーバはすでにZen2、更新する録画鯖もZen3。
おそらくですが、5年後くらいにはHaswellおじさんならぬZen3おじさんが大量発生しそうな予感がしますね。。。
今回もマザーボードは耐久性重視、今はIntelが微妙も微妙なのでまたAMDで、GPUが不要なRyzen Gシリーズで考えていきます。
●ということで購入したパーツ類
ニチコン12kコンデンサということなので、MBは実質SteelLegend一択です。MicroATXということでB550M Steel Legendを。
このMBはB550ということで2基目のM.2スロットがGen3x2の帯域となる点が注意点ですかね。1本目はCPUによって代わり、Vermeer(GPUなしRyzen5000)ならGen4x4、今回使用する5500GT(Cezanne)であればGen3x4となります。
録画鯖にはSSDとHDDの2種のストレージを録画用に搭載する計画のため、うち1基のSSDはこちらに。SSD自体はGen4x4の対応ですが、動作がGen3x4です。
2024年時点だとGen3対応とGen4対応とでほぼ値段が変わらないことと、Gen3動作であってもGen4SSDを利用したほうが若干ランダム性能が高いことからGen4を選択しています。
なぜ録画鯖にSSDを積んでいるかというと、次の10GbEまで見据えた構成としたかったためです。10GbEはSATAより速い(1250MB/s)ので、HDDではどうにもなりません。
10GbEはオリオの激安NB品です。X520相当品ですが、当然Intel純正ではありませんw
10GbEはメタル(10GBASE-T)が大嫌いな人なので、DAC(Twinax)/AOC/光が使えるSFPタイプをチョイス。
なお現時点では10GbEが導入できてないため、MB標準搭載の2.5GbE(GbE動作)で利用しています。
M.2スロット2基目はヒートシンクがないため追加のヒートシンクを。
x1の拡張スロットと干渉する位置のためヒートシンクのサイズが心配でしたが、実際は拡張カードと干渉しませんでした。よかった。
M.2がx2動作なので、どこまで必要かは疑問ですが、まぁ1000円しないし装着することによるデメリットないし、ということで付けています。
(速度が出ないので、速度の必要がないシステムドライブ用にこのスロットを利用しています)
電源は750WのSeasonic Focus Gold。上記はATX3.0対応モデルですが、実際にゲットしたのは更新前のモデルのため、割とお安めにゲットできました。
750Wもいらないんですが、モデルチェンジのタイミングだったので最安が750Wという状態になっていました。。。
●組み上げて動作チェック
さくさくと組み上げて動作チェック。今回は電力プロファイルを弄ることもあり、純正クーラーのままで冷却性能は十分と判断しました。ケースも流用するのでサイドフロー型クーラーは搭載できない(搭載すると8cmが上限になってしまうので)という点もあります。
ちなみにメインマシンを作ったときに使用しなかったWrith Stealthはもう1つ余っているので、ファンが死んでも交換できます。
対応UEFIが入っていることを確認して購入したこともあり、すんなり起動。そのままUEFIを最新へ更新しておきました。
さくっとWindows11をインストールし、Win10で使っていたデジタルライセンスをMicrosoftアカウント経由で転送してライセンス認証状態に。
●省電力化するためにプロファイルを弄る
録画鯖として組み上げていく前に、電力プロファイルを変えてみて消費電力がどう変わるかをチェックします。
UEFIのAdvanced設定内に電力プロファイルを固定設定できる箇所があり、ここを変えてみてCINEBENCHをを回してみた結果がこちら。
ワット読みは人間の目で読んでいる関係上多少の誤差はありますが、傾向としては掴めます。
CINEBENCHのスコアは35W以外ほぼ変わらない、シングルに至っては同スコアとなります。元々TDPが65WのCPUなので、熱設計の上限に張り付いてしまっている関係かと思います。
しかし消費電力は当然ですが35W configにしたほうがAutoから20W近く下げることが出来ます。
アイドル時はほぼ変わりません。
1Wあたりスコアが何ptなのか、を計算するとこんな感じに。
性能があまり低下せず、電力はちゃんと低下しているため35W configが一番ワッテージパフォーマンスが良い結果となりました。
CPUの設定としては35Wでいくことが決定。
●まとめ
世代末期ですが、この価格で通常使う分には十分問題ない性能のマシンになりました。
35W Configにした時にワッテージパフォーマンスが1.2倍ほどになるので、Zen3は電力絞ったときにこそ性能が生きるCPUだなぁ・・・という感想を持ちつつ、このマシンを利用して録画鯖を更新しようと思います。