悲しみのXEA20故障。
数年来チャリライドを中心にディアルリスニングとしてお世話になっていたXEA20ことXperia Ear Duoがお亡くなりになってしまったので代替として購入しました。
●チャリライド中心に超絶愛用してたXEA20
ステイホーム、テレワーク全盛となり、一人でできるアクティビティとして、深夜のチャリライドが激増したmakoroさん。
当然自転車に乗っている最中は外音が聞こえなくなる通常のイヤホンは使えないため、周辺の音も音楽も楽しめるデュアルリスニング機であるXEA20を愛用していました。
●悲しみの故障。もうデュアルリスニングなしじゃ生きていけない体。
先日のチャリライドの途中、ゲリラ豪雨に遭遇した際、本体は生活防水だからとたかをくくってそのまま雨に濡れながら自宅に帰ったのですが、どうやらそのタイミングで本体内部に水が入ったのか、故障となりました。。。
具体的には
・スマートフォンと接続する右側ユニットは問題なし
・左側ユニットは充電ケースに入れるもまったく充電されず
・充電が0になると本体リセットされるのか、しばらく放置していると充電できるように
・一度満充電になると使えるものの、バッテリ残量があるかぎり充電されず
とものすごく微妙な壊れ方に。。。
このままでは流石に使えないので、修理を含めて検討を開始。
●保証切れのため修理費用を調べるも、、、
購入は2019/9、故障が2021/7。
当然保証切れのため、修理費用をソニー公式で調べるものの、目安として1.5万と表示が。
この価格だとSBH82Dが2つ買えてしまう・・・ということでSBH82Dをご購入。
もうチャリライド時に音楽を聞かない(最近はもっぱらYoutubeのアーカイブを流しながら走ってますが)生活は考えられず、現在ワイヤレスでデュアルリスニング機能を持つヘッドセットはこれのみでした。
●着弾
着弾したのでさくっと。
付属のイヤーピースはSMLの3種類となります。
音導管はXEA20と異なり、樹脂製となります。後述しますが、強度が心配です。
充電は納得のType-C。他のイヤホンと共通化できて非常に良いですな。
操作部は右側に電源ボタンおよびペアリング用のNFC、左側に音量ボタン及びマルチファンクションキー。私はGoogleアシスタントに割り当てています。
●使用感
・装着時の注意点
音導管が樹脂製のため、XEA20と異なり装着には最新の注意を図る必要があります。
力を入れてしまうと樹脂製のため音導管が破損する可能性が高く、実際にWebの海に潜って検索すると、そこそこの頻度でクラック、折れてしまっているケースを見かけました。
この記事を書いている時点で購入から1ヶ月ほど経ちましたが、ものの見事に力を入れすぎて小さいクラックを起こしてしまい、接着剤補修を行っています。。。
急いでいるときには力を入れてしまいやすいので、慣れが必要です。
・マルチポイントモードはモード切替が必要
XEA20と異なり、SBH82Dはマルチポイントモード(同時2台接続)に対応しています。
ただし、購入時の設定はシングルポイントモードになっているため、手動で切り替えが必要になります。
なおマルチポイントモードで動作しているとき、着信等あればそちらに強制的に音声が切り替わるので注意が必要です。
マルチポイントを活かし、PCとスマホという2台同時接続で利用しているのですが、Web会議中にスマホに着信してしまい突然Web会議の音声が聞こえなくなり焦りました。。。
・NFCは便利だけども。
スマホのNFCを本機のNFCにタッチするとこのような画面になり、かんたんにペアリングができる仕様になっています。
・・・ここまではいいのですが、本機の電源がOFFの場合でも、NFCをスマホにタッチすると自動的に電源が入る仕様のようで、胸ポケットにまとめて入れておいたら上記のような画面に。
電源OFF時にはNFCの反応をしないように出来たらいいのにと思うケースが何回かありました。かばんの中に入れる場合でも、この仕様だと誤動作する可能性がありそうです。
・XEA20と比較して音質は?
もともとデュアルリスニングのため、音質を比較しても仕方ないのですが、
多少だけXEA20のほうが良い音質のような気がします。低音もXEA20のほうが量感豊かな印象です。
ただ実際のところ、ほぼ同等と感じました。SBH82Dでも十分チャリライド時のリスニングには問題ない音質と言えます。
・音量/不安定時の挙動
XEA20と比較した際、以下のような点も差異として挙げられます。
・SBH82Dにはアダプティブボリュームコントロールが無い
XEA20では、本隊に装着されているマイクをうまく活用し、周辺の雑音が大きい場合、自動的に音量を持ち上げる機能が搭載されていました。(周囲の雑音が減った場合は音量ももとに戻る)
SBH82Dではそのような制御がないため、手動で環境に合わせ音量をコントロールしなければいけません。
・音声再生時、XEA20は即音が出るがSBH82Dは無音から徐々に音が大きくなっていく
XEA20はペアリング後、音楽を再生すると通常通り再生されますが、SBH82Dは徐々にボリュームが大きくなっていく仕様のようです。よって曲の先頭部分が不用意に小さく、最初から聞きたい場合は頭出しをしなければいけません。
これは通信不安定時の場合でも同様で、XEA20を含む他機種では音声がブツブツ途切れたようになりますが、SBH82Dは再生開始時と同様、ミュートから徐々に音が大きくなるという制御になります。
個人的にはもう少し音声の立ち上がりを急にしてくれたほうが良いかなと思います。
・動作時間が伸びたことによるメリット、ケーブルが有ることによるデメリット。
書いたままですが、ネックバンドがある分、首周りのケーブルの鬱陶しさが発生します。XEA20であればTWSのため、首周りに触れるケーブルはありませんが、SBHにはそれがあります。
代わりにバッテリ搭載スペースを取ることができるため、XEA20では3.5-4時間程度しか持たなかったバッテリが7時間程度は持つようになりました。
通常のイヤホンを長時間装着すると耳が蒸れますが、ディアルリスニングは構造上穴が空いているので蒸れの心配はなく、長時間装着していても不快になりません。
●まとめ
不慮の取り扱いにより死亡してしまったXEA20君に変わり、毎日利用するイヤホンとしての使命を帯びたSBH82Dですが、トータルとしても満足度はXEA20並に高く、十分代替としての役割を果たしてくれます。
ケーブルは仕方がありませんが、代償として稼働時間を手に入れたのでトータルでは±0といったところ。
SBH82D以降、デュアルリスニングのワイヤレスイヤホンがリリースされていなく、将来性が不安ではありますが、唯一無二のイヤホンシリーズのため、末永くラインナップされて欲しいですね。