あると無いとじゃやっぱり違う。
水没したマフラー、完全乾燥したものの内部の状態がどうなっているかをチェックするため&ボディの下回りの簡易確認に活用できるかと思い工業用の内視鏡を購入してみました
●買ったのはこちら
中華製のファイバースコープでもFHDの画面を持つものは相場が1万円弱~数万円(私が購入検討したタイミングでは)と、試しに買ってみるにはお高めの価格。
今回勝ったファイバースコープは液晶がハーフHDなせいなのか、かなりお安めでした。これくらいの値段だったら使えなくても懐も痛まないでしょうし、という理由もあります。
●内容物
本体、スコープに取り付けるアタッチメント、USB充電ケーブル、マニュアルとシンプルな内容です。スコープの長さは5m。使い前は長いか短いかの判断ができませんでしたが、いざ使ってみると5mは十分すぎる長さでした。2mもあれば個人的には十分かと思います。
本体のボタンは上から
・LEDの明るさ切り替え(100%/80%/60%/消灯の4段階調整)
・言語切り替えボタン(日本語含む8言語が選択できました。日本語は当然中華フォントです)
・カメラのデジタルズーム(1/1.5/2倍の3段階調整)
・カラー/モノクロ切り替え(何の意味が???)
・電源ボタン(2-3秒程度押し続けて電源のON/OFF)
充電は最近のデバイスでは採用例が増えてきたType-Cです。この価格帯だと未だにMicro-Bなデバイスは多いのでちょっとびっくり。Type-Cの右側の穴は充電LEDになっており、充電中は赤色のLEDが点灯します。
カメラ部。
8個のチップ型LEDが本体周囲に装着されています。
付属するアタッチメント類。
プラスチックのパーツ割れ対策なのか、アタッチメントの固定用プラスチックは予備が3つ付いてきました。
アタッチメントはフック、マグネット、ミラーの3種類です。アタッチメントをつけると先端部がさらに飛びだすことになるので、入り組んだ箇所の使用には気を付ける必要がありそうです。
マニュアルは一応日本語ページもありますが、こちらも中華クオリティ。
うーん、まごうことなき激安中華という感じの製品ですが。。。?
●割と使える
本題。完全乾燥させた水没マフラーの中を確認できるか?
マフラーカッター側から。
センターパイプ側から。
パイプとの接合部の溶接個所には錆浮きが見られましたが、全体的にステンレス内部には所々錆が浮いている程度であり、割と綺麗な状態であることがわかりました。
そして内部にゴミの侵入がほぼ見受けられません。
浸水時、マフラーエンドが浸かる直前にガムテープをエンドに貼ったのですが、それが功を奏したようでほぼほぼゴミの侵入が見られませんでした。
砂は若干入っているようで、傾けると微かにサラサラと音がします。
これは再利用ができるかもしれないと思い、Dに聞いてみたところ
・完全乾燥できているなら再取り付けは可能
・再取り付けしても騒音規制(=車検)がクリアできるかはわからない
・ファイバースコープで見えないところで錆が進行していて、後々内部的に破壊、車検不適合となる可能性がある
なので、次の車検時に一度取り付けてもらい、車検をクリアできるかどうかを確かめたいと思います。(まぁそれでクリアできない場合は取り付け工賃x2がかかるわけですが・・・w)
●気になる点
・画像保存がない
確認するだけコスパ的にはかなり良いのですが、画像保存等の機能はないため、誰かに確認してもらおうとした場合は再度ファイバを中に突っ込まないといけません。
・ファイバーが固い
先端部分の数センチは曲がらないのは前提として、中間部分のファイバーもかなり硬めになっており、曲げた状態を保持できるレベルの硬さになっています。
複雑な構造の先に入り込んでいきた場合は柔軟性が足りずに限界ポイントが発生します。
・先端を曲げる機能がとても欲しくなる
上記のファイバの硬さとも関連しますが、入り組んだ箇所を確認したい場合、ファイバの先端を自分が思う方向に曲げたいタイミングが数多くあります。
↓のようなお高めのファイバースコープであれば備えている機能ですので、もうちょっと予算があるならこういうタイプを買うと幸せになれます。
(私が次買い替えることが発生するのであれば、こういう先端が制御できるタイプを確実に買います)
●結果的には買ってよかった
とはいえ、コスパよくマフラー内部の状態を確認することができ、買ってよかったガジェットでした。
車の裏側にも潜り込んでアンダーカバーの裏等も確認しましたが、こちらも錆び等の発生はほぼ確認できず(元から錆びてるデブくらい)。状態の確認をするには非常に有用でした。
一家に一台、ファイバースコープ。