Think threshold

中の人のIYHにいたる顛末と購入レビュー。ときどき自宅システム構築備忘録。

レガシィちゃん緊急対策。(マフラーへの錆止め施工)

サビ対策は早いほうがいい。

 

愛車のマフラーの防錆塗装が剥げていることが発覚したので対策しました。

 

 

 

●1年点検時に悪夢の宣告、同時に塗装剥がれが発覚

「排気系に錆が出始めています」

そう、点検報告書には書かれていました。受取時にその文言を見た瞬間、リフトアップをお願いしました。

結果としてはタービン直後のマフラー~センター触媒に至る配管、タイコに至る分岐部に錆がそこそこ出てきていました。

流石に買って8年、6万キロ走ると徐々に経年劣化が進行していきます。

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ごく一部はそのままでも比較的安全な黒錆のようですが、大半が対策の必要がある赤錆です。

まぁ、フロントに近い部分なので雨天時に乗れば当然水がかかる場所、

かつタービン直後なのでマフラーとしては一番高温になる場所です。

まぁそりゃ錆びる(酸化する)わな、という感じ。

当分の間は穴が開く感じではなさそうなので、次回車検時にでも防錆塗装をどうするか考える予定です。

 

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そして、リフトアップしたときに同じく発見してしまいました。

3年目、2014年夏に変えて5年のSTIマフラーのタイコ部分に塗装剥がれを発見。

幸い、錆が大きく進行している感じではなかったので、こちらは錆が浮く前に対策を決意。

前側(後輪側)にも少しサビが出てきているため、こちらも対策します。

 

●対策検討開始

排気系の錆止めのため、耐熱タイプのサビ防止スプレーを使い上から塗装を行います。

今回は塗装作業のために以下の2つを調達する必要があります。

・耐熱塗料(スプレータイプを想定)

・車を上げるための何か(ジャッキやスロープ等)

 

塗料はいいとして、車をどうやって持ち上げるか悩むことになり、

この1回のためだけにウマとフロアジャッキを買うのはコストが掛かりすぎる。。。

ということから、スロープ、かつ先人の知恵を参考に自作でお安く作る方針に。

メンテナンス・スロープ 自作 DIY - 徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

DIYでオイル交換@20180330 ← PCと映画とテレビと、3rd

 

 

●部材調達

 方針が決まれば早速部材を調達します。

まずは耐熱塗料。今回はマフラーのタイコの既存の色に合わせてシルバーで。

 

その他、スロープ用として、ホームセンターで以下の部材を購入。

幅は自分の車のタイヤ(225mm)に合わせています。

SPF 2x10材 6F x2本

後述で計算するスロープ長さに合わせ、ホムセンでカットしてもらいました。

 

●スロープ作成

・アプローチアングル・デパーチャーアングルの計算

まずは何センチまで持ち上げてよいかを計算します。

BR9レガシィホイールベースが2750mm、

前輪接地面から車両前端までの長さが770mm、高さは180mm、

後輪接地面から車両後端までの長さが820mm、高さは260mm。

この数字からガバガバ作図でアプローチアングルとディパーチャーアングルを計算します。

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ガバガバ作図と三角関数により角度を求めると、

アプローチアングルは13°

デパーチャーアングルは17.5°という結果になりました。

余談ですが、この値をもとにジムニーの走破性を見ると、とんでもない数字であることがわかりますね。アプローチアングル41°、ディパーチャーアングル51°て。

www.suzuki.co.jp

 

で、アプローチ/ディパーチャーアングルが求まると、それとホイールベースから

「前後輪を何cmまで上げてもよいか(=何度まで上げると、前端/後端が地面と接地するか)」

を求めることができます。アプローチ/デパーチャーアングルと角度が等価になる、ホイールベースを斜辺とする三角形の短辺=高さという感じですね。

うちの場合は

前輪を持ち上げる場合:867mm

後輪を持ち上げる場合:634mm

となりました。ホンマかいな。

実際はサスペンションの沈み込みなどがあるので、これよりも小さくなることは容易に想像できますね。

10cm程度あげれば作業ができるかなと考えていたので、沈み込みなどを考えても十分余裕があるので問題無さそうではありますね。

 

・板を重ねるだけのかんたんなお仕事。。。?

今回は下に潜って作業ができれば良いので、10cmを目標にしています。10cm嵩上げしてやると地上からの高さは360mmになる計算です。

今回調達したのは2x10材なので、約38mmx3枚重ねで114mmです。

 切ったSPF材をコーススレッドを用いて、重ねてネジ止めしています。

横からプレート等で釘で打って止めても良いかもですね。

出来上がったものがこちら。これを2セット作ります。

最初は斜めカットにするつもりだったのですが、ホームセンターでの斜めカットは対応していなかったため、単なる板の3枚重ねです(笑)

 

コーススレッドをねじ込むのは手持ちのホビー用電動ドライバではまったく役に立たず、

後半は人力作業になりました。強力な電動工具ほしい。。。

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●対策開始

できたものを車の後ろにセットし、バックして後輪を乗せていきます。

 

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斜めカットにしないことで登りにくいかなと思っていたのですが、意外と段差を登った感覚をすぐに掴めるので、MTだと段差が付いていたほうがいいのかもしれません。

また、想定通り、10cm強の持ち上げだとフロントは地面に当たる可能性はゼロです。十分クリアランスがあります。

SPF材をもう1枚重ねて4段にし、15cm弱程度の高さにしても良いかもですね。

 

フロントを乗せたときはこんな感じです。乗せたときのリアクリアランスも問題なし。

 

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・タービン直後~センター触媒、マフラー分岐部

結果的には3段では高さが足りませんでした。。。

デブの私では潜り込む量が足りず、手を伸ばしてやっと施工箇所に届く状態。

ひとまず金属ブラシでサビを除去しましたが、、、おそらく十分ではないと思います。

その後、新聞紙で覆ってから耐熱塗料を塗装。塗装後はこんな感じです。

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来年の車検でしっかりと対策してもらおうと思います。
 

・タイコ

タイコは塗装の浮いているところは塗装を落とし、ステンレス光沢になっているところはマスキングをしたあと、新聞紙で周辺を覆ってから耐熱塗装を塗ります。

少し気泡が出てきているような気もしますが、防錆自体には問題ないと思います。

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・リアパイプ(分岐部)

こちらもサビをワイヤーブラシで落とし、塗装します。

タイコとの接続部(フランジ)の防錆塗装剥がれがひどかったので、念入りに。

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・塗装後は

塗料の説明に「熱を入れて固着させろ」とあったので、塗装後1時間の乾燥時間をおき、2時間程度のドライブを行いました。

通常よりも1速低いギアで走り、エンジン回転を多少高めでキープして熱を入れます。

 

●まとめ

ひとまず素人施工ですが、来年の車検までは持つかなという施工レベルは確保できました。これでサビの進行を遅らせられればいいなぁ。

 

フロアジャッキはいいお値段だし、ウマも別途必要。

付属ジャッキは片方しか上げられないから転けたとき危ない。

 

今回の方法だと4輪とも接地しているので、ジャッキで上げて施工するよりは安全かと思っています。

コストよく簡易メンテナンスするには最適かなと。

 

なお、冬は雪が普通に積もる地域に在住の友人曰く、

「鋳物で高温部でこのレベルならマシな方では」

とのことでした。雪国は走っていないので融雪剤の影響はないが、

8年中7年は潮風の当たるところに置いていたので、そのせいでサビが浮いたのかもしれません。

 

●おまけ:ジェバンニ友人が一晩でやってくれました

このネタを友人と話していたところ、良さそう、私もやってみるとのことで

SPF材等ネタを提供したところ。。。しっかりとした設計図を引いてスロープを作成。私みたいな適当設計ではなく、ガチなやつでした(笑)

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4段構成のスロープですが、彼が乗るのはシビックタイプR(FD2)、そのままではフロントバンパー下に入れられないため、スロープ1段目を長くして対策してます。考えられてますね。

 

なお、1段目、2段目に使用されている50mm長の足は、SPF材の割れ対策のために下穴を開ける必要があるとことです。「これ、電動工具欲しくなりますね」とのことです(笑)

 

 

 

FD2を乗せた写真も送ってもらいました。

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4段化+スリムな友人の組み合わせで、床下に潜り込むのは少し狭めではあるものの問題なかったということでした。