ツボではありませんが。
もう何台修理した変わらないロジクールのマウス。多分2桁台数になっています。
(最近は友人のG500等も修理するようになりました)
定期的にチャタリングを起こすので(それも決まって保証が切れた直後に)、
さくっと分解してさくっと左クリックのD2F-01Fを交換してます。
専用ソフト入れるより交換したほうが楽、というのが持論です。
さて、今回はこのスイッチ交換が非常に楽になる秘密兵器を手に入れたので
利用がてらレビューをしていこうと思います。
●購入の動機と購入したした秘密兵器
D2F-01Fはじめ、基盤にハンダ付けされているパーツを取り外すには
ハンダを溶かして除去する必要があります。
はんだこて+ハンダ吸い取り線/ハンダ吸い取り器を使って除去するわけですが
取り外す足の数が多い場合や大型パーツになると熱がうまく伝わらず
基盤を痛めそうになることもしばしば。
数年前に一度修理したロジクールのG700の再修理を頼まれたため、
ピンヘッダ取り外し作業の迅速化を目的に購入しちゃいました。
(G700はサブ基板がケーブルではなく、ピンヘッダで接続されている)
●構造
本体ははんだこてとはんだ吸い取り器 を合体させたような見た目をしています。
上部の吸い取り部分は取り外し可能で、接合部はゴムになっています。
(バキューム器側は取外し可能なプラパーツ)
はんだこてと同じ要領で先端部を温めてはんだを溶かします。
先端のチップがはんだこてとは違い中空になっており、温めたはんだをハンダ吸い取り機と同じ要領でバキューム吸引します。
0)電源コンセントを入れて加熱
1)はんだシュッ太郎のレバーを押し下げる
2)吸い取りたいピンに先端のチップを当ててはんだが溶けるのを待つ
3)溶けたらボタンを押して吸引
という流れ。この動画の通りで作業性は抜群。
●利用感
別の人に頼まれたM570tも修理。はんだシュッ太郎のおかげで
はんだ除去作業が250%くらい高速に。
特にG700の基盤同士をつないでいるブリッジ部分は威力絶大で、
これまでと比較にならない速度で除去が完了しました。
またこれまで「はんだこて+吸い取り機」で両手が埋まってしまっていたところを
1本で賄えるので左手は基板を持つことができます。これはうれしい。
スイッチ交換後は元通りに再度はんだ付け。
これ以上交換するならはんだではなくピンヘッダ+ケーブル方式へ改造したほうが良さそう。
そして親指ボタンとの接続ケーブルコネクタを焼損する私。。。
(動作上は問題ありませんが)
あとは分解したときと逆の手順で元に戻して終了。
今回は依頼のあったゲーミングソールに交換して依頼主に返却です。
●総評
メリットとしては以下の通り。
・今まで3回くらい吸っていた吸い取り作業が1回でできる
・作業が200%以上は高速化する
・左手は基板を持つことができるので、作業性が高い
デメリット
・価格
デメリットらしいデメリットが価格しか見つかりませんでした。
はんだ吸い取り機は安くても1000円ちょいはするので、5000円弱でこちらが買えるのであれば個人的にははんだシュッ太郎のほうがいいですかね。楽だし。
なんでもっと早く買わなかったんだろう、と思わせる逸品に久しぶりに出会いました。
これでマウス10台同時修理も可能だ!!
これであなたも快適なマウス修理ライフを。(ヲイ