Think threshold

中の人のIYHにいたる顛末と購入レビュー。ときどき自宅システム構築備忘録。

モバイルバッテリもType-Cへ。(Cheero Power Plus 5 Plemium 20000mAh レビュー)

 どんどん脱Ankerが進みます。

 

Type-C関連のプロダクトがことごとく自分の要求にマッチしないAnkerから

他社のプロダクトへの乗り換えが進みます。

今回はモバイルバッテリーをリプレース。

 

 

 

●Type-C PD給電可能なモバイルバッテリーがほしい

前回のUSB-ACアダプタのときも書きましたが、Type-C PDへの置き換えがどんどん進んでいます。

Type-Cで統一することにより

「PCとスマホ、その他PD充電デバイス(Nintendo Switchやモバイルバッテリ)の充電アダプタを共通化出来て荷物が減る(複数のアダプタを持ち歩かなくて良い)」

というメリットがあります。60Wまで給電可能な充電器を持ち歩くだけで、ほぼすべてのデバイスを最高速度で充電することが可能になります。

 

モバイルバッテリーに関しても同様で、Type-C PDに対応することで、PD対応機器を充電できるようになります。

 

●必要要件、候補検討

Type-C PD対応モバイルバッテリーを検討するに当たり、以下の要件を満たすものを探します。

・Type-C PDは1ポート以上、可能であれば2ポート以上

・Type-C PDのうち、1ポートは45W以上の出力が可能なもの

・TYpe-C PDが2ポートの場合、2ポート目は18W以上、可能であれば30W以上

・トータルは2ポート以上、3ポートあるとなお良い

・飛行機持込可能容量(個数制限なしとするため27000mAh以下)以内

 

 

Type-C PDで複数台充電できるようになると、非常に使い勝手が良くなります。

上記の条件をある程度満たすモバイルバッテリを探すと以下の通り。

→ 19000mAh/PD(27W)/Type-A(PowerIQ2.0)x2/PD充電(30W)/USB HUB機能付き

(PDの出力は要求スペック不足)

 

 → 20000mAh/PD(60W)/Type-A(iSmart,QC互換)/PD充電(30W)

 

  → 20100mAh/PD(45W)/Type-A/PD充電(30W)/MicroB充電(QC)

 

 → 20100mAh/PD(30W)/Type-A(iSmart)x2/PD充電(30W)/USB HUB機能付き

(PDの出力は要求スペック不足)

 

 → 26700mAh/PD(45W)/Type-A(PowerIQ)x2/PD充電(45W)

 

 → 26800mAh/PD(100W)、PD(60W)/Type-A/PD充電(100W)

 

 → 20000mAh/PD(60W)、PD(18W)/Type-A/PD充電(60W)

(記事執筆時点でAmazon品切れ)

Type-C PD2ポート対応だと正直かなり選択肢が狭いですね。

 

●購入したのは

  Less is Moreは100W出力が非常に魅力ですが、お値段がお値段なので、

最終的にはCheeroを購入。

詳細なスペックは以下の通り。

【入力】
USB-C (PD) : 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A (60W max)

【出力】
USB-C 1(PD) : 5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A (18W max)
USB-C 2(PD) : 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A (60W max)
USB-A : 5V/2.4A max. (Auto-IC機能搭載) (3 Ports total 90W)

 

開封

届いたパッケージはこんな感じ。

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サイズはそこそこあります。Ankerの20000mAhと比較し、長さは短め、厚みは増しといった感じですが、手に持ったときサイズ感はあまり変わりません。重量は20000mAh級ということもあり重ためです。こちらもAnkerと殆ど変わりません。

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底面には仕様が、天面には残量液晶、Type-C PD出力(30W)/PD入出力(60W)/Type-Aの組み合わせです。60Wが真ん中にあるのが特徴ですね。

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●ポートの出力チェック

 ポートの出力をAVHzY CT-2を用いてチェックしていきます。まずはPDO。

←Type-C PD(60W)|Type-C PD(18W)→

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どちらも筐体に書いてある/Webに記載の仕様とマッチしています。

 

次はPD以外のチェック。

←Type-C PD(60W)|Type-C PD(18W)→

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PD以外にQC2/QC3/Samsung-AFC(18Wポートのみ)/HUAWEI-FCP/HUAWEI-SCPの

「電圧を変更させる充電規格」に対応しています。。。

個人的にはCT-2の誤判定疑惑を疑っているので、別のテスタがほしい所。。。

 

お次はType-Aポート。

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USB-BC/Apple急速充電のみで電圧変更系の急速充電には非対応です。素直ですね。

 

●入出力テスト

まずは出力のテスト。Spectre X360とPixel3 XLを接続し、60+18Wの78Wが出力可能なことを確認しました。

結果は本体がそこそこの熱さになるものの実用上は問題なしです。

ただし、この場合20000mAhが1時間ちょいでスッカラカンになってしまうので、

ノートPCの増槽として利用するには検討が必要です。

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 充電に関しても60Wで給電できていることを確認しています(Freedy EA1707使用)

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なお充電ですが、60Wで充電すると本体がかなり高温になります。50℃は余裕で超えてそう。

30Wで充電すると劇的に改善されるので、バッテリセルのことを考えると基本は30W充電にするほうが良さそうです。

60Wで充電すると2時間程度、30Wで充電すると4時間と、当然充電時間は倍になりますが4時間でも十分速い(Micro-Bで充電してたAnkerの2000mAhは普通に6時間はかかっていた)ですからね。

 

●まとめ

 前回のType-Cアダプタのリプレースに続き、モバイルバッテリもリプレース。

これで自分の希望するスペックを一切出してくれないAnkerの製品が

手元の第一線から退役しました。。。

 

今回のモバイルバッテリは60W出力に対応していることで、

・ノートPCの増槽(外部バッテリ)としてノートPCの稼働時間延長

・ノートPC+スマホの同時PD充電に対応

スマホ2台の同時PD充電

をすべてこなしつつ、急速にバッテリ自体も充電可能、機内持ち込みにも制限が発生しないと非常に強力なスペックです。お値段も6k程度と手を出しやすい。

 

当分の間、makoroさんの充電環境の第一線で活躍してくれることでしょう。