憧れの優先手荷物取り扱い/優先搭乗の資格を取得するべく2019年、所謂修行と呼ばれる飛行機大搭乗大会を1年かけてやってきました。
念願かなってスーパーフライヤーズクラブの入会資格を取得できたので振り返りです。
●ANAの搭乗が番号制に
2018年よりANAの搭乗がグループ番号順となり、これまでより上級会員が
はっきりと優遇されるようになりました。
2017のシンガポール出張の時点で、上級会員の優先メリットについては手荷物取り扱いで嫌というほど痛感してはいました。(一緒に行った同僚がSFCだった)
搭乗順についても優先制になるということで、
ただでさえ荷物の多いmakoroさんはそのメリットを十分に享受できるのと
やはりステータスとして欲しい、という思いが高まります。
●番号1-2番で呼ばれるためには?
先のURLの通り、Group1-2で呼ばれるためには以下のような資格が必要です。
Group1:ANAマイレージクラブ ダイヤモンドメンバー、ファーストクラス搭乗者(国際線)
Group2:ANAマイレージクラブ プラチナメンバー、スーパフライヤーズクラブ会員、スターアライアンスゴールドメンバー、プレミアムクラス搭乗(国内線)、ビジネスクラス搭乗者(国際線)
席種が高いグレードのものはさておき、エコノミークラスでも上級会員は先行して登場することが可能です。
●その他上級会員のメリット
その他、上級会員は以下のようなメリットがあります。
・専用ラウンジの利用(プレミアムラウンジ、ANAラウンジ)
・手荷物無料容量の拡大(国際線は個数、国内線は重量)
・座席指定範囲の拡大(非常口席や前方席など)
・優先手荷物預けレーンの利用
・優先保安検査レーンの利用
・優先手荷物取り扱い
・ポイント利用での座席種別アップグレード
・有料事前座席指定の料金免除(国際線)
・国内線先行予約
・空席待ち優先取り扱い
・ボーナスマイル
・コンシェルジュサービス(ダイアモンド会員)
等々。。。
なんというか、もともとの成り立ちが富裕層の乗り物なだけあって、
鉄道と違って露骨なレベルの格差社会です。お金を落とすほうが正義。
一般的に上級会員のメリットとして言われる専用ラウンジですが、
個人的にはそこよりも座席指定範囲の拡大、優先搭乗、手荷物の優先取り扱い、および空席の優先取り扱いがかなりメリットが大きいです。到着時の時間短縮に効果がある&トラブル時の優先対応が期待できるので。
ラウンジはある意味オマケみたいなもの・・・は言いすぎですが、個人的には最大のメリットではないというのが感覚としてはありますね。
●スーパーフライヤーズクラブ(SFC)取得を決意、戦略検討
で、各種優遇措置を受けるためには最低でもANAマイレージクラブ(AMC)のプラチナ(Pt)が必要になります。
このPtメンバーになるためには飛ぶことでしか手に入らないプレミアムポイント(PP)が必要。それも50000pt必要になります。またこのPPのうち半分はANAグループの運行である必要があります(言い換えれば半分まではスターアライアンス航空会社に乗ってもOK)
先人たちの情報を見ると、目安になる単価は「1PP=10円」。
なので10円単価を目標にすると、500000ほど飛行機に乗れば ゲットできるわけです。
またANAスカイコインを利用して航空券を購入してもPPは付くので、スカイコインがガッツリ溜まっている人は利用して出費を低減させることも可能です。
他のポイント→ANAマイル→SKYコインというルートもありますが、いろんな陸マイラーのひとが解説しているのでそちらをどうぞ(ヲイ
私はマイルは乗って貯める&クレカ以外やる気が無いのと、結局労力が割に合わないと思っているのでやりません。それやるくらいなら年収上げて決済したり飛んだりしたほうが幸せだと思ってます。
・PPの計算
PPは「区間基本マイレージ(a)x運賃倍率(b)x路線倍率(c)+搭乗ポイント(d)」の式で決定されるポイントが付与されます。
a:区間の基本マイル
b:運賃倍率(例:ANA Super Value(SV):75%、プレミアムクラス:125%)
c:国内線は2倍、アジアオセアニア線は1.5倍、北米EU路線は1倍
d:上位クラスだと搭乗に応じてポイント付与(国内線プレミアム予約だと400ptなど)
(すべて2019年の値です。よく改定が入るので最新は公式の確認必須)
また以下の公式ページでシミュレートが可能です。
なお、搭乗2日前より空席がある場合に可能なエコノミー→プレミアムクラスアップグレードに関しては搭乗ポイントが付かないため「(a)x125%x2+0」という計算式となり、最初からプレミアムクラスを予約するより400PP少なくなります。
基本的には国内線の長距離やアジア・オセアニア路線で上位クラスに乗れば取得できるPPは多くなります。
また国際線のチケットとセットで発券する国内の乗り継ぎ航空券やら、海外発券やら細かなルールは多くありますので、いろんなテクニックを使うと単価を10円以下にすることも可能です。
・国内線で考える
・HND-OKA
本数も多く、ワイドボディで運行されることも多いため、オフシーズンではお安めになることも。
エコノミークラス(E/C、SV75):984x75%x2+0=1476PP
プレミアムクラス(P/C):984x125%x2+400=2860PP
という計算になります。
同様によく使われるであろう路線は以下の通り。(すべて2019年の値です)
・HND-ITM
E/C:420PP、P/C:1100PP
E/C:755PP、P/C:1675PP
・HND-FUK
E/C:850PP、P/C:1817PP
・HND-ISG
E/C:1836、P/C:3460PP
となります。
・国際線で考える
よく使われるアジア、オセアニア路線だと以下のようになります。
・HND-SIN
E/C(V/W/S/T):2484PP、ビジネスクラス(B/C、C/D/Z):6610PP
・HND-SYD
E/C(V/W/S/T):3647PP、B/C(C/D/Z):9518PP
厳密にはエコノミークラス、ビジネスクラスの中でもブッキングクラスによって積算率が変わるので注意です。非常に細分化されています。
・単価を考える
各路線のPPが算出できたため、実際のPP単価を計算します。
予約時の価格をPPで割るとPP単価が出てきます。
また、PPから先の目安の通り、「PP単価10円」を考えた場合、
「PPx10円>運賃」が成立すればPP単価10円を切れるということでもあります。
HND-OKAであればE/Cが片道14760円、P/Cが28600円以下であれば目標単価以下ということですね。
ただ、自分のモットーとして「飛行機に載ることだけを100%の目的にしたくない」
というのもあったので、HND-OKAのE/Cを中心に(P/Cは目標単価を超えてしまうため)、
色んな所へお出かけしようということにしました。
それ単純に修行にかこつけて色んなとこに遊びに行きたいだけじゃ
●最終的に何回飛んだのか
最終的には以下のような感じに。空港コードが2つのものは片道、3つのものは往復、4つのものは三角跳びしてます。
・HND-MMB-CTS-HND x2 (石北本線貨物撮影)
・HND-IWK-HND x1 (岩国基地フレンドシップデー参加)
・HND-ITM x1 (実家帰省)
・NRT-ITM-HND x1 (実家帰省、国際線間合い運用ビジネス)
沖縄を中心に北から南、海外まで。こんなことでもない限り乗れないと思ったので、DHC-8(Q400)も搭乗。初ターボプロップですが楽しかった。
また特に記憶に残ってるのはフランス、ギャラクシーフライト、国際線間合い運用ですかね。
All Nippon Airways(NH) ANA2179/NH2179 B777-300ER(B777-381ER)
— makoro_activity.log (@makoro_br9) 2019年11月17日
Reg:JA778A
RJAA/NRT→RJOO/ITM
STD1805(JST)→STA1935(JST)#makoroflightlog pic.twitter.com/zNj5pZiKDg
●取得完了
12月のHND-OKA-HND(那覇基地航空祭)をもって50000PPに到達、
めでたくプラチナメンバーに到達しました。
無事にステータス画面が変わった。 pic.twitter.com/1eqPjlQIlk
— makoro_activity.log (@makoro_br9) 2019年12月9日
追って物理カード、およびSFCの入会申込書が届いたので手続き。
青の国への入会申込書が届いた pic.twitter.com/CwX8BPn8D3
— makoro_activity.log (@makoro_br9) 2019年12月16日
物理カードもキター pic.twitter.com/5ToQU7CNG9
— makoro_activity.log (@makoro_br9) 2019年12月19日
年明け1,2月には早速飛行機に乗る予定が入っているので、しっかりメリットを享受したいところです。
あとはプラチナステータス到達でもらえるアップグレードポイントをどう使うか、、、
2年連続で海外?いやー流石にお金が。。。うーんうーん。
悩みの種は尽きなさそうです。