Think threshold

中の人のIYHにいたる顛末と購入レビュー。ときどき自宅システム構築備忘録。

ADを仮想化環境に移行する(ただし縛りプレイありで)

自宅にHW資源が足りない。

新しくサーバを立てたくても場所もパーツもない。

⇒そうだ、ADを仮想化すればいいんだ!

 

という事で、自宅のシステムリソースの効率を高めるために

ADを仮想化(ESXi化)することにしました。

タイミング的に、録画鯖のリプレースも行っていますが

それは別エントリで書くことにします。

 

●移行前の状況

・メインマシン(Opteron,Windows7)

・録画鯖(Atom,Windows7)

・AD(Zacate、Windows2008R2 Enterprise)

 

ADに使用しているZacateマシンは、GigabyteのGA-E350-USB3

ここにIntelのPro1000/PTを積んでLAGで接続。

幸い、Pro1000/PTもMBオンボードRealtek 8111Eも、ESXiの5.1には対応している。

 

●縛りプレイという名の制限事項
  1. 余っているPCパーツは上記以外になし
  2. 仮想化後は、仮想化したADを現在の物理ADと同じIPアドレスで使いたい
  3. vCenter Converterを使ってP2VするのはNG(デバイスドライバのゴミを残したくない)

 

上記を実現するために、以下のステップとしました。

  1. vmware Playerを使って物理DC上に仮想DC1を構築
  2. 仮想DC1をドメインコントローラ(DC)へ昇格
  3. 物理DCが持っているADのFSMOを仮想DC1へ
  4. 仮想DC1の仮想HDDを別マシン(ここではメインマシン)に移動
  5. 物理DCをダウンさせ、仮想DC1で新規ログインおよび、共有フォルダへのアクセス(ADへのアクセス許可問い合わせ)に問題ないことを確認
  6. 物理DCを降格させ、DCからメンバサーバにする
  7. 物理DCをAD上から削除
  8. 物理DCのHDDを取りはずし、新しいHDDにESXiを構築
  9. vCenter Converterを使って、vmware Player上の仮想DC1をESXi上へ移行
  10. ESXi上に仮想DC2を展開、これを物理DCと同じIPアドレスとする
  11. 仮想DC2を構築し、FSMOを仮想DC2へ移行
  12. 仮想DC1を物理DCと同じ手順で降格

 これにより、仮想DC2を物理DCと同じIPとしつつ、仮想マシンとして使用できるようになります。

 

●転送するマスタ権限

http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/1172fsmotrans/fsmotrans.html

上記を参考に、以下の4つをステップ3とステップ11で後から立てたDCに移行しています。

  • スキーママスタ
  • ドメイン名前付けマスタ
  • RIDマスタ
  • PDCマスタ
  • インフラストラクチャマスタ

インテル PRO/1000 PT サーバ・アダプタ EXPI9400PT

インテル PRO/1000 PT サーバ・アダプタ EXPI9400PT

ちなみに使ってるのはコレ。本日次点(2013/05/12)、何故かDualPortのほうが

破格の安さなので買うならそっちのほうがいいよね。

鯖系の利用用途だとNICのポート数はあって困るもんじゃないしね。

インテル PRO/1000 PT デュアルポート サーバ・アダプタ EXPI9402PT

インテル PRO/1000 PT デュアルポート サーバ・アダプタ EXPI9402PT

 

 

この仮想基盤の上で後々シンクラも構築予定だったりなかったり。