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中の人のIYHにいたる顛末と購入レビュー。ときどき自宅システム構築備忘録。

知ってしまったら、もう戻れない。(Dell U3219Q 4Kモニタ俺的レビュー)

テレレテッテレー makoroは 4Kモニタ使いに 進化した! 

 

 ということで自宅でテレワークの機会が増えるのに合わせ、メインマシンの作業環境改善を図るべく、4Kモニタを導入したので、簡単に俺的レビューとなります。

 

 

 

 

 ●高解像度モニタがずっと欲しかった

2000万画素級のRAW現像を行う場合でも24インチWUXGAでは100%表示ができないため、

WUXGA以上のサイズのモニタがD500を導入した頃よりずっと欲しかったわけです。

昨今WQXGA/4Kモニタもやっと手の届く範囲の価格に落ちてきたので、テレワークという導入目的も増えたことだし購入を決意。

 

●スペック、候補検討

・解像度とサイズ、機能の検討

WUXGA以上のサイズのモニタとなると以下のようなサイズがあります。

  • WQHD:2560x1440。QXGA(2048x1536)のワイドサイズ。(縦のピクセル数も増えてますが)
  • UWQHD:3440x1440。WQHDを更にワイド化したもの。曲面モニタが多い。
  • 4K:UHD 4Kとも。3840x2160。FHD(1920x1080)の4枚分(縦横2倍)のサイズ。
  • 5K:5120x2880。WQHD(2560x1440)の4枚分(縦横2倍)のサイズ。
  • 8K:7680x4320。4Kの4枚分(縦横2倍)のサイズ。

PCモニタとして出てくるFHD以上の代表的な解像度は上記の通りです。

もっとも、上記以外にも解像度は山程あるので、以下Wikipedia等を参照に。

画面解像度 - Wikipedia

 

今回はワイドタイプがほしいので、WQHDか4Kあたりが欲しいところ。

ひとまず4Kをメインで考えます。

・4Kモニタの候補を選定

4Kモニタであることも重要ですが、以下のスペックも併せて個人的には譲れないポイントです

IPSパネルであること

・GtGの応答速度が8ms以上

・ノングレアであること

・32インチのパネルサイズ(27以下だとdpiが上がりすぎてDbDで使えないため)

・色域はsRGB100%以上、可能であればDCI-P3およびAdobeRGBの色域100%に近い物が良い

ドット抜け保証プログラムがあるとなおよい

 

上記に要件に近しいモニタは以下の通り。 

 

→AdobeRGB99%、DCI-P3 95%、ドット抜け保証なし、お値段お高め(約24万強) 下位モデルに27インチ4kもあり

 

→ DCI-P3 98% 、ドット抜け保証なし、お値段高め(約16万強)

 

 → AdobeRGB 94%、DCI-P3 98% 、ドット抜け保証なし

 

 →DCI-P3 95%、ドット抜け保証あり(輝点のみ)

 

どのモニタもノングレア、Type-Cを含むUSBホスト機能を持っている模様。

 今回は予算の兼ね合いとドット抜け保証の観点からDellのU3219Qを選択。Dellのモニタは2枚目です。

 ホントはAdobeRGB対応が良いけど予算ががが。。。

 

●着弾

 GW直前にDellサイトのポイント還元がUPしたタイミングを見計らって購入。

 到着したはいいのですが。。。でけぇ。

 隣に置いてるのは58Lのキャリーケースですよ?それをふた回りくらい上回る大きい外箱です。

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キャリーケースはこちら↓

makoro.hatenablog.jp

 

よくよく考えてみたら、10年前に買った液晶TVが32インチ。

そう考えたら大きいのもある意味納得ではありますが。。。

 

 

 ●開梱・設置

早速開梱していきます。

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箱を開けるとまずスタンドとケーブルが。スタンドは土台と分離状態で入っています。

 

 

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付属するケーブルは

・USB Type-C-Cケーブル

・USB A-Bケーブル

・Displayportケーブル(ラッチなし)

電源ケーブル

の4つです。Type-C経由でのDisplayport入力にも対応しているのでケーブルも付属します。

 

 

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U3219Qは個体ごとにキャリブレーションされて出荷されるため、キャリブレーションレポートも付属します。

 


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スタンドを保護袋から取り出し、土台とドッキングさせます。

 

 

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土台は手回しでネジ止めできるようになっていますが、最後の半回転くらいはドライバーでしっかり留めました。

 

 

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土台完成。Dellモニタにはおなじみのあのマウントですね。

 

 

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続いてモニタと合体します。スタンドが入っていた緩衝材(紙製)を取り出すと、モニタ背面が出現します。

 

 

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保護袋と傷防止のフィルムを外して(写真では外していませんが、後で外したほうが良いことに気づきました)、

モニタを箱に入れたままスタンドを合体させます。

 

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スタンドを合体させたら、スタンドを持ってモニタを取り出します。

組み立てまで考えられて梱包されているので非常に楽ですね。

 

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このためにスペースを拡大したメインモニタの位置に設置。

個人的にはPC本体は横に置きたい派(床置きしたくない)のですが、

後述の旧メインモニタ再利用のために、本体は出窓に移設。

併せて電源スイッチを配線延長して、手元で電源を入れられるようにしています。

 

 

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モニタはUSB3.0のハブ(KVM機能付き)を内蔵しており、画面左側面と背面のコネクタスペースにType-Aをそれぞれ2つずつ装備しています。

私はメインマシンにしか繋いでいないので使っていませんので、KVMの使用感については不明です。

Type-Cポートも利用するのであれば便利なんだろうか。

 

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付属のType-C-CケーブルはまさかのUSB3.1 gen2、20V5Aのフル対応Passiveケーブルでした。DP Alt利用も全く問題ないケーブルですね。

 

●夢の(?)Type-D DP Alt Modeを試す

まぁそりゃやっとかないとね、ということでType-C DP Alt入力を試してみます。

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まずはSpectre X360。この子は本体の液晶も4kを備えているので当たり前ですが、難なく表示できます。

 スペック上は本体の液晶もU3219Qも同じ解像度のため、設定上でも同じサイズのモニタアイコンイメージで表示されます。

実際はここまで違うのに。。。

 

 

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DP Alt+Power Deloveryのため、当然ケーブル一本で充電可能。

組み合わせとしては、Spectre X360(DP Source,PD Sink)-U3219Q(DP Output,PD Source)となり、給電方向と信号の流れの方向が逆方向になります。

 

お次はGPD Pocket。このモニタはセルフパワーモニタなので、モバイルモニタのような現象は発生しないし、表示されるだろう、と思って接続してみたら。。。

 

映りませんでした。(写真なし)

 

流石にAtomは4k出力をサポートしていないようです。

(当たり前といえば当たり前な気もしますが)

 

 

●旧メインモニタはサブに降格、3枚めのモニタとして使うためにアーム導入

 今までメインモニタとして利用してたNECのLCD2490WUXiは骨董品ではありますが、

眠らせておくのはもったいないので3枚目のサブモニタとして降格させて使用します。

これまで3枚めとして使っていた7インチの秋月IGZOは4枚目へと玉突きで降格。

 

モニタを降格するにあたり、設置場所が足りないためモニタアームを導入します。

アームは格安アームの定番、HPのモニタアームです。

価格的にAmazonベーシックでも良いと思います。

 

なお、これらの2つのモデルはレビューにもある通り、モニタアームの雄、エルゴトロンのOEMです。 

 

 

 

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着弾、早速開封します 。

 

 

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付属マニュアル類と保証書です。ロゴは基本的にHPのロゴが印刷されているのですが・・・

 

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組み立てマニュアルにはでかでかとエルゴトロンのロゴとURLが。

どうやら本当にエルゴトロンのOEMで確定のようです。

 

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土台にはHPのロゴが。純正と違うところですね。

 

 

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今回はクランプ方式で固定するので、そちらの方法をセットアップ。

なお、穴に対して直接固定する方法でも机に固定できます。(より強固に取付可能と思われるが、机の加工必須の方法)

 

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付属の工具/ネジ類です。

 

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付属品の過不足を確認したら組み立てていきます。

まずはモニタ本体へアーム第2関節部分(腕に例えると前腕の部分)をVESAマウントへ利用して取付けます。

 

 

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お次は土台の取付け。今回は机の端にしっかりマウントします。

スピーカー裏に土台を置いているのでケーブルだらけ。。。

 

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第1関節部分のアーム(腕に例えると上腕部分)、第2関節部分のアームを順次マウントして完成。ケーブルはアーム内部(下部)にケーブルトラフがあるので、そこを利用し配線します。(ケーブル脱落防止として結束バンドも付属しているのでそちらを活用します)

 

●4画面じゃい!

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 部屋が汚いのでモザイク多めでお送りします(ヲイ

 

左からDell U2410、Dell U3219Q、秋月7インチIGZONEC LCD2490WUXi。

7インチIGZOも自作スタンドに入れて活用。意外と役に立ちます。

 

 

 ●使い勝手、まとめ

U3219Q自体はフルHDを大きく超える解像度で表示領域が広がってグッド。

予想通り、32インチであればドットバイドット(100%スケール)で表示しても問題なく利用できます。DPI的には15インチ級FHD相当、といった感じでしょうか。

 

写真現像時も、等倍表示にして広い領域が表示できるようになり、こちらも作業性が格段に向上しました。

同じく、表示領域が広がったおかげでExcelGoogleスプレッドシートの表示領域がとんでもなく広がり、こちらも作業性アップ。

仕事柄巨大なExcel(方眼紙ではない)を扱うことがあるので非常に快適。

 

お仕事用に2画面、動画用に7インチ、Web会議用に1枚。

動画用はオミットするとしても、Web会議用に1枚割り当てる余裕があるだけで非常にテレワークも快適です。

 

この広さを知ってしまったので、もうFHD(WUXGA)に戻れない。。。

今はサブとして使っているWUXGAですが、これも4Kディスプレイに更新したいとすら思えるようになりました。

 

趣味に仕事にと大活躍の4Kディスプレイですが、4Kにしたからなのか、若干描画がもっさりしたように感じているため、次は骨董品のメインマシンをリプレースするかなと考えています。

 

4K導入に迷っている人は間違いなく導入したほうが快適になるので、迷ってる人は是非に。