Adobeと契約して現像ライフを満喫しようよ!(挨拶)
昨年上位グレードは値上げされたAdobe CCですが、フォトプランは対象外。
なんとか首の皮一枚でつながったところに、
大量に増え続ける未現像写真を少しでも効率よく現像すべく、
Adobe Lightroomの作業効率化を行うために現像コントローラを導入しました。
以下、導入機材と使い勝手の紹介です。
- ●そもそも現像コントローラとは?
- ●専用のコントローラ「Loopdeck」「monogram」
- ●MIDIコントローラでのLR動作を実現する「MIDI2LR」
- ●MIDIコントローラ選定
- ●コントローラ設定
- ●使い勝手
- ●まとめ
●そもそも現像コントローラとは?
Lightroom(Lr)の各種調整項目をマウスクリックやホイールスクロールではなく、
物理的なツマミやスライダーで操作可能にする方法です。
マウス操作であれば都度都度調整メニューを呼び出し、マウスで調整を行いますが
現像コントローラであれば目的の調整項目を物理ボタンでダイレクトに操作できます。
●専用のコントローラ「Loopdeck」「monogram」
現像コントローラはそれ用に作られたものが存在します。
元々Palette gearという製品でしたが、名称&デザイン変更したっぽいです。
互換性がある?記載が公式にあります。
フォトショやイラレが物理コントローラーのツマミ・フェーダーで操作可能になるモジュール式コントローラー「Palette」 - GIGAZINE
専用コントローラはLrや他のAdobe製品に向けて設計されているだけあって、
セットアップしたら即使えるのが魅力です。
(Palette gear/monogramは自力で機能割当は必要そう)
ネックは価格でしょうか。
●MIDIコントローラでのLR動作を実現する「MIDI2LR」
Lr限定になりますが、MIDI2LRというアプリケーション(プラグインソフト)を用いることにより、MIDIコントローラを現像用コントローラとして利用する方法もあります。
今回はこちらを利用しました。
ソフトウェアはこちら。
なお、利用できるのはLr6やLR CC Classicです。
こちらはMIDI信号に対応したものなら(一応)なんでもOKです。
理論的にはMIDIキーボード(鍵盤)でもいいことにはなります。
MIDI2LRは、コントローラを自分好みに選定できるのがポイントですね。
●MIDIコントローラ選定
最終的に購入したのはX-touch Mini。実は買ったタイミングが悪く、サウンドハウスで長期の入荷待ちをくらったあげくのゲットでした。今は代理店が変わりamazonでも手に入るので入手性もよくオススメです。
BEHRINGER X-TOUCH MINI USB MIDIコントローラー (ベリンガー) フィジカル
- 出版社/メーカー: BEHRINGER
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
当初はもう少しお安め、日本語ブログでも紹介があったNANO CONTROLでいいかと思っていたんですが、いろんなブログを漁っているとどうやら
「ノブが相対値(ボリュームではなくロータリーエンコーダになっているもの、無限回転が可能)のモデルが良い」
とのこと。海外だとX-touch Mini利用者が多いようです。
X-Touch miniのAmazonレビューを見ても、MIDI2LR利用者のレビューが多めです(笑)
KORG 定番 USB MIDIコントローラー nanoKONTROL2 BK ブラック 音楽制作 DTM コンパクト設計で持ち運びに最適 すぐに始められるソフトウェアライセンス込み
- 発売日: 2011/04/29
- メディア: エレクトロニクス
他に相対値のツマミを備えていそうなコントローラは以下にあるBEATSTEPですね。
(あとは4~5万のハイエンドコントローラになってしまう)
BEATSTEP Arturia (アートリア) MIDIコントローラー&シーケンサー
- 出版社/メーカー: Arturia
- 発売日: 2014/04/04
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
最初はボタン/ノブ数が多いBEATSTEPかなと思っていたんですが、
・X-touch Miniはノブを押し込むことができる(そこにもMIDIのキーアサインがある)
・X-touch Miniはハードウェア的にプリセットを2つ、A面/B面(言い方が古い)と保持可能
・MIDI2LRのマニュアルを良く読むと、「ボタン操作でプロファイルの切り替えができる」事が可能
ということがわかったため、一度に操作できるボタン数が少なくてもプロファイル切り替えればOKという判断の元、X-touch Miniを選択しました。
ノブ押し込みが一番の決め手ですね。ここに調整値のリセットを割り当てます。
X-touch miniは
●コントローラ設定
ボタン/ノブへの機能アサインの手順としては
1)ボタン/ノブをさわる
2)信号を検出したMIDI2LRが該当の設定をハイライトするので、LRの設定を割り当て
3)以降は当該ボタンで設定を変更可能
の3つの手順を繰り返して設定していきます。
私の場合、最終的にはこんな感じになりました。
設定は以下のとおりです(すべて左から)
ノブ(押して初期化):露出/コントラスト/ハイライト/シャドウ/色温度/自然な彩度/霞除去/回転
中段キー:レンズ補正/設定コピー/前の設定をコピー/設定リセット/もとに戻す/フラグ有/
下段キー:レンズプロファイル/設定ペースト/前の写真/次の写真/やり直し/フラグなし
最終的には2レイヤ使うどころか、1つのレイヤのボタンすら使い切りませんでした。
まだまだ現像設定含めて試行錯誤中なので、ボタンは増えそうです。
もっとガチな人のを見ていると、個別の色味ごとにノブを割り当てていたり、
多種のレイヤーを使い分けているので、さらに追い込むときは参考にしたいと思います
LightroomをMIDI2LRでつまみ操作する方法を詳しく解説します|おちゃカメラ。
●使い勝手
これまで都度都度メニューを開いてマウスホイールで調整を行っていた各種機能をノブに、有効/無効系の設定をボタンに割り当てたおかげで、メニューを開く必要がなくなりました。
また、ノブを押し込むことで調整値を初期化するようにしたおかげで
ノブを回してハイライトを調整→気に入らなければノブ押し込んで初期化、再調整
という調整を方法が楽に行えるようになり、 ハイライトやシャドウ、色温度などは
気に入るまでかんたんに調整を追い込めるようになって非常にありがたいですね。
体感で1枚の調整にかかる時間が半分、つまり2倍のスピードで現像することが出来ています。
また様々な場所で見かけた「相対値のノブを持ったモデルがいい」という理由に関しても、写真を切り替えた際に設定値の変化が起きることもなくつまみを回せるので、
私は相対値方式のほうが合っているのかなという感じですね。
MIDIコントローラーを写真編集に利用するときの注意点|おちゃカメラ。
●まとめ
MIDIコントローラを意外な形で利用できるMIDI2LR、知ったときは驚きでしたが
LRで現像するなら手放したくないくらい快適です。
現像スキルそのものがないのが悲しいところですが、コントローラの設定追い込みと合わせてスキルを磨いていきたいなという感じですね。
写真がモリモリあって現像の効率化をしたい人、オススメです。