追記アリモバイルSuica、便利なんですけどねぇ・・・
私の体型と相まって悲しい事件が起きてしまいました。
私は鉄道の運賃支払に関しては、普段使いはモバイルSuicaではなく
通常のカードタイプのSuicaを基本的に使います。
定期区間との連絡や、電池切れ時の動作について心配する必要がないというのと
既にオートチャージを書けているという理由です。
しかし、先日Pixel3のモバイルSuicaがちょっとした状態になり、
JR東日本のお問い合わせセンターとやりとりする事態に陥ったので
その顛末を記録しておきます。
同じ事態に陥った人がいた場合の助けになれるように。。。
- ●事象発生
- ●どうやら原因は
- ●とりあえずその場での対応
- ●Pixel3と私の体型との相乗効果による、悲しいトラブル
- ●JR東日本のお問い合わせセンターへ連絡
- ●最終的には
- ●モバイルSuicaへの要望
- ●追記:見れるやんけ!
- ●まとめ
- ●余談:Google Payの今後のあり方と、モバイルSuica
●事象発生
久しぶりに自転車で軽めのライドを、と思い江戸川を下り、
Pixel3のモバイルSuicaで市川塩浜から乗ろうとしたときに発生しました。
Pixel3を改札にタッチすると表示される「出場記録なし」のエラー。
ちなみにこのときは手持ちの端末はPixel3のみ。
「モバスイもiDもあるし、財布がなくても半日ライドだと困らんよね~」とタカを括って
普段利用しているSuicaを財布ごと持っていない状態でした。
●どうやら原因は
駅員さんに端末を渡して読み込んでもらうと、
Pixel3で「2/5の羽田空港駅で入場したまま、出場記録がついていない」ことが判明。
Suicaはシステム上、出場処理がされていないと入場ができないので
このままでは乗ることができません。
●とりあえずその場での対応
Pixel3以外に現金も持たず(財布を持ってきていないため)、他のSuicaもないため
とりあえず駅員さんに取り消しをお願いすることに。
I'm at 羽田空港国内線ターミナル駅 in 大田区, 東京都 https://t.co/H7vmvi2aCc
— makoro_activity.log (@makoro_br9) 2019年2月5日
I'm at 京急 品川駅 - @keikyu_official in 港区, 東京都 https://t.co/Zl1rXEN0PV
— makoro_activity.log (@makoro_br9) 2019年2月5日
I'm at 品川駅 in 港区, 東京都 https://t.co/WdQgFRdbNW
— makoro_activity.log (@makoro_br9) 2019年2月5日
普通に手持ちのカード型Suicaで利用していることを伝えるも、
当然そのカードを持ち合わせていないことから証拠能力はゼロ。
精算処理しか受け付けられないということでしたのでとりあえずは精算。
(なお、この精算もあとあと面倒な原因の一つにもなります。。。)
Pixel3のFelica、意外と遠距離まで通信できる?
— makoro_activity.log (@makoro_br9) 2019年3月10日
2/5の羽田からの帰り、いつものSuicaで乗ってるのに、何故かこの端末に入場記録だけが付いてた。
取り消しという名の精算処理で488円損した。解せぬ。
(別のSuicaで乗車した旨を伝えるも、当該Suicaを持ち合わせていなかったので証拠がない) pic.twitter.com/QCnmAlBW2L
●Pixel3と私の体型との相乗効果による、悲しいトラブル
ちなみに特に改札にかざしたわけでもなく、Gパンのポケットに入れてるだけ。
— makoro_activity.log (@makoro_br9) 2019年3月10日
15-20cmの距離でも反応するんだっけか…?
いずれにせよ改札通るときは気をつけないとなぁ…
とりあえず、運賃の二重収受はJR東の問い合わせ窓口に聞いてみるか。はじめてのケースだ。
— makoro_activity.log (@makoro_br9) 2019年3月10日
出るときにテストしてみた。
— makoro_activity.log (@makoro_br9) 2019年3月10日
ポケットに入れてても余裕で反応する。背面側が外だったら何も問題ない。
ポケットの高さがちょうどリーダーと高さが一致するから反応するんだこれ。
改札通るときは気をつけよう。
2/5は北海道へ二泊三日で遠征していたので、バックパック+キャリーの構成でした。
Pixel3XLはというと、Gパンの右ポケット。
どうやらGパンの右ポケットに入れておいた状態で私が改札を通ると反応してしまうようで
通常のカードタイプSuicaより反応距離が長いようです。
出るときに試したところ、タッチ面と端末の距離があるどころか、垂直でリーダー横に持っていくだけで反応することが判明。
そして私はデブで短足です。
ここでいろいろ考えていくと、点と点とが結びついて線になりました。
・デブ体型のため、当然他者より改札と体の距離(クリアランス)は狭くなる
・クリアランスが狭くなるということは、当然ポケットに入れた端末は改札のリーダーに近くなる
・Pixel3のSuicaは通信できる距離が長い
・身長と短足具合から、ちょうどGパンのポケットの位置と改札のリーダーの高さがほぼ同一になる
・・・通常のSuicaをタッチしたあと、連続してPixel3が反応したとみて良さそうです
●JR東日本のお問い合わせセンターへ連絡
https://www.jreast.co.jp/info/
とりあえず運賃の二重収受になってしまっているのでとりあえずモバイルSuica/記名式Suicaの発行元であるJR東に連絡。
入場記録から発覚までが1ヶ月以上開いているため、カード内に記録されていないため
(かつ記名式SuicaもSFでも普通に利用するため、記録は流れてしまっているため)
「市川塩浜駅へ確認をとってみる」
とのことでした。
●最終的には
この後、駅への確認結果やログの収集のためSuica IDをやり取りしながら
1週間ほどでモバイルSuica分を払い戻しということで落ち着きました。
またやり取りの中で、駅で引き落とされた金額も本来の金額ではないことが発覚し
少しややこしいことに(407円落とすはずが488円引かれていた)。
スマホの収納位置やらを担当者の方と話し合った結果としても
2重で入場処理がされてしまった可能性が高そうという判断のようでした。
今後の教訓としては
・Pixel3 XLをズボンのポケットに入れない
・定期区間外では時折利用し、入場処理したままの状態でないことを確認
という運用回避で乗り切ることに。
●モバイルSuicaへの要望
入場処理をした場合、どこの駅から入ったかを確認できるようにして欲しいですね。
カード内(正確にはFelicaチップ内)には記録されているはずなので、
スマホ画面から確認可能なはずです。
https://www.sice.jp/ia-j/papers/jitk6-20050722-1305.pdf
こちらの論文内Figure12に定期区間外の運賃収受高速化について述べられていますが
この方法だと入場駅情報がないと実現不可能だと思いますし。
改札内にいる場合に(=出場処理がされていない場合)でも、
この入場駅の情報を閲覧可能にして欲しいです。
(現状のモバイルSuicaだと、出場記録がつかないと閲覧可能にならない認識です)
もしくは、出場処理がされないまま規定時刻を超えた場合(終電後かつ始発前の時間、例えばAM3:00など)に、ユーザに通知を出すとか。
そうすれば少なくとも1ヶ月以上も出場記録がない状態になるのを防げましたし。
どちらもアプリからFelicaのSecure Elementにアクセスすれば実現できそうな気がするんですが、その点どうなんでしょうね。
2020年のサービス変更時に、このあたりをうまくやってほしいものです。
私のような不幸な事故が起こらないようにするために。。。
●追記:見れるやんけ!
そういやスマホのFelicaもカードと一緒でFelicaはFelicaなんだから読み出せないかな、と思い、別のスマホのNFCをかざしてみたところ。。。
入場記録読み出せました。。。入場後SFを使っても読み出せます。
出場するまでは履歴として残らないが、情報としてはやはり読み出せる形で持っているようです。
ちなみにiDも直近5件までは金額を読み出せました。
ちなみに読み出し時の状況がこちら。スマホの背面同士をくっつけて読み出すという
なんともスマートさがない、パワープレイな方法で読み出せます。
読み出しているアプリはこちら。
一応チェックできるようになったので、これからは定期的にチェックしていこうと思います。
●まとめ
予想以上に性能が良かったことで起きてしまった不慮の二重収受、
なんとか解決となってよかったです。
同様の事象が起きてしまった人が検索でここにたどり着いた場合、
この顛末が活きるといいな、と思います。
予防策としては、持ち方を変える以外に、別のスマホを使って情報を読み出す等、パワープレイな解決策で乗り切るしか無いですね。。。
●余談:Google Payの今後のあり方と、モバイルSuica
https://japanese.engadget.com/2019/01/16/suica-2020-2/
https://jp.techcrunch.com/2019/01/16/mobile-suica-free/
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1810/09/news126_3.html
https://www.publickey1.jp/blog/12/_1040.html
Suicaは2020年に年会費の廃止、大幅な旧端末のサービス終了と
大きな変革が予定されています。
前回の大変革は言うまでもなく、apple payの対応。
記事を読んで初めて知ったのですが、apple payはSuicaと個別にやり取りするのではなく、apple内に端末のSEの読み書きを制御するサーバがあり、
ここを通じて情報のやり取りを行っているとのこと。
この方式だとチップ内にどれだけの情報があるのかは不明ですが、
appleサーバ側にもSFの情報があると思われるので、紛失/端末破損時の
移行手続きも容易になります。(事実、Android/ガラケーで必要な再発行手数料がApple端末同士だと必要ない)
改札で使用するSuicaの場合、200msecという要求をクリアする必要があるので
SEを端末に非搭載、というのは難しいと思いますが、「EC Suica」「おさいふSuica」
みたいな名称で、EC決済にのみ利用できる環境をHCE-Fで実装するようなサービスやらないのかなぁ、とは思ったりします。
HCE-Fで、買い物の決済のみに限定すれば、1秒の決済処理も不満はないでしょうし、
Google Payと連携してストア残高を利用可能にすれば、すでにある大量のSuica決済プラットフォーム活用できて良いと思うんですけどね。
appleみたいにSuicaシステムと連携するサーバをGoogleが立ち上げ、
大量にある「NFCのみ対応、Suica(Felica)非対応」な端末を、EC決済のみ対応にすれば
インバウンドに便利では・・・と思ってしまいます。
この妄想、実現してくれたりしないかな。。。