Think threshold

中の人のIYHにいたる顛末と購入レビュー。ときどき自宅システム構築備忘録。

とうとうこのサイズまで来てしまった。(ThinkTankPhoto Airport Acceleratorレビュー)

離島線、地方線は機材の確認が必須だなぁ。。。

 

どんどん持ち込みアイテムが増える撮影機材。

昨年のヨーロッパ旅行に合わせ、またカメラバックを増強しました。

 

増強したカメラバッグについてのレビューです。

 

 

 

●増え続ける要求

撮影の効率を上げるために、鉄道でも航空祭でも2台体制が基本になった私。

makoro.hatenablog.jp

これを持ち込もうとすると、

・既存のカメラバッグではかなり無理をして詰め込む必要がある

・展開収納の作業性が最悪

・というか150-600Sを入れるられるバッグがそもそもない

・欧州旅行には150-600Sを持っていきたい(エアショーなので)

そのため、2台のボディ運用を前提としたバッグを購入することに。

 

どんどん機材がガチ勢おじさんになってしまっているのは気にしない。気にしたら負け。

 

●要求仕様

・機内持ち込みは必須

国内はまだ丁寧とはいえ、気軽には預入手荷物としてレンズを取り扱えない

小心者のワタクシ、ボディとレンズは基本機内持ち込みのポリシーです。

最近は規制が厳しく、リチウムイオン充電池を含む物体は預入手荷物にいれるのはNG のため

・レンズ

・ボディ

・ノートPC

・カメラ予備バッテリ

・モバイルバッテリ

等はすべて機内持ち込みとしないといけません。

どうしても重量の関係で預け入れをするときは↓のソリューションを使って預け入れますが、電池は抜かないといけませんからね。

makoro.hatenablog.jp

そのため、いつも機内持ち込み制限重量10kgと格闘しています。 

ストラップやホルスター等、預け入れできるものはすべて預け、そのうえでどのレンズをオミットするか?で毎回悩んでますね。

(大体オミットされるのはD7100,50mm f/1.8,10-20mm f/4.5-5.6)

 

・だいたいSIGMAの150-600Sportsのせい。

デカくて重すぎるんだよお前!!! でも好き。

身もふたもありませんが、本当にこれなんです。

レンズ重量約3kg、フード重量約300g、計3.3kg。ほんとうに重い。

www.sigma-global.com

しかし直進ズーム前提運用、防塵防滴、FLDレンズによるカリッとした画と

非常に気に入っているレンズなのです。飛行機撮影はやっぱこれだね、という感じに。

重量は些細な問題なのです。”飛行機の持ち込み重量制限"の場面以外では。

 

10kgの上限に対してこのレンズだけで33%も消費してしまいます。

端的に言って頭おかしいです(褒めてる

 

今回の要件はこのレンズを機内持ち込み前提で移動することにあります。

 

・最終的には

箇条書きにするとこんな感じ。改めて見るといろいろと矛盾を抱えている要求ですね。

  • ボディ2台(最終的にはフルサイズ+APS-Cのレフ機2台)を収納できること
  • SIGMA 150-600Sを収納できること(可能であればボディ装着状態でも収納できるとなお良い)
  • 上記レンズを含む、レンズを3-4本以上収容できること
  • リュック型もしくはトローリー(キャリーケース)&リュックのハイブリッドタイプであること
  • 機内持ち込みに対応するため、大手航空連合の一般的な持ち込みサイズ上限以内であること

 

●そしてサイズ上限へ・・・各社比較検討

まず、詰め込む機材数が機材数なので、サイズはもう機内持ち込み上限しか選択肢がありません。

また、機材へ割ける重量を増やすために、必然的にカバン自体の重量を軽くする必要があり、トローリーハイブリッドは候補から外れました。

 

結果的に最終候補に残ったのが以下4つ。

 

 内部構造を組み変えればバズーカにも対応できそうです。

内開き(外側ではなく背中側が開く)ので防犯の観点からもよいかも。

TENBA カメラリュック SHOOTOUT BACKPACK 32L ブラック 632-431

TENBA カメラリュック SHOOTOUT BACKPACK 32L ブラック 632-431

 

 当初はいいなと思ったんですが、お高め&よくよく調べると厚みがNG(25cm超)なので、

機内持ち込みできないサイズでした。。。

 

最後まで残ったのがこの2つ。ThinkTankPhotoのエアポートシリーズ。

小さい方(それでもデカいですが)のコミューターと、機内持ち込み上限ギリギリのアクセレレータ。

実際に機材を詰めて試してみようと思い、某店へお邪魔して

実際に150-600Sを入れたのがこちら。

(なお一緒に写っているレンズはAF-S NIKKOR 70-200 f/4G ED VRです)

・コミューター

f:id:makoro2_0:20190530214202j:plain

・アクセレレータ 

 

f:id:makoro2_0:20190530213810j:plain

あと、ハクバのGW-PROにも入れてみました。

 

f:id:makoro2_0:20190530214726j:plain

コミューター、GW-PROは150-600Sのみを入れただけでもかなり窮屈になりますが

アクセレレータは流石のサイズで十分余裕があります。このレンズ以外にもボディやレンズを入れることを考えるとある程度のサイズがほしいので、最終的にアクセレレータに決定。

 

●ThinkTankPhotoさんへ機材を詰める

どうぞ入れてみてください。余裕のサイズだ。馬力(収納力)が違いますよ。

手持ち機材を詰めたときのイメージです。

・飛行機持ち込みあり、飛行機撮影/鉄道撮影旅行

 f:id:makoro2_0:20191014135820j:plain

2台目のボディ、追加レンズは重量の関係で持ち込めないため、キャリーにINしています。

スカスカなように見えますが、空いているところはモバイルバッテリなどを詰め込みます。

Nikon D500

SIGMA 35mm f/1.4 DG HSM Art

SIGMA 150-600m f/5.6-6.3 DG OS HSM Sports

・AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR

 

・飛行機持ち込みなし、フル武装モード

f:id:makoro2_0:20191014135757j:plain

多分トータル13kgくらいかな? 重量を考えずに突っ込むとこんな感じです。

Nikon D500

Nikon D7100

SIGMA 35mm f/1.4 DG HSM Art

SIGMA 150-600m f/5.6-6.3 DG OS HSM Sports

・AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR

・AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

・AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR

 ・CARRY SPEED FS-PRO PRIME MarkIII

 

航空祭お昼休みモード

サイズが大きいのでこんなこともできます。

ボディとレンズを隔てる仕切りを外し、150-600S装着状態のまま収納できます。

f:id:makoro2_0:20191014140109j:plain

・フリップ部ポケット、サブポケット

小物を収納するフリップ部のポケットやサブポケットがあります。

ノートPCもサブポケットに収納可能。

f:id:makoro2_0:20191014135534j:plain

f:id:makoro2_0:20191014135524j:plainf:id:makoro2_0:20191014135512j:plain

●超重量級を背負ったときの疲労感は?

肩のパッドが厚めのため、意外と苦になりません。

流石に徒歩で行軍すると疲れますが、肩紐が食い込む等はありません。

 

背負ったあと、しっかりストラップの長さを調整するのがポイントですね。

調整は、肩紐の輪っかを引っ張ればすぐに調整が可能です。

f:id:makoro2_0:20191014160300j:plain

 

●防犯対策

本体には小さいダイヤルロックが標準で付いてきますが、ファスナーは2つあるため

2つ目のファスナーをロックするのに追加のダイヤルロックを調達します。

 今回はワイヤーも付いている物を選びました。標準の鍵と同じところに収納できます。

(実際タリスで移動中、スーツケースを泊めておくのにワイヤーは大活躍しました)

f:id:makoro2_0:20191014160402j:plain



 

●参考情報:収納OK/NGだった飛行機のモデル

B787-9:OK

B787-8:OK

B777-300:OK

B767-300ER(Upper binがスイングするタイプ):OK

B767-300ER(Upper binがハッチタイプ):OK

・A321ceo:OK

・A320neo:OK

・E195:OK

・Q400(DHC-8):NG

 ダッシュエイト(Q400)はAmazonベーシックのカメラバッグですら入らないレベルの

Upper binの小ささなので、エアポートアクセレレータが入るはずもありません。

また、それとは対象的に、E195は同等クラスの座席数(リージョナルジェット級)にもかかわらず、

Upper binが大きいためすんなりと収納できました。

サイズ的にもリージョナルジェットには規定上持ち込めないサイズなので、

注意が必要です。

 

国内線の地方路線やヨーロッパの域内線はリージョナルジェットも多いので

足元置きがデフォにならないよう、機種をチェックしたいですね。

 

●まとめ

大型ジェット機の場合でも、機内持ち込みサイズ上限ギリギリのため、乗る路線を選ぶカメラバッグですが、収納力には大変満足しています。

 

何より、「150-600Sにボディを付けたまま、フード展開状態で収納」が可能なため

サイズの割に機動性が高く(機材のホットスタンバイ化ができる)、

各種遠征では非常に役立ってくれると思います。堂々のメインバッグですね。

しかしこれでカメラバッグは3つ目。増殖し過ぎでは・・・?