Think threshold

中の人のIYHにいたる顛末と購入レビュー。ときどき自宅システム構築備忘録。

2in1にもいろいろある。(HP Spectre X360 13 ap0000 俺的レビュー)

2in1って結局使いやすいのか。その答えは私の中ではまだ出ていません。

 

5年前にSurface Pro3を買ってお仕事中心に利用してきましたが、

Type Converにチャタリングが出てきてしまったので新しいPCを買いました。

 

今回はその購入したHP Spectre X360について書きたいと思います。

 

 

 

●Type coverのチャタリング

makoro.hatenablog.jp

 2014/7月に買ったSurface Pro3ですが、ヘビーに仕事に利用していた結果

TypeCoverが見るも無残な状態に。

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さらにUキーがチャタリングを起こし(パンタグラフでもチャタリングって起きるんですね)、入力されたりされなかったり2回入力されたりする投げ捨て状態になったので、更新を決意。

Type Coverのみを更新しても良かったんですが、

「5年前のPCに2万のKB買って延命する???」

という感覚になってしまい、リプレースを決定。

 

●リプレースするにあたってのスペックの検討

 リプレースするにあたり、必要なスペックを洗い出し。

・13インチ級であること

・FHDを超える画面解像度

・重量は重くても1.3kg前後、可能であれば軽いほうが良い

・KBのパームレスト部分が水分油分に耐えられるもの

・USB Type-Cで充電可能なもの(付属充電器がType-Cであればなおよし)

 

この中でも2つ目の「FHDを超える画面解像度」というのは私には重要で、

Surface Pro3を使い始めた結果、FHDでは満足できなくなりました。

なので、要件としてはWQHDや4kがマストです。

FHDがウインドウ表示できる便利さを知ってしまったというところですね。

もう戻れない。

 

また、Surface Pro3のType Coverで問題になったパームレスト部分の損傷を

可能な限り食い止めるべく、ここの材質も気にしたいところです。

 

●候補モデル選定

13インチ、FHDを超える解像度、1.3kgで探したところ、

以下の2モデルが予算内になんとか収まりそうな感じ。(それでも高かったですが)

Dell XPS 13シリーズ

ノートパソコン(PC)、2in1、ゲーミングノート 購入 個人向け | Dell 日本

・HP Spectre X360シリーズ

Spectre(スペクトル)シリーズ - ノートパソコン(個人) | 日本HP

 

HP Spectre X360 13が上記の要望をパーフェクトに叶えられ、購入時点で最安でした。

価格的にはDellXPSのほうがお安いのですが、パームレストを含むキートップ

マット加工になっていたため5年も持たないのではないかと思い選択しませんでした。

 

その他、Lenovo等も検討しましたが要求スペックと価格が見合わず。

 

●購入・着弾

 購入したのはパフォーマンスモデルです。保護フィルムとセットで18万ちょいです。

到着翌日に17000円も割引額が拡大してテンションダダ下がりはしましたが、

モノ自体は良いですね。

なお、最上位は直営ストアでしか購入できませんが、一部のモデルは店頭販売用として

ヨドバシやビック等でも買えるようです。

https://www.yodobashi.com/product/100000001004139289/

 

一応お仕事にも使うマシンのため、反射防止フィルムもチョイス。

PCキャリングケースはmakoroさんの中で定番のZero Shockを。

仕事用に使っているPORTE TIMEのPCポケットに入るサイズで選定。 

 

 

そして着弾。

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ACアダプタはUSB Type-C&ミッキーです。ケーブルタイプとL字型プラグの両方のプラグが付属します。付属のL字プラグは大きめ。エンタープライズ向けまんまですやん。

付属ACアダプタはType-C PDに対応し、以下のような出力が記載されています。

5V:3A/9V:3A/12V:3A/15V:4.33A/20V:3.25A

15V以上で65Wが出力できます。が、PDの最新のSpecification的には15VもMax3Aのハズなので、厳密には規格違反という感じなのでしょうか?

あと12Vも最新の規格にはないですね。

CT-2で確認したところ、表記通りでした。

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●使い勝手

 

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筐体背部にはファンが2つあります。筐体は黒というよりは銅、Cupperという感じ。

側面のカッパーゴールド?がいい差し色になっていて、意外と派手派手という感じにはなっていないです。ビジネス使用でも大きな違和感はないかと。(派手目ではありますが)

f:id:makoro2_0:20190423204651j:plain排熱箇所もファンに合わせて2つ。Surface Pro3のように

「ファンがうるさいが全然排熱されない」ということはありません。音量が上がれば

それなりの風量が確保されています。音量レベルとしては、Surface Pro3よりは静かですね。

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KB。Enterキーの右にさらにキーが有るタイプのPCは初めてで、誤爆しまくっています。

使っていくうちに慣れていくとは思いますが。

KBのタイピング感は可もなく不可もなく。

ストロークは確保されていますが、もうちょっと剛性感が欲しいところですね。

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ディスプレイは光沢タイプのため、ガッツリ反射します。

反射防止フィルムを貼ってこんな感じで利用しています。

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また4kということもあり、スケーリング前提で使用。150%や175%あたりですね。

アプリによってはスケーリングを行うと、文字がにじむケースもあるため

高解像度すぎるのもWindowsだと考えものですね。

スケーリングは相変わらず苦手のようです。

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ちなみに電源ボタンは、ONの間は白く光ります。

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購入前はそこまで便利かな?と思っていたType-Cポートの斜め配置に関しては

設計の妙といえる感じです。右利きの私にとってはマウスの邪魔にならずグッド。

●付属ケースについて

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付属ケースはペンを収納するスペースもあります。ちょっと防御力は低めかな。

 

 

●ストレージの速度、デバイスマネージャ

今後は恒例にしていきたい?購入直後のデバイスマネージャです。

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そしてSSDの速度も計測。流石PCIe3.0x4接続のNVMeですね。速い。

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パフォーマンスモデルは容量も1TBなので、十分ですね。

なおSSD自体は東芝製でした。下位モデルだとWD等ありそう。
 

●充電環境について

 純正充電器以外にも、Type-C PDアダプタでそこそこの充電出力があれば充電が可能です。

手持ちの↑の充電器で問題なく充電が可能でした(充電時間は遅くなりますが)

これでスマホと充電器を共用できるので、持ち運びの荷物を一つ減らせます。

また充電完了後は20V0.5~1A程度の消費電流になるため、10-20W前後が

本体自体の消費電力のようです。この程度の消費電力であれば、純正ほどの出力は必要ないですね。

 

このPCを購入したことでType-Cデバイスが増えてきたため、多ポートのType-C PD充電器が欲しいところです。

 

●Type-Cってやっぱり便利だわ

興味本位でやってみました。5V2.4A=12Wなんで、消費電力(13W)とほぼ釣り合うので

バッテリの残量が緩やかに減っていくかな、と考えたのです。 

 ●テスト条件

・Spectre X360 13は充電完了状態

・モバイルバッテリからはType-A-Cケーブルを利用して給電

・PCの電力モードはバランス

・利用はブラウジング(Chrome、タブ10程度)+vmware ViewによるVDI利用

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このバッテリもよくある、

「電源ラインが2ポート共通で用意されてて、1ポートならカタログスペックを非公式で超えられる」

仕様のようです。2.6Aまでなら供給できました。

結果としては、軽めの処理をするだけなら、

1時間利用し続けても本体側のバッテリ残量は減らず、

増槽として駆動時間延長には十分に役割を果たしてくれると判明。

・バッテリ残量は上記の利用シーンだと減らず

・給電電流は1-2.6Aで本体の動作状況により連続的に変化

・モバイルバッテリは1ポートのみ利用のため、まだ余裕があるのか発熱は少なめ

 

本体バッテリだけでも実測8時間前後は持ちそうですが、モバイルバッテリ併用により

10時間は普通に突破できそうです。

Type-Cは5Vでも給電を受けてくれるため、給電元の電圧を選ばないのはいいですね。

PD非対応でもなんとかなるようです。

そして、この結果から推察すると、FHDモデルだと消費電力6W=PD非対応バッテリでも安定して駆動時間延長が可能、ということでは。すげえなType-C。

 

●まとめ

4Kディスプレイを持ったPCを導入は初めてですが、やはり画面が広いのは

作業効率に格段に効いてくるのでいいですね。

アルミ切削筐体のため本体が若干重めではありますが、充電器を減らせる

(スマホと共用化できる)ので、Surface Pro3比では、トータル重量削減に成功しています。

さらにモバイルバッテリを併用することにより駆動時間延長まで可能。

 

購入直後に値下がりする残念な現象もありましたが、筐体のスペック・満足度は高いので、

しっかりと使っていきたいですね。