Pixel3 XLを買いました。
Nexus6以来の大画面スマホ、初ノッチ付き端末です。
ということで、かねてよりほしいほしいと思っていたPixel3を購入したので
ひねくれ者のmakoroさん的レビューです。
各種サイトやレビューをみるとみんなが絶賛しているので、あえて辛口風味で。
ひねくれているので、みんながべた褒めだとけなしたくなるのです。
(酷い性格だと我ながら思う)
- ●購入したのは
- ●本体と一緒に購入したもの
- ●充電環境を考える
- ●(いつもの)ケース改造
- ●おサイフケータイ
- ●カメラについて
- ●その他、既存のMoto Z2 Playとの比較
- ●本体レスポンス
- ●ノッチ液晶について
- ●まとめ
●購入したのは
Pixel3 XL Clearly Whiteです。
Nexus6で白がお気に入りだったので、Google純正デバイスで白の選択肢があれば
基本は白を選択しそうです。容量は64GB。動画や音楽を入れないので容量はそこまで必要ありません。
MVNO利用なのでPlayストアから直接購入。
しかし高いですね。12万てお前。メインその1のMoto Z2 Play(Z2P)が2台も買えてお釣りが来ますよ。
スペックに関しては・・・まぁ普通じゃないかと。
RAMが少ないという意見は値段を考えると同意したいですが、動作上は必要十分ですし、
Moto Z2 Playでもほぼ困ったことがないので大丈夫かと思っています。
価格性能比に関しては残念ですが。スペックだけ欲しいならASUSでいいし。
Google純正にどこまで価値を見いだせるか、信者力が試されます(言い方
購入から4日で到着。香港発送なのに速い。ヤマトさん流石です。
納品書の奥にプチプチに包まれた本体箱が入っています。
外観やスペックの詳細については割愛(ヲイ
他のレビューで多く取り上げられていますし、今更ですしね。
で、購入した白ですが、ガラスの質感も高く、非常に綺麗です。
エッチング加工のところが汚れそうではありますが。。。
●本体と一緒に購入したもの
・ケース
(個人的に)安心と信頼のSpigen。
本体に装着状態だとかなり分厚い。本体のガード性能はかなり信頼できますが
厚みが1.3倍くらいになるので、分厚いのが嫌な人にはオススメできないかも。
背面がかなり分厚くなりますが、ActiveEdgeも指紋も問題なしです。
・ガラスフィルム
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01M7VUUYT/
Spigenケースとの愛称が心配でしたが、Spigenではガラスフィルムが見つからなかったこともあり、ガラスフィルムを調達。
調達した商品が品切れなのでリンクのみです。
ラウンドエッジなので端は浮きますが、ケースとの干渉はなし。
・USBプロトコルアナライザAVHzY CT-2
手持ちのType-CチェッカーがQCに対応していない&PDOキャプチャができる割には安い、ということで購入。
尤も、Pixel3は急速充電の方式としては、Type-C PDにしか対応しないため
完全についで購入です。。。
●充電環境を考える
・Pixel3 充電アダプタが出すPDO
今回のPixel3 XL購入に合わせて同時購入したType-Cプロトコルアナライザを用いて
充電器のPDOをチェックしました。
アダプタの印刷上の表記は以下の通り。5V3A/9V2Aです。
実際にPDOを取ってみるとこんな感じでした。
・純正以外の充電器で高速充電するには?
Type-C PDに対応、かつQuickChargeには非対応のため、
Type-C PDに対応した充電器であればOKです。
C-CケーブルとType-C PD充電器を組み合わせればOKでしょう。
私は以下のアダプタを利用しているのでそのまま続投です。
●(いつもの)ケース改造
どの端末にもストラップは必ずつける主義(でないと落とす)なので、
ケースに穴あけ加工を行います。
プロクソンのルータでサクッと加工して取り付け。
●おサイフケータイ
コレまではモバイルSuicaとEdyを生かすためだけにXperia SXを
持ち歩いていたのですが、Pixel3がFelicaに対応しているため
晴れて退役となりました。
またポストペイ型の支払手段をメインに移行したため、Edyの利用を終了し
代わりにiDに乗り換え。Suicaは機種移行機能でさくっと端末移行しました。
ケースのせいでFelicaがPOSのリーダから離れて反応しないことを危惧していましたが
問題はありませんでした。
最新端末でのiD/Suica、すげー捗るのでよいですね。
●カメラについて
巷で大絶賛のPixel3のカメラですが。個人的にはよいところとNGなところがあります。
・AFについて
当初はレーザーAP+デュアルピクセルAF搭載のMoto Z2 Playと比較して
AFの動作速度が不安でしたが、実際に使ってみると十分実用レベルでした。
もちろんZ2PのようにAFの合焦動作そのものを感じさせないレベルの速度・・・
というわけではなく、合焦動作そのものは知覚できるレベルです。
しかし、必要十分な速度が確保されているので実用上は問題なしです。
デフォルトでは発表会であった目玉機能であるモーションがONなので、
シャッター押した瞬間ではなく直前直後の部分を切り出すことができるようになってます。
ペットや子供などの動体を撮る人にはいいのかな?
また、デフォルトではコンティニュアスAFのようで、一度タップしてピントを合わせた跡は
ピントを合わせた被写体との距離が変化してもAFを一応あわせ続けてくれます。
Z2Pはこのような動きにはならないので、この点はPixel3のほうが上手。
手ぶれ補正とも相まって、安定した撮像を確認することが出来ます。
被写体がの移動が一定量超えるとAFは外れるので、
一眼のようなコンティニュアスAFを期待してると少し物足りない。
油断しててコンティニュアスAFが見事に失敗した例がこちら。
・夜景モードについて
解像度については文句なしです。ISOが上がりどうしても粒状感が出てしまうZ2Pと違い、多重露光やバルブでもしたのかように、解像感を保ったままHDRな画が出てきます。EXIFを見てもISOが低めです。
この点については文句なしなのですが、後述する色温度の関係で個人的には疑問符が。
・色温度について
すべておまかせのデフォルト設定、夜景モード双方なのですが、
色温度をかなりダイナミックに振る端末(AI?)のようです。
←Pixel3(夜景モード)|Moto Z2 Play(HDR ON)→
(撮影場所:首都高大黒PA)
写真として出てきた画をZ2Pと比較すると明らかに
・車のボディ部分が色温度が高く青っぽい(実車はスバルのパールホワイト)
・高速道路のナトリウムランプは色温度低めに赤っぽい(電球色に)
となっています。色味だけを比較するとZ2Pのほうが実際の色味に近いんです。
次は同一端末でのモードの違い。
その1:
←Pixel3(夜景モード)|Pixel3(HDR ON)→
日没後の撮影ですが、やはり色味が大幅に弄られています。
日没後の雪景色なので青みががり、右側のほうが見た通りの色に近いのですが
夜景モードは大幅に色味が弄られています。
解像度も大幅に上がっていますが。
その2
←Pixel3(夜景モード)|Pixel3(HDR ON)→
(撮影地:新千歳空港 カードラウンジ)
光の状態によってはあまり色味が変わらない場合も。
上記1/2との違いは、黒が多い(光があたってないところが多い)ところですね。
なにか条件があるのかな?
その3
←Pixel3(夜景モード)|Pixel3(HDR ON)→
(撮影地:羽田空港に駐機中の機内より)
光があたってないところが少ないシーンではやはり色味が変わります。
こちらも夜景モードじゃないほうが実際の色味に近いです。
黒が多い画像だといいのかしら。「夜景」だし。
一眼を使って撮影している身としてはちょっとイタダケないと思っています。
実際の状態を見ていない人がパッと見で見る分にはキレイだなとおもう画になっています。
記憶色っぽく加工されると表現すればよいでしょうか。
最近は一眼でも現像(ポストプロダクション)工程での調整は普通なので、
「写真は真実を写すべきである!」と過激派になるつもりはありませんが、
ちょっとデフォルトの設定がビビッドに寄り過ぎではないかなと個人的には思います。
ISOが下がる&高画質になるので、解像度は非常に満足なのですが、
たまに色味が「えっ」というレベルになることがあります。
ここはGoogleさんの今後のSW調整で変わる可能性はありそうですが。
・手ぶれ補正について
恥ずかしながら手ぶれ補正のついたスマホを触るのは初めてなので、
ただただ感動しております。
ツッコミが入りまして、Nexus6はOIS搭載だそうです。
(N6で手ぶれ補正聴いてると感じるシーン殆ど無かったような・・・)
Pixel3はOIS/EISを両搭載し、撮影時のブレがほんとうに少なくなります。
ここも夜景モードの解像度と同様、Z2Pは逆立ちしても勝てません。
歩きながら構えても像が安定するのはただただ感動。
もちろん補正量としてはGoPro Hero7のように驚異的に効く、
というレベルではないですが。
Pixel3 XL 動画音質比較用 さっぽろ雪まつり2019 小雪像 雪ミク(初音ミク)Snow Princess Ver プロジェクションマッピング
HDR-MV1 動画音質比較用 さっぽろ雪まつり2019 小雪像 雪ミク(初音ミク)Snow Princess Ver プロジェクションマッピング
Pixel3にHDR-MV1をくくりつけ、2台を片手持ちで同時撮影したものです。
いかにPixel3のほうが動画のブレが少ないかがわかるかと。
画角に関しては、HDR-MV1が広角レンズを搭載していることもあり、かなり変わります。
・画質・マイク音質について
HDR-MV1と比べてやるなよ、という感じですが 、
画質については4k30p(Pixel3)とFullHD60i(HDR-MV1)のため、Pixel3が圧勝、
音質については内蔵マイク(Pixel3)と120°X-Yコンデンサマイク(HDR-MV1)のため、HDR-MV1の圧勝という感じになりました。順当ですね。
Pixel3は画像のダイナミックレンジも高く、解像度が高いため鮮明ですが、
音声は内蔵マイクのため音のダイナミックレンジが大きい場合についていけない(ウーハーの音圧に負けて録音レベルの調整が入る)&風に弱いです。
Pixel3 XL 動画音質比較用 さっぽろ雪まつり2019 大雪像 Hard Rock Family Live プロジェクションマッピング
対してHDR-MV1は画質が白飛びが多く、画質は残念ですが、音質については
ウーハーに負けることはなく、大きく録音レベル調整が介入していないことがわかります。
ウインドジャマーもつけているため、風の音も入らないのもグッド。
Pixel3はつけられないですからね。
HDR-MV1 動画音質比較用 さっぽろ雪まつり2019 大雪像 Hard Rock Family Live プロジェクションマッピング
Pixel3の画質を持って、HDR-MV1の音質で録画できるスマホないかなぁ(贅沢
●その他、既存のMoto Z2 Playとの比較
・厚みについて
言わずもがな、薄型筐体のZ2Pの圧勝です。Spigenケースの仕様もあり、
かなり厚みについては差があります。
まぁ、Nexus6の厚みで鍛えられたので、個人的にはそこまで非常識な厚さではないという感じです。
・バッテリについて
本体のみバッテリのみではZ2P(3000mAh)よりPixel3のほうが大きい(3430mAh)ですが、
Z2PにはMoto Modsという拡張があります。
増槽であるTurbo Powerパックを装着すると、Z2Pは6490mAhと非常に大容量になりますので
バッテリ駆動については最大状態だとZ2Pのほうが有利です。
ヘビーに使う私でも24時間無補給で使い倒せますからね。
なお、Pixel3 XLは公式ではバッテリの長時間駆動を謳っていますが、
私の利用頻度だと他の端末と大きく変わりませんでした。
●本体レスポンス
文句なし、なのですが。。。
正直、ゲームをしないのであれば、Snapdragon600番台搭載の
ミドルクラスでももう十分になってきているんだなと、最新ハイエンドと
Snapdragon626搭載のZ2Pを触り比べて改めて感じました。
ingress等のCPU/GPUをゴリゴリ使うゲームは明らかにハイエンドが快適なのですが
ブラウジングやIMアプリ等を使う限りはそこまで大きい差は感じませんでした。
Pixel3 Liteの噂もあるようですし、お手頃端末を求めるひとは何が何でもハイエンド、
という意識を変えてもよいと思います。
同じ体感速度なら、端末価格が半分であれば単純にコストパフォーマンスは2倍ですから。
●ノッチ液晶について
これが曲者です。
通知バーがより上部に移動するため、画面領域が広くなるのでお気に入りなのですが
非対応アプリを全画面表示にするとうまく動作しないアプリが存在するのが2019/02月の実情です。
Pixel3 XL ノッチテスト用画像 その2
— makoro_activity.log (@makoro_br9) 2019年3月5日
1:2
9:16
9:21
9:32 pic.twitter.com/HG6duEPAfG
上記の画像をそれぞれPixel3 XLで表示すると以下のようになります。
16:9まではセーフ、それ以上はノッチの裏に入ってしまって画像が隠れます。
Twitterが対応してないのは以外でした。
Pixel3シリーズはほぼ画面の比率が1:2なので、その比率を大きく超える縦長画像の場合
Pixel3 XLのノッチに掛かってしまい、画像が欠けてしまいます。
流行りのtwitter4コマは隠れてしまうものが結構多いですね。
●まとめ
本体の質感、シングルカメラと思えない画質など、所有の満足感に関しては
非常に優秀な端末です。リファレンス機として、最新OSもいち早く配信されます。
しかし一方、ノッチの対応や(Pixel3 XLが、というよりはAndroidOSの対応というのもありますが)、夜景モードの不自然な色温度など、あと一歩だなという点も。
性能に関しては、ハイエンド端末としてみると普通~中の下といった感じで、スペック重視の人にはあまりオススメではないのかなと思います。
ゲームをしない人にとってはまったく不満はありませんが。
しかし、リファレンスとして初めてFelica対応など、これまでのリファレンスから考えると、より実用としても使えるレベルになっています。
カメラとして見ると、夜景モードの解像感は素晴らしいですが、WBや色温度に拘る人には向かないかも。夜景モード使うとポストプロダクション必須になります。
スマホカメラとしては優秀、ただ私の用途だと一眼とは明確な溝がある、という感想。
最終結論としては「おすすめできる人が限られる(=端末の特性と価格のバランスを許容できる人向け)」という印象です。私は気に入ってますが。
文句ばっかり言ってますけどね(笑)