Think threshold

中の人のIYHにいたる顛末と購入レビュー。ときどき自宅システム構築備忘録。

Windows11 24H2は魔境だった(24H2化に伴う録画鯖の構成変更)

古いデバイスを使い続けるのは大変ですね。

 

録画鯖を観念してWindows11 24H2にしたら、かなり厄介なことが起きてしまい構成変更を余儀なくされたお話です。

 

 

●とうとう観念して24H2にする

メインマシンはOS再インストールを行っても問題ない構成になっているので早々に24H2にしてしまいましたが、録画鯖は古いチューナを積んでいること、毎日録画を行っているため移行を渋っていました。

makoro.hatenablog.jp

 

 

先日とうとう観念し、24H2にアップグレードしたところ、クリティカルではないものの結構困った事態に・・・

 

 

●問題発生、骨董品チューナが使えなくなったためPT3構成にせざるを得なくなる

 

古いデバイスは問題がある可能性があるよと噂には聞いていましたが、アップデート後にPX-W3U3がどう頑張っても認識できない状況に陥りました。

 

PX-W3U4以降であればLinux環境だったり非公式ドライバ等があるようですが、W3U3だとどうしようも無いようです。

仕方がないため、故障時の予備部材としていた3枚目のPT3を使いことに。

地上波が番組被りと視聴用で5チューナ必要なケースが有るため、2枚4チューナでは足りないのです。。。。

なんとかしてPX-W3U3を使う方法無いかなぁ・・・

github.com

 

●スロットがない!

PX-W3U3の活用はおいおい考えるとして、録画鯖でPT3を3枚使いたいといったところで問題になるのがPCIeスロット数。

 

録画鯖で利用しているB550M Steel LegendはPCIeスロットが

・PCIe x16

・PCIe x1

・PCIe X16(x4接続)

の3本しかありません。

www.asrock.com

 

このうちPCIe x16は10GbE NICを搭載するため、PT3に割り当て可能なPCIeスロットは2本しかなく、3本目のPT3を挿すことができません。

 

M.2(M Key)に関してもシステム+データ用として2スロットとも使用しており、空きスロットがありません。

 

残すはM.2 WiFi(Key E)のみです。

調べてみるとM.2 Key EはPCIe x2が来ているようで、これを何とかして活用できない可と思い変換アダプタを探しました。

ja.wikipedia.org

 

 

●困ったときのニッチパーツのメッカ、アリエクからの調達&改造

こういうニッチな変換アダプタってまぁここにしか無いよね、ということでAliexpressに潜ったところ、なんとか条件に合いそうなアダプタを発見したので早速注文。

https://ja.aliexpress.com/item/1005004984855298.html

 

海外ECの決済、Revolutの使い捨てクレジット番号を使うことでずいぶんとハードルが下がるので本当にいい時代です。。。 クレジットカードの番号流出&不正使用に怯える必要がなくなったので楽ですね。

www.revolut.com

 

注文後1週間弱で到着。初めてAliexpressを使ったときはおっかなびっくりでしたが、数回注文したら慣れてしまった。。。。

配達はエスポ便でした(置き配された)。だいたい1週間くらいで到着しましたが、評判を見ている感じエスポ便は再配達になったら受取がゲキムズになるみたいなので置き配されたほうが良かったのかもしれません。

 

今回は別カードとの位置の関係上、PCIeスロット側にある電源コネクタをカード方向に出す必要があり、即保証を投げ捨ててハンダこてを使って更新します。

コネクタは懐かしのFDDコネクタが採用されており、基盤用の垂直コネクタをマルツで調達しました。

www.marutsu.co.jp

 

基盤が小さい&熱が逃げてしまいちょっと大変でしたが、なんとか交換完了です。

 

変換アダプタの分オフセットさせて取り付けする必要があるため、ブラケットについても併せて自作。自宅に余っていた往年の星野金属アルミブラケットがあったためこれを活用しました。アルミなので加工性が良く、ミニルータを使いさくっと完成。

 

 

●装着してPT3x3枚構成に、併せてチューナ共有機構をSpinelからBonDriverPrixyExに


改造した変換アダプタを経由して録画鯖へ3枚目のPT3を組み込み、対応完了です。

バイスマネージャーからも問題なく3枚認識していることを確認できます。

 

問題なく動作していることを確認後、問題が発生していたSpinelをBonDriverProxyExへ更新。

以前試したときにうまく動作しなかったのはよくある32bit/64bit違いだったのでそこに注意しつつ環境を整備、更新となりました。

zenn.dev

 

併せてリモートでこのチューナを参照するトランスコード鯖もドライバを入れ替えておきます。

更新してから数ヶ月動作させていますが、時たまいくつかドロップは発生するものの、Spinelで起きていたソフトの強制終了は起きていません。

 

 

●まとめ

やはりWindows11 24H2は魔境でした。

これ大型アップデートごとにやらないといけないのか・・・?みたいなお気持ちがないわけではありませんが、M.2も無理やり変換すればなんとか使える、という知見を得られてその点は収穫でした。