Think threshold

中の人のIYHにいたる顛末と購入レビュー。ときどき自宅システム構築備忘録。

Surface Pro 3で私が気になっている点(SurfacePro3 俺視点レビュー)

Surface Pro3が日本でも発売になり、早速計画的IYHしてきました。

(すでに予約+支払いは完了済みで受け取りだけ)

 

現状使っているThinkPad X220が3年ごしなのと、

そろそろ画面の解像度が耐えられなくなってきたためのリプレースです。

 

せっかくですので、SurfacePro3を俺的視点からレビューしてみたいと思います。

 

Surface Pro3の購入に至った理由

  1. X220の画面解像度が低すぎる(vShere Clientが非常に使いづらい)
  2. 出先でNikon D7100のRAW現像がしたかった(X220で出来なくはないが重い)
  3. CPUパワー不足(耐えられないほど遅くはないが早くもない)
  4. 2-in-1デバイスを使ってみたかった
  5. 出先でゲーム(A列車9)もできたらなおよし
  6. バッテリ稼働時間と軽さの両立(X220は9セルを積んでも7時間稼働できるかどうか、そして9セルだとクソ重い)

ということで、1番が特に深刻、2、6番がその次の課題でした。

これを解決するためのデバイスを探したところ、Surface Pro/vaioPro/Lavie Zがありますが、後者2つは持っている人が多いので選択肢としてはあまり面白みがない。

そこでSurfaceに白羽の矢が立ちました。

 

(実は半年ほど前からSurface Pro2を検討してて、欲しいなとなったところでのPro3の発表でテンション上がってしまったのは内緒です)

RAW現像もあるため、多少は効果が出るかと思いi7/256GBのモデルを選択。

当然Type Cover Proも注文です。

 

 

■俺的レビュー

以下の点について私なりの評価を書いておきます。あくまで個人の感想ですのでレビューとしての有用性は読んでいる人の判断にお任せします(ヲイ

1)本体外観、スタンド、Surface Pro Type Cover、発熱

・本体外観

マグネシウム?アルミニウム?の金属の質感はかなり高いです。

iPadと同じような高級感があります。

ただし傷が付きそうでもあるような質感でもあるため、

背面の保護フィルムを作成したいと思います。

 

・重量

購入時、本体+Type Cover Proで結構な重さがあったため重量を危惧したのですが、

実際に本体を持つとやはり軽いです。

もちろん重いのは重いのですが、

iPadと比較してそこまで重いというわけではないので使う分には問題ありません。

この軽さだと、PC状態でほぼ使うと思って購入していますが、

意外と縦画面でも使うかもしれません。

 

・キックスタンド

キックスタンドは自由な位置で固定できるのは非常にグッドなのですが、副作用としてスタンドを開くのが若干重くなっています。

具体的には30度くらいまでは軽く開くのですが、

それ以上の角度になると少し力を入れないと開かないです。

最大まで開くとかなりの開度となり、寝転んで使うには最適な角度になります。

 

・TypeCover Pro

タイピングの質感はPro2のType Coverより向上しています。

Ultrabookと比べても遜色はありません(個人的には)

理由の一つ目はもちろん角度。角度がついたおかげで非常にタイピングがし易くなりました。

二つ目はサイズの拡大です。12インチになったおかげで左右方向に余裕が生まれ、

キーピッチが増大していると思います。

ThinkPadのXシリーズからの乗り換えだとサイズ的に違和感は全くありませんでした。

ストローク量はあまりない(というかほぼ無い)のですが、

角度とキーピッチのおかげで快適にタイピングすることができます。

タッチパッドはクリック感があるタイプです。

ThinkPadを使い続けた私にとっては乳首がないトラックポイントがないのはつらいですが、

TyoeCoverを使用するのは出先だけなのでなんとかなると考えています。

(長時間使用する場合はMajestouch+マウスを接続する予定)

 

・問題点

ThinkPadであれば問題ない、「置く机の前後方向(奥行)が20cmに満たない場合」の使用に難が若干あります。

具体的にはType Coverが半分程度空中に出るような設置の場合、打鍵をすべてType Coverの剛性のみで受け止めることになるため、非常に不安定になります。

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 ↑SurfacePro3の場合

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ThinkPadの場合

同様に、ひざ上でTypeCoverを使う時も不安定になります。

Microsoftのデモや海外のレビューを読んでいると問題ないように思いますが

小柄な日本人では膝の長さが足りません。短足のせいというツッコミはなしで

ひざ上で使う場合はスタンド開度最大+ソフトKBがいいかも。

 

・発熱

ブラウジングシンクライアント端末として使用する場合は、ほとんど熱は発生しません。

性能が必要なアプリケーションの場合、本体右側(USB端子がある側)が暖かくなります。

後述するベンチの際はかなり発熱した+ファンが五月蝿いので、

排熱性能が足りない印象を持ちました。

 

2)本体と一緒に買い揃えたもの

・miniDP→HDMI/DVI/D-SUB変換アダプタ

 このデバイスはお仕事にももちろん使います。そしてお仕事の関係上、プロジェクタに接続する必要が出てくるため変換アダプタをチョイス。

純正はお高すぎるので上記のあやしいCable MattersのDVI/HDMI/D-Subにすべて対応したものをチョイス。

今のところ普通に使えています。(Dell U2410で確認)

コツとしてはケーブルを変換アダプタに接続したあと、DPをSurfaceにつなぐことでしょうか。この手順で1度も認識に失敗することはありませんでした。

1点難点があるとすれば・・・クローン表示の場合、外部ディスプレイをつなげたタイミングで本体画面もフルHDにリサイズされてしまうことです。

2160x1440が外部ディスプレイのサイズである1920x1200もしくは1920x1080にリサイズされるため注意が必要です。

 

 ・USB3.0USB3.0 3ポートHUB+GbEアダプタ

SurfacePro3にはUltrabook同様、RJ45の口がないのでUSB→LANアダプタも調達。

USBポートが1つしか無いのでHUBと一体になったものを選びました。

こちらもフツーに使えています(笑)

Win8.1Proはドライバ組み込みのため接続するだけで使えました

 

今回はサイズが理由で上記サンワサプライのを選択していますが、他社からも同様のが出ています。機能的には同じなので値段で選んでも良いと思います。

[3ポートUSB 3.0+1ポートRJ45] USB3.0 3ポートUSBハブ + LANアダプター 10/100/1000BASE-T ギガビットイーサネット対応 バスパワー cyberplugs

Logitec 有線LANアダプタ USB3.0 USB HUB付 LAN-GTJU3H3

 

 

・カードリーダ 

 D7100さんのSDカードを読み込むために購入。

使用しているSDカードがSanDiskのExtreme Proのため、

USB3.0カードリーダとの相乗効果で転送がサクサクです。(60MB~90MB/sで読み出せる) 

 

 

・液晶保護フィルム(ガラスフィルム)

 最近マイブームなガラスフィルムも買ってみました。

まぁ中華クオリティでした、と言っておきます(小声

正直なところ、Surface Pro Type Coverがあるのでいらないといえばいらないですね。

Xperia Z1とかで使ってるSpigenとかが出してくんねーかなぁ・・・

 Z1で使っててお気に入りのガラスフィルム↓

 

 

3)CPU-Z/GPU-Z/デバイスマネージャの表示

事前の予報通り、Core i7は4650Uでした。

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デバイスマネージャはこんな感じです。

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無線LANはMarvellの2x2MIMO、SSDSamsungSKhynixでした。ifixitのTeardownと一緒ですね。

これまで11acといえばIntelBroadcomしか見たことがなかったためちょっと新鮮。 

 

4)A列車ベンチマーク(A列車ビューワ、Ver3.0対応版)

 ビューワを使用した各シーンのフレームレートは以下のとおりでした。

なんとか出先でも遊べるフレームレートです。

OpeningV3:10.9fps

OpeningV2:8.5fps

DemoB:8.4fps

OpeningB:7.8fps

OpeningA:9.2fps

DemoA:9.0fps

 

計測中ファンが最大回転数になる+本体背面がかなり熱いため、

ベンチ自体は完走しましたが長時間使用はちと不安ですね。。。

 

なお、ウインドウ最大化ではなく、フルHD相当のウインドウサイズであれば20fps程度の結果になっています。フルHDでも十分広いので、最大化はあまり使わないと思います。

 

5)raw現像速度(Nikon Capture NX-D 正式版 Ver:1.0.0)

NikonのCapture NX-D正式版を用いて、RAW現像にかかる時間を測定しました。

現像元となるRAWはD7100を用いた14bitロスレスRAW(DXフォーマット)です。

元写真から変更した設定:露出、ホワイトバランス、シャドウ、ハイライト補正

 

10枚あたりの現像にかかる時間は 95秒のため、1枚あたりは9.5秒になります。

数百枚現像するなら話は別ですが、百枚以内の現像であればストレスになることはないかと思います。

※現像ボタンをクリックしてから進捗ウインドウが消えるまでの秒数を計測しています

 

 

6)ペンの書き心地

うわさのペン底をクリックすると起動する、OneNoteを使って書いてみました。

確かに他の人のレビューにもあったとおり、日本語(漢字)は少し微妙な出来栄えになりました。

また筆記速度が遅い場合に線がガタガタになるというのも確認できました。

(極端に遅い場合、という感じですので私の筆記速度では問題になりませんでした)

コツを掴めばノート代わりには十分使えそうな感じですが、

これは確かにお絵かきには向かないかもしれません。

N-TrigはSurfacePro3用のWintab互換ドライバも提供していますが、実用は未知数です。

 

またSurface Pro2と比較してペンに電池が必要になったのはNGポイント。

しかも入手性に若干難がある単6型。Bluetooth LEといえどどれくらいの期間電池が持ってくれるかはこれからのベンチマーク次第、でしょうか。

 

ペン底のボタンをダブルクリックするとOneNoteが起動するのは便利。

これはすごく便利です。大事なのことなので2回言いました。

これまで手帳に書いてたことをそのままSurfaceOneNote)に書けるので、

サイズを無視できれば手帳の代替として使用できます。

 

・まとめ

 デバイス自体の薄さ、マシン性能としては申し分なく、

Type Cover Proの打鍵感もUltrabookと比較して遜色ありません。

またType Coverをつけても1kgちょいなので、

重さもX220と比べるとはるかに軽いです。

もともと2-in-1デバイス、もっと言うとUltrabook的な使い方だけを目的として購入していますが、十分にその任を果たしてくれている印象です。

ガッツリCPUを使いながら長時間何かをするには少しつらいところはありますが、

このマシンでゲームをする人のほうが稀だと思いますしね。。。

 

おまけモード(ヲイ のタブレット形態はキックスタンドの改良のおかげでごろ寝しながらゲームが出来るようになり、別の意味で捗ります。

 

結論:買って正解、というのは現時点での評価です。

Ultrabookとして見て、買っても十分に使える。むしろ私の使い方だと気にならない。さらにおまけでタブレットにもなるので、寝転がりながら使えるのグッド。

NGな点は狭いところ、膝上に置くには向かない、ということと

排熱性能の不足、この2点ですね。

これがSurfaceの個人的な弱点となりそうな予感。

 

参考:

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/20140718_658480.html