Think threshold

中の人のIYHにいたる顛末と購入レビュー。ときどき自宅システム構築備忘録。

Anker Astro3 第2世代レビュー

スマホは世代が進んでも、電池容量と消費電力がいたちごっこな状態が続いており

「電池大容量化したよ!」「クアッドコア+大画面で消費電力ふえたよ!」

の2つの状態が双方ともに存在していました。

 

加えて各スマホとも、急速充電モードが用意されるようになり

充電時の供給電流も1Aが要求されるような事が多くなってきています。

※充電モードの判定:AndroidではD+へ0.5V~0.7V程度を印加、iOSでは+3Vを印加し、D-の電位を測定して急速充電できるかどうかを判定しているようです。

 

なお、最近makoroさんはメイン機としてXperia Z(SO-02E)を使用していますが

Ingressをやっていることもあり、電池が速攻で無くなっていきます。

3時間ほどIngressをやっただけで、電池が100%から30%代になるくらい

消費電力大きいです。レスポンスはいいんですけどね。

 

 

前置きが長くなりましたが、Ingressをやり続けるためすぐ電池の切れる

XperiaZさんの電池を出先で急速に充電したい!という欲望の元、

AnkerのAstro3(第2世代)を買って使ってみましたので、

簡単な使用感を既存所有のKBC-L2BSと比較しつつ書きたいと思います。

 

買ったのはコレ。3980でご購入。

各種スペックをKBC-L2BSと比較してみましょう。

 

・Astro3

 12000mAh

 3ポート搭載

 合計4A 出力(1ポートあたりの最大出力は2A )

 

・KBC-L2BS

 5000mAh

 2ポート

 合計1A出力(1ポートあたりの最大出力は1A)

 

KBC-L2BSが裸足で逃げ出す容量、出力です。

 

  • 使用感

本体にはスイッチがありません。内部に加速度センサ?を搭載しているらしく、

「本体を振って容量を確認、充電開始」ということです。

色々角度を変えて振って(揺らして)試してみた結果、

 

  1. USBポートが上に来るように揺らすとONになりやすい
  2. USBポートが横向きだと反応しにくい(大きく揺らせば反応する)
  3. 継続的な振動であればずっとONになり続けることはない(カバンの中で持ち歩く分には最初の揺れだけ感知してONになるが、そのあと持ち歩いている最中はOFFになる)
  4. 継続的な振動中に大きく振動を追加で加えると、ONになる

という感じでした。

ボディは側面がマット加工、USBポートおよび底面がツヤありのプラスチックです。

側面は結構質感が高くて好きですね。ポーチがついてくるのもグッド。

 ちなみに、ケーブルを挿している最中の振動で電源が入るので

事実上、ほぼ自動充電です。

  • 充電について

UniversalとSmartという2種のポートがあり、AndroidはSmartを使ったほうが

供給電力が増えるようです。(Universal:1A、Smart:2A)

iPhoneはSmartを使用したほうが良いようですね。

おそらく充電時の仕様に関連していそうです。

 

  • スマホへの充電量について

さて、結局のところどうなのか?を、

Xperia Zさんを使って実験してみました。

極限まで電池を減らし、2%以下になったところで充電開始。

 

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Smartポートを使用したところ1時間に42.8%もバッテリ容量が回復する事案が発生。

KBC-L2BSではありえない回復量です。

なお、KBC-L2BSでは1時間で20%ほどしか回復しません。

 

  • 充電回数について

Xperia Zさんを何回「ほぼ電池ゼロ→100%」出来るかを試してみました。

これが私の全力全開!全力運転モードですね。

 

結果、3回フル充電+4回目を充電中に、31%充電したところで止まりました。

Xperia Zの充電量331%換算です。

なお、

Astro3のバッテリ容量:12000mAh

Xperia Zのバッテリ容量:2330mAh

であることを考えると、最終的に充電できた量としては

2330x3+2330x0.31=7712.3mAh相当となり、

Astro3のバッテリ容量と比較すると64.3%相当の充電が行えています。

残りは

・Astro3のセル→USBの5Vにかかる変換ロス

・コネクタ、ケーブル等でのロス

Xperia Z内でもう一度セルに充電する際に発生するロス

として消費されているということですね。

簡単に「容量の6掛けぐらいがスマホへ充電できる量」と覚えておけばよさそうです。

ちなみに、Astro3の出力に余裕があるためか、発熱はかなり低かったです。

 

KBC-L2BSではXperia Zのバッテリを60%ぐらいしか充電できない(1回にも満たない)

ことを考えると、非常に効率はよさそうです。

KBC-L2BSでは充電中にホッカイロ状態なので、ロス量が大きいのかも。

PC電源と同じで、余裕を持った出力で使うと効率が良くなるというのを実感しました

 

  • Astro3への充電に関して

すっからかんになったAstro3へは充電に何時間ぐらいかかるのかを実験しました。

 使用した構成は下記の写真のセット。

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ACアダプタ:EP880(ソニーエリクソン製)、出力1.5A

ケーブル:何かの機械についてきた20㎝のケーブル 

 

上記の充電器を使用して、1.5Aで充電をしても、満充電までに8.5時間かかりました。

一晩かかる計算ですね。

 

ちなみに、この充電器とケーブルの組み合わせが、

私が所有している機器の中で一番早く充電が完了しました。

 

Xperia純正ケーブルや、1AのACアダプタでは、

おそらく充電が12時間超えると思われます。

ACアダプタだけではなく、ケーブルも大電流流せるものを選ぶのがポイントです。

 

  • まとめ

既存で所有しているKBC-L2BSと比較して、重くはなりましたが

充電性能には非常に満足のいく結果になりました。

これまではKBC-L2BSを2台使って出先での充電をしていましたが、

これ1台で事足りそうです。

購入前は初中華バッテリということで品質を心配していましたが

杞憂だったようです。

Amazonでは10000mAh超え格安バッテリとして

AnkerとCheeroがどちらも評価が高いようですが

Ankerはこの製品を使ってみて納得の評価であるということが体感できました。

 

なお、出力ポート数が2ポートで大丈夫だよって方は、

下記のAstro M3のほうが容量も大きく安いのでオススメです。

 

参考にしたサイト:

知らなきゃ損するiPhone,Androidの急速充電の仕組み - 瀧(TAKI,Yasushi)/紅呪(kohju)のBlog