Think threshold

中の人のIYHにいたる顛末と購入レビュー。ときどき自宅システム構築備忘録。

FR24 Feeder3分クッキング。(Pi24を使ったFeedを試してみた 2018/2/15追記アリ)

FlightRadar24にFeedするためにRaspberry PiDebian(Raspbian)を

こねくり回して立てましたが、なかなかLinux/UNIX系の知識がないと

自前で建てるのは難しいです。

 

周りのスポッターにもこのメリットを広めるべくFeederへの勧誘をしていたのですが

まぁ全員がLinuxの知識があるわけではない訳です。

 

そこで色々調べた所、もっと簡単な方法がありました。

FlightRadar24が配布している公式イメージであるPi24というイメージを用いることで

Linux知識が最低限でもFeederになることが出来るようです。

 

前回の記事↓

 

makoro.hatenablog.jp

 

 

 

●まずは必要な機材の調達

機材としては前回の記事と同じなので詳細は省略。

SDカードの容量はベースイメージの関係で「2GB以上」となっています。

Raspberry Pi(RPi) (2+/3がベター)

Raspberry Pi用ケース

MicroSDカード(2GB以上)

 ・チップヒートシンク

・DVB-T USB(RTL2832U+R820T or T2搭載のもの)

・1.5A~2A以上供給可能なUSB-ACアダプタ

 (公式サイトは2.5A以上のものが案内されていますが、我が家は1.5Aで動作できています)

 

●公式からPi24のイメージをダウンロード、SDカードへの書き込み

 

基本はFR24公式サイトにある方法で作っていくだけです。

Flightradar24.com - Live flight tracker!

 

1)公式サイト右上にある「Download Pi24」からイメージをダウンロード

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2)ダウンロードしたzipを解凍

ZIPを解凍すると.imgファイルが展開できます。このファイルをSDカードへ書き込みます。

 

3)etcherを使ってSDカードへイメージを書き込む

USBリーダなどを使ってSDをPCに接続後、etcherを起動し2)で解凍したimgをSDカードに書き込みます。

Etcher

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私の手元では古いSDを使ったからか何なのかはわかりませんが、

何故かVerifyが失敗しましたが、起動自体は問題なく行えました

 

4)RPiの起動

上記3)で書き込んだSDをRPiに差し込み、LANケーブルとDVB-T USBをRPiに接続し

最後にMicroUSBを接続し起動します。

起動ログを確認したい場合はHDMIを接続しておくと良いでしょう。

 

●初期設定

1)RPi公式サイトを経由したPi24の登録(Activate)

RPi起動後しばらく(5分ほど待つと確実)してから、

公式サイト下部にある「Setting up your Pi24」の5番目にある「following link」を

RPiが動いているサブネットと同じネットワークにいるPCからクリックする

(自宅で動作させている場合は、同じブロードバンドルータにつながっている家庭内PCからアクセス)

※事前にアカウントのサインアップ(登録&ログイン)を済ませた状態で作業するとスムーズです

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2)正常にFR24とPi24(RPi)の疎通が取れていれば、リンククリック後のページにRPi自身が取得したIPと共に表示されていますので、「Activate」をクリック

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3)設置位置の登録

公式サイトにGoogleマップが表示され、位置を入力する画面になります。

そのままアンテナが設置されている緯度経度、および高さを入力します。

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設定後は「Activate Raceiver」をクリック

 

4)登録完了

Feederの設置位置がFR24サイトに登録され、認証キー(Sharing Key)、およびFeeder番号(例の場合だと羽田空港が最寄り空港のためT-RJTTxxx)が割り当てられます。

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●手元のPi24で確認されている事象

・Dump1080はWebGUIは起動していない

起動オプションをさらにカスタマイズすれば大丈夫だと思いますが、

デフォルトだと8080番でDump1080が起動していません。

現在手元でトラッキングしている航空機のリアルタイムな数字がトラックできない状態です。

 

・FR24Feed WebGUIの設定

こちらはDump1080と違い、WebUIが起動しています。

前回の記事同様、FR24Feedの設定をWebGUIから変更が可能です。

 

・MLAT有効時に確認された事象

MLATを有効にしていた場合、1週間ほどで何故かサービスが停止してしまう現象が発生しています。

MLATを無効にするとサービス停止しないことから、何かあるのかもしれません。

Pi24は簡単にADS-B Feederとして動作することを目的にしているため、

あまり詳細な原因追求は行っていません。

 

なお、Feedが停止すると1週間前後でBusiness→Gold→Silverと落ちていくようです。

 

●シャットダウン・再起動の方法

 基本はRaspberry Piのシャットダウン方法でシャットダウン処理を行うことが可能です。

SSHでログインし(pi/raspberry)、「sudo shutdown -h now」とタイプするだけです。

(再起動はsudo rebootで可能)

IPアドレスを固定化する方法はWebに山のように転がっているため、

そちらを参照の上設定を行ってください。

 

2018/2/15追記:SDが壊れた場合

知人が動作させていたPi24が、SDが壊れてしまったとのことで

復旧に関する情報をもらいましたので追記。

 

・新しく購入したSDに新たにダウンロードしたPi24を焼く

・同一のRPi、RTL-SDRドングルを用いてブート

・以前利用していたNW(自宅NW)と同じ場所から再度セットアップ

・特に新しい番号が振られるわけでもなく、同じT-RJTTxxxとして動作開始した

 

とのこと。

RPi、ドングル、設置NWが同じであれば同一とみなしてくれるのかも。

 

●まとめ

Linuxの詳細な知識がなくてもFeederは作ることができます。

FR24の有料プランを使っている人/以前のアプリで課金していた人なら

Feederになる価値はあると思います。現にmakoroさんはものすごく愛用しております。

構築して数ヶ月、非常に役立ってます。