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Think threshold

中の人のIYHにいたる顛末と購入レビュー。ときどき自宅システム構築備忘録。

手のひらにお弁当箱つめて。(Intel NUC NUC6CAYH買ってみた)

意外と優秀なお弁当箱でした。コスパ高し。

まるでのり弁のような感じの弁当です。

 

はい、今回は先日に買ってガンガン作業させている、IntelのローエンドNUCである

NUC6CAYHのレビューになります。

 

 

 

●導入の主目的

録画したアニメ含め、動画を大量にエンコードする際、

CPUをブン回してエンコードを行うより、HWエンコーダに頼ったほうが

低消費電力で高速なことに気づきました。

(Opteron 2GHzx16コア(250W)でぶん回すより、Core i7 4650U(15W)のQSVエンコのほうが速かった)

もちろん画質はSWエンコーダーのほうがいいのですが、そこはある程度と割り切り、単位時間のエンコード処理速度&消費電力を優先することに。

 

Surface Pro3でこれまでまったりとQSVエンコードをしてきたのですが、

より一層の速度向上を狙うため、今回QSVができる低価格小型マシンということで

NUCの導入に踏み切りました。

ローエンドモデルなら2万ちょいで買えるのが大きいですね。 

 

●購入モデル

購入したのはこちら。Celeron J 3455を搭載した、NUC6CAYHです。

 組み合わせたメモリはコレ。大正義秋刀魚(SanMax)。チップはMicronです。 

 そしてこっちもワタシ的定番になりつつある、CrucialのMX300。

こっちはメインマシンと違い、容量が欲しかったので1TBをチョイス。 

 

年度末の特価もあり、計6万弱でした(NUC:21k+MEM:6k+SSD:31k)

最初は先代のNUC5PPYHにしようと思ったのですが、

NUC5PPYH→Pentium N3700→Intel HD GraphicsはGen8(Broadwell世代)、

NUC6CAYH→Celeron J 3455→Intel HD GraphicsはGen9(Skylake世代)

と、世代が違います。

導入の主目的である「QSVエンコード」においては世代の進化により

画質も上がる(正確には利用できる機能が増える)ため、Gen9となるものをチョイスしました。というより昨年秋から新型モデルの情報をキャッチしてずっと待ってました。

 

●NUC6CAYHの構成物

 御開帳。

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前面と背面はこんな感じです。

USB3.0 x4(2Front+2Rear),HDMI,D-Sub、LAN(10/100/1000)、オーディオ端子、

あとここには写っていませんが側面にSDカードスロットがあります。

D-Subが載ってるのも上位機種にはないポイントですね。代わりにDisplayPort/USB-C(Thunderbolt)はありません。

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ACアダプタは最大65Wまで対応した、FSPのモデルが付属します。

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●いざ組み立て

 底面ネジを外し、

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ドライブベイを外し、

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メモリを取り付け、

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ドライブベイを戻してSSDを取り付けて、

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あとは底面を閉めるだけ。写真を撮りながらマッタリやっても20分。

普通にやれば5分位で組み立て完了ですね。簡単。

非常にスマートです。自作派としては物足りないですが(笑)

ケーブルもドライブベイを取り外したときに外すSATA電源/データの2本だけで

配線作業やピンヘッダと格闘する必要はありません。

 

●NUC6CAYHに搭載されているCeleron J3455について

製品の仕様情報 - Intel® Celeron® Processor J3455 (2M Cache, up to 2.3 GHz)

Celeron J 3455はCeleronの名を冠していますが、実際にはGoldmontアーキテクチャに属する開発コード名「Appolo Lake」のCPUです。

このAppolo Lakeは、実はCore系ではなくAtom系の流れをくむCPUであるため、

Celeron J3455もTDPで10Wとかなり低消費電力なCPUとなります。

これはNUC6CAYHの先代であるNUC5PPYHも同様です。

 

ベンチマークと消費電力

CINEBENCH

 

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まぁ、こんなモノということで参考程度に。

 

HD Tune Pro

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全容量に対してのベンチを行うにはNUCでは無理なので、

上記ベンチはAMD A10-5700+AMD A85(録画鯖)環境でのベンチです。

525GBと違い、1TBは多少SLC領域が多めなのでしょうか。

50%超えた辺りから速度が低下していますが、流石に半分は多すぎの気も。

 

・エンコ速度

ffmpeg/QSVEncC双方とも実時間の2.5~3倍程度の速度でエンコードが可能でした

 

・消費電力

ワットチェッカーで計測したところ、以下のような感じになりました。

かなり省電力のため、出先からアクセスできる自宅用マシンとしても活躍しています。

アイドル時:7W

Ready Mode有効時:5W
CPUフルロード(CINEBENCHI):15W
OpenGL(CINEBENCHI):18W
TS再生時:12W
ffmpegでのエンコード時:18W
QSVencCでのエンコード時:20W

 

インテル® Ready Mode テクノロジー

 

 

●その他気になるところ

・ファンについて

デフォルトの設定ではかなり高温にならないと動作し始めない設定になっているため

内部の空気の流れを作る&エンコード時の高負荷安定のために設定を変更。

以下のように変更しました。

Fan Off temp:30  (30℃以下でファン停止)
Minimum temp:40 (最低回転数でファンが動作する上限温度)
minimum fan:20  (ファンの最低回転数(最大回転数を100%としてパーセンテージ))
duty(%/℃):6    (1℃ごとにファンの回転数を何パーセント増加させるか)

 

上記の設定で室温25℃前後の場合、CPUコア温度50℃前後、エンコ中で70℃前後で安定しています。

 

また初夏~秋口までは室内気温が高いこともあり、ほぼ常時ファンが回っているような

状況ですが 、20%程度の回転数ではたいして騒音も発生しないため、特に気になりません。

エンコード中はファンが最大回転数となるため、流石にそれなりの音量になります。

まぁ睡眠中や自宅に居ないときにエンコード処理が走っているので、

個人的には許容範囲内だと感じています。

 

・QSVEncCでの表示について

Appolo LakeなCPUであるCeleron J3455ですが、QSVEncCでHW情報をチェックしたところ(--check-featuresオプション)、Kaby Lakeと認識されているように見えます。

QSVEncC (x64) 2.62 (r1192) by rigaya, Jan 8 2017 23:11:24 (VC 1900/Win/avx2)
reader: raw, avi, avs, vpy, avqsv [H.264/AVC, HEVC, MPEG2, VC-1, VP8, VP9]
Environment Info
OS : Windows 10 (x64)
CPU: Intel Celeron(R) J3455 @ 1.50GHz [TB: 2.20GHz] (4C/4T) <Kabylake>
RAM: Used 1958 MB, Total 8040 MB
GPU: Intel HD Graphics 500 (12EU) 100-750MHz (21.20.16.4590)

 

Intel HD GraphicsはAppolo Lake世代が搭載している500と認識しているだけに

なかなか謎な感じです。 

 

Chrome Remote Desktop利用時のCPU使用率について

CPUが非力のため、Chrome Remote Desktop利用時にCPUを食うプロセスである

「デスクトップ統合プロセス」が20%弱の使用率になっています。

利用時にひっかかる感じはしませんが、CPUを2割ほど食われているので

注意点といえば注意点かと思います。

 

●まとめ

 導入の目的であったエンコード用としての性能は、ワッテージパフォーマンスとしては非常に優秀で、メインマシンで編集→NUCで就寝時/外出時にエンコという感じで運用しています。

また、リモートからChrome Remote Desktopを利用し、手軽に自宅環境をいじれるようになったのもオイシイですね。

 

このクラウド時代、サーバは不要だという意見がありますが、

自宅に置いてある機器を遠隔で弄れることによるメリットは意外とあるかと思います。

アイドル時の消費電力が10Wちょいですし、LED電球程度と思えば電気代もそこまで気になりません。

特定用途向けに特化してワッテージパフォーマンス追求するの、かなり楽しい。

 

NUC、オススメです。