判断をミスった。
そして限界を迎えたBulldozerおじさんの顛末記。
●メインマシンは初自作から双発だった
遠い昔、遥か彼方の銀河系で----
ではなく、初自作は2001年、確かWindows2000だったと思います。
AthlonMP 1600+ x2+GA-7DPXDW+ 256MB DDR-266 SDRAM+RADEON 8500
とかだったと思います。
ここで下手に双発沼に落ちたばっかりに、更新サイクルが長期化、次のマシンは2010年位に作ったOpteron双発でした。
当初はOpteron6128 x2+2GB DDR3-1333 x8+Radeon HD5870の構成で完成し、
2016年くらいはグラボを知人から譲ってもらったRadeon R9 290に換装し、
2019には中古で入手したOpteron 6282SEに換装し、2022年まで永らえていました。
・・・いや、本当は2020年~2021年頭には変えたかったんですが。。。。
●Zen3のThredripperはお星さまになりました
・双発はロマン!を継続するも、流石に価格が上がりすぎて苦しくなる
当初はEPYCがリリースされたとき「よし、順当にOpteronからの移行先はEPYCだな!」と思っていたんですが、まぁすべてのコンポーネントが高すぎて、貧乏サラリ=マンには手が出ませんでした・・・(ほしいスペックのCPU2個で50万とかになる)
当然マザーボードも高いですし。
・Threadripperでの自作を画策
ただまぁ、ほしい構成というものはあるもので、Ryzenシリーズには(実質)EPYCをHEDT向けに仕立てたThreadripper(通称スリッパ)があります。EPYCは叶わなくてもこれにしようと狙いを定めます。PCIeのレーン数が多いのが魅力。
ちなみにThreadripperはノベルティとして本当にスリッパが配られたことがあります。もはや公式ネタ。
・Zen2スリッパを考えていたらZen3のパワーに魅せられ、ステイ判断。これがすべての間違いだった。。。
2019末にThreadripper3000シリーズが発表され、Zen3が発表されたらお安くなったThreadripper3000を購入しようと考えていました。
そして満を持してZen3シリーズの発表。
ここでZen3のIPCがZen2+比で20%高速というところが私を狂わせてしまいました。
「ここまで待ったのだからZen3 Threadripperがほしい」
と。これがすべての間違いでした。。。
・そして、お星さまへ
2020/10にデスクトップ版のZen3が発表され、よし次はHEDTとEPYCだ、これは2021/CESに発表されるだろう、と意気込んで待つものの、発表はナシ。
Zen3を搭載するEPYC(Millan)は2021/3に正式発表されたものの、
私がほしいThreadripperは噂ばかりでした。
2021/1(CES)で発表やろ→発表なし
2021/3→Millan発表
2021/6のCOMPUTEXで流石に出るやろ→発表なし
2021/8(噂)→無風、9月かもという噂が流れる
2021/9(噂)→無風、11月かもという噂が流れる
2021/10-11(噂)→無風、キャンセルという噂が流れる
2022/1(CES)→当然かのように発表なし
2022/2月現在は上位のPro版のみが3月に発表という噂がありますが、これも出るかどうかは何も追加情報がないですし、2月時点で追加の噂が聞こえてこないので雲行きは怪しそうな気もします。
もう旧マシンは限界だし、いい加減になんとかしないとということで、X570+Ryzen5 5600Xで一旦世代交代をすることにしました。
●Zen3 Threadripperがお星さまになったのでつなぎのマシンを検討し始める
前置きが!長い!!
ということで頭を切り替えて新マシンの構成を考えます。
・コンセプト
新マシンに求めるコンセプトは以下のような感じ。
・つなぎのマシンなので、予算は抑えるところは抑える
・PCIe4.0のSSDは使いたい
・SSDはシステム用、データ用、作業用(使い潰し用)の3つをNVMe SSDで
・光学ドライブは使用頻度を考えたら内蔵の必要なし
・SATA SSDすら遅いと感じる時があるので、上記と合わせてSATAレスにしたい
・メインメモリは無難に定格3200、32GBで
・10GbE導入を見据え、グラボとは別に(帯域共有をしない)PCIe x4またはx8が1本
・PCパーツは可能な限り流用する
という感じです。必要なところは出しますが、ケチるところはケチるという感じ。
・CPU:コスパ重視
AMD派なので、AM4のRyzen5000シリーズから選びます。
パフォーマンス寄りでコスパが良いのはおそらく5900Xだと思いますが、
今回はコストに振って5600Xを選択。
・MB:私の要求仕様が厳しいので選択肢が少ない
MBに求めるスペックとして
・Gen4 NVMe として使えるスロット2本を含む、NVMeスロット3本
(作業用SSDは以前から所有しているSanDisk Exstreame Pro NVMeを利用するので)
・グラボ用スロット/上記NVMeスロットとレーン共有をしないPCIE x4 or x8
があります。Gen4が2本必要なことから必然的にX570に限定されます。
X570を選ぶのであれば、今からならX570S(ファンレス)になったものにしたい。
またNVMeM.2が3スロット必要ということなので、かなりマザーが限定されます。
・ASUS ProArt X570-CREATOR WIFI
・MSI MPG X570S Carbon MAX WiFi
・GIGABYTE X570S AERO G Rev.1.x
・GIGABYTE X570S AORUS ELITE AX Rev.1.1
このあたりが候補でした。
M.2が4本のモデルもありますが、4本の場合は基本的にPCIex4と排他になります。
標準で10GbEを搭載しているASUSのProArtも候補でしたが、お値段が高めなのと10GBASE-Tはある意味取り扱いが大変なので、最終的にはMSIのCarbonを選択。
・メモリ:定格の定番品を選択
DDR4-3200でシングルランク(SR)と思われるCT2K16G4DFS832Aを選択。
最終的に4枚挿しにするとSR/DRでメモリクロックが変わるので一応SRを指定買い。
2枚しか刺さないよという人は↓のようなDRでも良いと思います。
ゲーミングメモリはお好みでどうぞ。私はガチゲーマーではないですし、
チップの素性が見えるものしか基本的に買わないです。
今回は組み合わせるCPUも5600Xですので正直必要ないと思います。
光らせたいという理由で買うのであればこういう選択肢もありますし。
・SSD:SATAレス&Gen4のパワーを
SSDはシステム用にGen4最速級、データ用にGen4ミドルレンジ級を新たに追加。
当初、システムストレージは500GBでいいかなと思っていましたが、いまメインで遊んでいるゲームを合計するとそれだけで400GB弱になってしまうので1TBをチョイス。
データドライブはHDDが2TBだったので同容量を。こちらはシステムドライブほどの速度は必要ないのでミドルクラスの製品をチョイスして少しコストダウン。
PG3VNFは終売なのか在庫が極端に少ないので、ミドルレンジ級のGen4 SSDが欲しい場合、FireCuda 520やPG4VNZとかもよいかもしれませんね。
さらに低コストにするのであれば、キャッシュレスなSN770などでも良いかも。
ワーク用のSSDは先代マシンからの続投です。
こちらはGen3最速級ですね。
・グラボ:続投(高すぎるので)
グラボはずっと使っているR9 290を続投です(最新ドライバではサポートが切れてしまいましたが)
お金があるならRadeon RX6600XTや6700XTが5600Xとの組み合わせではバランスがいいと思います。
・CPUクーラー:多分過剰スペック
CPUクーラーは最初DeepcoolのAS500を考えていましたが、ケースに入らないので変更となりました。
色々悩みましたが、最終的には同じDeepcoolのAK620をチョイス。
正直5600Xにはオーバースペックだとは思います(低回転で静かに冷やせるので、足りないよりははるかに良いですが)
●お買い上げ
年明けにアキバで数店舗回って購入。
次回は組み立て、ケース改造編です。