メーカー廃番だしね。まぁ仕方ない。
ということで、不点灯になった愛車のハイマウントストップランプを修理しました。
- ●車検の事前見積もり時に発覚。このままでは車検不適合に。。。
- ●メーカーに確認するも無慈悲な結果に。脳内作戦会議
- ●殻割りしてみる
- ●回路図を起こす。そして不可解な抵抗値とFluxLEDに悩む。
- ●迷うくらいなら全部打ち替えちまえ、ということで部材調達へ
●車検の事前見積もり時に発覚。このままでは車検不適合に。。。
ハイ車検不適合ー(白目
— makoro_activity.log (@makoro_br9) 2020年6月20日
来月までにパーツ調達せな… pic.twitter.com/tK2MHC6W8s
6月の車検前点検で発覚。8発あるLEDのうち4発が不点灯です。
このままでは車検が通らないため、対策を考えます。
●メーカーに確認するも無慈悲な結果に。脳内作戦会議
現在装着しているのは純正品ではなく、納車1年目のタイミングで交換した(ルーフスポイラー取り付け前に自力交換した)ValentiのLEDハイマウントストップランプです。
通販サイトを巡っても販売終了ばかり&メーカーに確認したところ修理も不可と回答が。
ここでふとValentiのサイトを良く確認すると「レガシィBR/XV/インプスポーツGP」なる文字があるので、なるほどGPインプと部材共通なのねと探していると・・・ありました。
XV-HVのハイマウントストップランプがクリアです。
ボディが白なので、何が何でもハイマウントストップランプをクリアにしたいので、こちらにも換装できるかと更に検索してみると、先駆者いました。
これで選択肢は2つになりました。
・自力修理
・インプXVのを利用(84751FJ000もしくは84751FJ020?)
可能であれば完全にクリアなValentiのものが修理できたほうが良いので、まず殻割りしてから考える作戦で行きます。
●殻割りしてみる
まずは車から取り外すべく作業。
着脱には先日買ったソケットレンチセットを使います。
まずはスポイラーを10mmのソケットで取り外し。スポイラーは両面テープも使用しているかと思っていまいたが、外してみるとネジのみでした。
その後8mmのソケットを使ってハイマウントストップランプを取り外し。カプラオンなのでコネクタを分離するだけです。
取り外したランプ。灯体(おそらくPP)とカバー(アクリル?)の間は熱溶着されているようです。
マイナスドライバーを使って慎重にこじると殻割り成功。
灯体裏側のネジを3本外すと、灯体とリフレクタ+基盤に分離できました。
さらに3本ネジを外すことでリフレクタと基盤が分解できます。
●回路図を起こす。そして不可解な抵抗値とFluxLEDに悩む。
基盤が取り出せたので、次は故障パーツの特定と解析です。
LEDは8個搭載です。角型LEDはFlux LEDと呼ばれるタイプで、足が4本出ているタイプ。
配線パターンを追いながら回路図を起こすと以下のような感じ。
どうやら内部的には4つのLEDを一組としてそれが2つ搭載されている配線になっている模様。
4発不点灯なのはこれが原因ですね。1つでも素子が死ぬと片バンク(4発)がすべて不点灯になります。
また、電流制限抵抗としてR1/R2が装着されており、R1=R2=18Ω、2512サイズ(=6331/6432サイズ)です。
搭載されているLEDの寸法は上記の通り。リード端子間5mmなので、一般的なFluxLEDのようです。(実際にはアノードを示す切り欠きがあります)ドーム部分はΦ3mmです。
なおテスターで各LEDを測定したところ、1番右側の2発が順方向電圧を測定できない状態だったので、素子破壊を起こしているようでした。飛んだ1つではなく2つであることが判明。
回路図も判明したところで、秋月や千石で売っているLEDで交換できるかと思い、色々確認するものの、どう計算しても装着されている抵抗と合わないので考えた結果、
抵抗含めてすべて打ち直すという荒業に出ることに。
素性のわからないものを混ぜ込むより計算して統一したほうがええやろの精神です。
●迷うくらいなら全部打ち替えちまえ、ということで部材調達へ
まずは打ち替えるLEDを選定します。
・どうせなら寿命を意識して作りたいので、流れる電流は定格以下
・現在装着されているLEDと同等の明るさを目指す
ことを目標にします。
明るさがそこそこ必要でしょうということで以下を選定。
角型赤色LED ドーム型 OS5RKAZ2C1P (10個入): LED(発光ダイオード) 秋月電子通商-電子部品・ネット通販
このLEDを基準に、4発直列にした場合に必要な抵抗を計算します。
・抵抗値の計算
我が家のレガシィはオルタネータ動作時やヘッドライト点灯時はレギュレータおよび電流制御により14.5Vに制御されます。
また、フロート充電時は14.2V~12.8Vの間で変化します。
さらに標準的な鉛バッテリの静止電圧は12.6Vのため、14.5Vを上限、12.6Vを下限とし
いくつかサンプルで電圧、および千石電商で購入が可能なチップ抵抗のRより、
流れる電流を計算します。
この状態でIf=70mAを超えない抵抗値である必要があり、68Ωは14.5V時に超えるため不可となります。(Ifpulse=120mAなので、即壊れないような気はしますが)
実際の明るさに関しては購入後でないと比較ができなかったため、68/82/100Ωの抵抗とともにお買い上げ。
4発当たりの 明るさを、スマホの照度センサを用いた簡易計測を行い、ほぼ同等になる100Ωを選定しました。100Ωだと最大でも53mAなので問題なしですね。
次回はいよいよ修理本編です。