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中の人のIYHにいたる顛末と購入レビュー。ときどき自宅システム構築備忘録。

Anker747はコンセント直付タイプなので延長ケーブルが必要。そこで何を考えたのかこれを買った。(Anker 511 Power Strip俺的レビュー)

ただの延長ケーブルを買わないあたりがアレ。

 

ということで、持ち運び用充電器として購入したAnker747がコンセント直付タイプなので、足元や壁にあるコンセントで利用するには延長ケーブルがほしいわけです。

本当に↓のようなただの延長ケーブルを購入してもよいのですが、何を思ったのかAnkerのPowerStripを購入するという行動に出ました。

今回はAnker511 powerStripの俺的レビューです。

 

 

●2口以上のちゃんとした電源タップを選ぶと意外とお値段がする&購入当時クーポンが出ていたので思わず・・・

 

単なる延長コード(1Pプラグ→1Pジャック)でも良いのですが、使い勝手を考えると2口くらいの延長タップがほしいわけです。

100均やニ◯リとかでも売ってはいるのですが、パナとかのちゃんとしたものを買おうとすると、意外と800-1000円前後になり、

「あれ?意外といいお値段するぞ?」

みたいな感情が芽生えてしまいました。Type-C充電器に1万かけるやつの言うセリフではないというのは百も承知なのですが、どうしたもんかな、というところに発見したのがこのAnker511。

よくある延長タップにUSBポートが付いているやつです。

たまたまクーポンが出ていたこともあり、「1000円程度の延長タップにType-C PD対応の3口30Wの充電器付いて3000円ほどならまぁ延長タップ買うのと大して変わらんか・・・(謎理論)」

みたいなノリで購入しました。

 

●着弾

 

内容物は本体と説明書のみです。

 

本体上面はロゴ、あとは通電時に白色に光るインジケータがUSBポート側に付いています。(画像は通電状態のもの)

 

本体の左右にはACコンセントが1つずつ。コンセントの設置位置が互い違いになっています。
またよく見ると、ACコンセントはカバーが付いている模様。

 

USBポートの配置はこんな感じ。

 

 

●USBポートの出力スペックは

USBポートのスペックはこんな感じです。

 

・単ポート利用時

USB-C:5V=3A / 9V=3A / 15V=2A / 20V=1.5A (MAX30W)
USB-A:5V=2.4A (MAX12W)

・2ポート利用時

USB-C + USB-A1:20W + 10W (合計MAX30W)
USB-C + USB-A2:20W + 10W (合計MAX30W)
USB-A1+ USB-A2:合計MAX12W

・3ポート利用時

USB-C + (USB-A1+ USB-A2):20W + 10W (合計MAX30W)

Type-AポートはPowerIQのロゴは付いていますが、QuickCharge等の電圧を変えるタイプの充電規格には対応していないようですね。

 

本体底面にも仕様は印刷されています。

 

 

●実際の挙動確認

 

Type-Cポートをポート1、Type-AポートをA1,A2として実際の挙動を確認していきます。

・1ポート利用時

・ポート1

20V 1.5Aまでの対応なので、タブレットも十分な速度で充電できますね。

PCも省電力なタイプ(N100搭載のUMPCなど)は駆動できそうですね。(満足な速度で充電できないとは思いますが)

 

・ポートA1

 

・ポートA2

A1/A2ともに5V系のみです。

 

・2ポート利用時

負荷は最大でPD 60W入力まで可能なモバイルバッテリーを利用しています。

・ポート1(ポートA1負荷利用時)

 

・ポート1(ポートA2負荷利用時)

 

A1/A2に出力がある時はCポートの出力が20Wまで低下します。

20Wだとタブレットも厳しいですが、逆に言えばスマホの充電には十分であると言えますね(一部のハイエンド以外は最大でも18W程度までの要求が多いので)

 

・ポートA1(ポート1負荷利用時)

 

・ポートA1(ポートA2負荷利用時)

 

・ポートA2(ポート1負荷利用時)

 

・ポートA2(ポートA1負荷利用時)


A1/A2共に5V系のため、対応出力方式に変化はありません。(というより2つのAポートはおそらく電力ラインを共有していると思われます)

 

・3ポート利用時

2つ目の負荷としてCT-2に付属する負荷装置を5V1.5A(7.5W)に設定して使用しました。

 

・ポート1(ポートA1,A2負荷利用時)

A1/A2両方に負荷が接続されていてもType-Cはしっかりと20W確保されています。

スマホ+周辺機器(Bluetoothイヤホンなど)の充電や、Type-Aを充電元とするスマホ(古いLightningケーブルを採用しているiPhoneなど)とType-C PDを利用するスマホを同時に充電が可能です。流石にスマホ3台同時充電は出力が足りない(3ポート利用時、Aポートは合計で10Wしか出力できない)ため、周辺機器用と割り切るのが良さそうです。

 

・ポートA1(ポート1,A2負荷利用時)

 

・ポートA2(ポート1,A1負荷利用時)

2ポート利用時と変わらず、Aポートは5Vのみです。

 

・ACポート

合体!!

makoro.hatenablog.jp

 

本来の使い方である延長タップとして。

Anker747と組み合わせることにより、

・Type-C PDポートが4ポート

・Type-A(QC対応)が1ポート

・Type-A(5V)が2ポート

の堂々の7ポート構成に。誰がそこまで使うねんというツッコミはあるんですが、

Anker747がAポートを使うと出力制限が発生するので、Aポートで充電する必要があるデバイスはAnker511の方のAポートを利用することでAnker747のType-Cポートを最大限に有効活用する、ということが可能です。

 

●出力リセットの挙動はある?

 

Type-CポートはAポートの利用有無によって出力変化がある関係上、出力リセットが発生します。

・Type-C使用中にType-Aポートに負荷が接続される→接続直後にCポートがリセット

・Type-CとType-Aポートを両方使用中に、Type-Cポートのみになる(Type-Aポートの負荷が取り外される)→数秒のちにCポートの出力リセットが発生

というような挙動となりました。Aポートの負荷を監視していて、負荷がなくなるとCポートの出力リセットを行い30W給電に戻るようです。えらい。

 

●まとめ

出力は地味ではあるんですが、出先でスマホだけを充電したい、みたいなケースではこのAnker511だけで済んでしまうのが便利ではあります。痒いところを埋める商品というか。

 

上位のモデルは大きかったり電源ケーブルが独自コネクタなので、こちら(Anker511)を完全メイン充電器の補完用サブ+延長タップとして使うほうが個人的には賢い気がしています。

 

デメリットとしては、断線したらUSB充電器部分もろとも死ぬ、という感じではありますが、ACケーブルの根元の部分がどれだけ耐久性があるかは今後の使い方次第でしょうか。

 

サブ充電器として持ち歩くにはとても良い一品だと思います。