一人暮らしで自宅用マシンである、とかなら最適だと思います。
起動時のログインパスワードをタイプする 作業から逃れるために、Windows Helloを導入しました。
- ●ログインパスワードを打つのがめんどくさい。
- ●Windows Hello対応顔認証デバイスが欲しくなる
- ●外観など
- ●Windows Helloの設定
- ●使用感
- ●まとめ
- ●おまけ:パスワードとPINの違いとは?
●ログインパスワードを打つのがめんどくさい。
テレワークが中心の勤務形態になり1年以上が経過しました。
テレワークには自宅の私物PCを使うこともできるので、骨董品メインマシンを使用して仕事をしているのですが、まぁログインのタイミングでパスワードを打つのがめんどくさいです。特にノートPCをSpectre X360に更新してからより顕著に感じるようになりました。(Spectre X360はWindows Hello対応指紋認証が搭載されている)
ある日の仕事中に「そうだよ メインマシンをWindows Helloに対応させればいいじゃん」ということをひらめき、物色を開始。
●Windows Hello対応顔認証デバイスが欲しくなる
Windows Helloは大きく分けて顔認証と指紋認証の2つのタイプがあります。
思いついた当初は指紋認証で考えていましたが、
・USBポート/ハブの位置を考えると指紋認証USBを使いにくい位置に設置することになる
・使用している720pの旧型Webカメラがあまりにも良くないので、最低限の人権画質に更新したい
と思案した結果、顔認証を利用することに。
Windows Hello顔認証対応デバイスには以下のような要件があり、それを満たすデバイスが認定、Windows Hello用デバイスとして利用できます。Webカメラであれば何でもOK、といかないのが難しいところですね。
●Windows Hello顔認証対応のための要件
Microsoftのページを確認すると、Windows Hello対応Webカメラは専用のハードウェアを備えている必要があります。要件は以下の通り。
・IR(近赤外線)センサーを搭載していること
・IRセンサー近傍にWindows10に適合するデバイス(この場合は撮像素子)がある
・FAR(登録ユーザの認識失敗率) < 0.001%
・TAR(登録ユーザの認識成功率) > 95%
(TARとFARは通常、足し合わせると100%になるので、実際はTARはもっと高くなると思われます)
Windows Hello対応で外付け(USBタイプ)のWebカメラは少なく、数社からしかリリースされていません。今回はお手頃なエレコムのこちらのデバイスにしました。
●外観など
着弾したのでチェック。
FHD30fpsです。2021年としてはかなり控えめのスペックです。60fpsはほしいところ。
本体から生えているUSBケーブルは少々固めでした。またレンズの右側にあるパーツがIRセンサとなります。
左端には動作LEDおよびマイクがあります。私の環境ではマイクは利用していませんが。
カメラ自体はかなり薄めの筐体となっています。
また、自由度2のスタンドを備えており、必要な位置に設置したり、モニタ丈夫にお取り付けることが可能です。
●Windows Helloの設定
Windows10の設定からアカウント→サインインオプションより設定します。
セットアップより表示されるウイザードに従って設定を行います。
セットアップ完了後に表示される「認識精度を高める」を実行し、メガネ装着状態での顔もPCに認識させておくと良いでしょう。
・ActiveDirectoryの環境がある逸般の誤家庭向け情報
上記画像にもありますが、ActiveDirectoryに参加しているPCは「これらの設定の一部は組織によって非表示になっているか管理されています」と表示されます。
ADのGPOが未定義/許可NG定義だと、ボタンがグレーアウトし設定を行えません。
以下などを参考にGPOを設定します。
私の手元の環境(Windows Server2012R2+Win10テンプレート拡張+Windows10 20H2クライアントPC)だと、「Windows hello for Businessの使用」を有効にすると利用できました。
・生体認証データを削除したいときは
Windows Helloの利用を停止すれば基本的にはOKですが、
「Windows Biometric Service」サービスを停止の上、以下のディレクトリに保存されている生体認証データを削除することでも対応が可能です。
C:\Windows\System32\WinBioDatabase
How to Reset Windows Hello Biometrics
●使用感
便利さの極み。
Windowsが立ち上がってくる→カメラのIRセンサが点滅→即ログオン
となります。IRセンサでの認証時間は1-2秒といったところでしょうか。
多少顔に角度がついていたりしても反応してくれるので、完全にログインパスワード入力の呪縛から開放されました。
数分でタイムアウトとなりIRセンサが一度オフになりますが、Enterを押すことで再度顔認証モードになります。
●まとめ
生体認証、なんだかんだ言って便利ですね。
出先での持ち歩きデバイスはマスクしている関係から指紋認証のほうがよいケースが多いですが(消毒は手間ではありますが)、自宅は一人暮らしもあってマスクしていないため、非接触で認証ができる顔認証様様です。
毎日のWindowsログインが面倒くさいと感じている方は非常にオススメ。
副作用として、ログインパスワードを忘れそうではありますが。。。
●おまけ:パスワードとPINの違いとは?
パスワードは英数字文字列で、PINは数桁の数字の羅列、という違い・・・
そこも違いではあるんですが、それ以上に明確な違いがあります。
以下記事にあるように、PINはネットワークに流れることを想定していない認証情報となります。
Windowsの生体認証も種別としてはPINと同じグループに属される認証情報であり、Windows端末内にしか保存されていません。
そのため、別デバイスでWindows HelloやPINでのログインを行おうとすると、改めてそのデバイスでの登録が必要になる点は注意が必要です。