PCデスク周辺のAC充電器も更新。
カーチャージャーと同じく、Type-C機器が増えたため、メインマシン周辺で利用しているType-C充電器も更新しました。
- ●欲しいスペックの充電器がなかなかない
- ●着弾
- ●一緒に充電専用目的のケーブルも買いました
- ●さて、充電器の挙動を確認していきましょう
- ●ポート利用数が変化するときの挙動
- ●多ポート利用時にPDOが変化する充電器のチェックは疲れる
●欲しいスペックの充電器がなかなかない
欲しいスペックとしては
・最低4ポート以上で、Type-Cは3ポート+Type-Aは1ポート(iPhoneがいつまでもLightningなのが悪い)
・45Wを出力できるType-Cが1ポート以上あること
です。今回は持ち運び用ではなく、メインマシンの横で使用するためスマホの充電がメインです。
4ポートType-C+C-MicroBでも良いのですが、C-MicroBケーブルはものすごく負けた気になってしまう。。。
最終的に候補は2つ。今回はAnkerではなくUGREENで買ってみました。
Ankerの4ポートもの、めちゃくちゃ高い・・・(高出力モデルなので仕方ないが)
最終的にはトータル65Wのほうを選択。クーポンも有り3kほどでポチりました。
●着弾
到着。
よくありがちなappleオマージュのシンプルな紙箱です。
付属品は紙のマニュアルのみ。とてもシンプル。
Type-Cx3+Type-Ax1。CはPD対応、AはQuickChargeへ対応とのことですが、後半のセクションでテスタを使ってチェックしていきます。
プラグは折りたたみ式が装備されています。
直付コンセントタイプは、↓のような短い延長ケーブルを持っているとすごく潰しが効くようになるので、セットで使うのがオススメです。
●一緒に充電専用目的のケーブルも買いました
A-Cケーブルは各種付属品で山のようにあるのですが、C-Cケーブルが不足気味なので充電専用ケーブルを購入。
スマホ用の充電専用と割り切って、60W対応&USB2.0対応(充電には2.0でも問題ないので)のものを購入。
コネクタを覗き込むと、フル結線ではないのがわかります。
予想はしていたので驚きませんが、E-Makerは搭載されていませんでした。
●さて、充電器の挙動を確認していきましょう
・まずは動作仕様(Amazonや公式サイトで出ている公開仕様)
(公式サイトの画像より)
1ポートで65W/18W/22.5W QC(最大)、
2ポートで45+18W(最大)、
3ポートで18Wx3(最大)or45W+15Wx2(最大)
4ポートで18Wx2+15Wx2
3-4ポート時のスペックは本体の供給量である65Wを超えているので、おそらく5V3Aのほうが電流制限されるのかな?と予想します。
また公式サイトの表記からはPPSにも対応している模様。
チェックはいつものCT-2。今は後継のCT-3が販売されています。
ケーブルは基本的に以下を利用しています。安心と信頼の100Wまで扱えるE-maker入りのエレコムのケーブルです。
・1ポート利用時
・ポート1
65W&PPS対応、またQC3.0およびQC2.0を含む独自急速充電規格にも対応しています。
厳密な意味で言うと規格違反のはず。最近QC含めた複数の急速充電規格対応がデファクトスタンダードになってはいますが。
・ポート2
こちらもポート1と同様でした。
・ポート3
PDOが24W表示です。本体の側面に表記されている数値と違いますね。残念。
またこちらのポートもQC2.0/3,0を含む独自急速充電規格に対応しています。
・ポート4
Type-AポートもQC3.0/2.0を含めた独自急速充電規格にも対応していることが確認できました。
・2ポート利用時
計測していないポートには充電負荷として、モバイルバッテリーを繋いでいます。
60Wまで食べてくれるので、この手のテスト時の不可にはうってつけです。
・ポート1+2
ポート1側
初回計測時、2ポート利用時のポート1側は何故か18WのPDOになってしまいました。
再度、スマホを充電負荷として接続してから計測すると45W表示。
謎な挙動をするなぁ・・・(CT-2のPD Triggerの問題の可能性もありえますが)
ポート2側
こちらは18Wまで。公式サイトに上がっている仕様通りでした。
・ポート1+3
ポート1側
こちらの組み合わせの場合は45Wの表記でした。
ポート3側
ポート3は18W表記。この構成であれば問題なく出力されるようです。
・ポート1+4
ポート1側
45W表示ということで公称スペック通りです。
ポート4側
ポート4についてもQC等に対応していることを確認できます。
・ポート2+3
ポート2側
45Wまで出力可能です。ここも仕様通りの挙動です。
ポート3側
こちらも18Wまで出力可能なようです。こちらも仕様どおり。
・ポート2+4
ポート2側
45Wです。仕様どおりですね。
ポート4側
こちらもQC対応。仕様どおりとなっています。
・ポート3+4
ポート3側
ポート3とポート4のみを使用した場合、公式の仕様ではどちらも5V3Aとの表記です。実際にポートの急速充電機能をチェックしてみると、一切検出されないという結果になりました。
ポート4側
ポート4に関してもDCP(USB BCのDedicated Charging Port)のみの対応となるため、いわゆる急速充電機能はすべて無効化された状態での動作となるようです。
・3ポート利用時
・ポート1+2+3
ポート1側
3ポート利用時はType-Cポートはすべて18Wまでの対応となります。
仕様通りですね。
ポート2側
こちらも18Wです。
ポート3側
ポート3も18Wです。
・ポート1+2+4
ポート1側
1+2+4ポート利用時でもType-Cポートは18Wまでの対応となります。
ポート2側
こちらも18W。
ポート4側
3ポート利用時のポート4は急速充電を利用可能です。
・ポート1+3+4
ポート1側
1+3+4ポート利用時は少し特殊な挙動となります。
1ポート目は45Wまでの対応となります。
ポート3側
ポート3は急速充電が無効化されます。
ポート4側
ポート4も同じく、急速充電が無効化されます。
こちらも仕様どおりですね。
・ポート2+3+4
ポート2側
挙動としては1+3+4ポート利用時とほぼ同様になります。
ポート2は45Wまでの対応となります。
ポート3側
ポート3はポート4と共に急速充電が無効化されます。
ポート4側
ポート4もポート3と同様、急速充電が無効化されます。
・4ポート利用時
ポート1側
4ポート利用時はポート1およびポート2が18Wまでの対応となります。
ポート2側
こちらもポート1と同様、18Wまでの対応となります。
ポート3側
ポート3はポート4と共に急速充電が無効化されます。
ポート4側
こちらもポート3と同様に急速充電が無効化されます。
●ポート利用数が変化するときの挙動
今回購入した充電器は使用ポート数に応じて出力が変化(PDOが変化)するタイプです。
使用ポート数の増減が発生したタイミングで、いったんすべてのポートに出力が停止した後に(ポートがリセットされた後に)新たな出力で給電を開始する、といった挙動が見られました。
なお、一部のポートと組み合わせではリセット(給電停止)が発生しないパターンがあります。現時点判明しているパターンとしては
・PD動作を含む、急速充電を行っているポートで、変更後にもPD動作が行われるポート
→ポート構成の変化時にはリセットがかかる
・変更前に急速充電モードで動作しておらず、DCP動作をしているポートである(ポート3/4)、かつポート構成変更後にもDCP動作をするポートである
→ポート構成の変化時にはリセットがかかる
例:1+3+4の3ポート利用時に、ポート2を利用し4ポート出力となった場合、ポート3および4は構成変化前後でどちらもDCPとして動作しているためリセットが起こらない
●多ポート利用時にPDOが変化する充電器のチェックは疲れる
多ポート充電器で出力が変化するタイプの充電器はチェックのパターンが多く、4ポートともなるととても多くなるためチェックに非常に時間がかかります。
また、この「リセットがかかる挙動」を認識した上でうまく利用することがキモかと思います。
また、この製品ではポート1/2が様々なパターンにおいて高出力を出すことができるような仕様であることから、基本はポート1から順に使っていく、という方針で利用していこうと思います。
昔はType-C PD充電器と言えば仕様違反だらけの機器ばかりでしたが、最近はだいぶマシになってきたように思います。(途中謎なPDOになったことが1回ありましたし、そもそもPDの仕様的にPD対応のType-CポートでのQC対応は仕様違反なのでダメといえばダメなのですが。)
怪しい中華の充電器は別として、Ankerに加え新たに買っても悪くないなと思える充電器メーカーが増えたのは個人的には選択肢が増えることにダイレクトに直結するので嬉しいです。